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↑ルイス・フライシャーのサスペンション・ショー。パートナーのレディ・サマールともども血まみれで耽美なステージを展開。
2008.9.14.Sun
at 東京キネマ倶楽部

Fetish Spectacle Party
★サディスティックサーカス2008★
レポート!



文=
井上文

今年も大盛況のうちに幕を閉じた、一夜だけの巨大な見世物小屋『サディスティックサーカス2008』。当日の様子を井上文さんのレポートでお楽しみください!

写真・取材協力
サディスティックサーカス事務局

 | 

↑今年の舞台は「東京キネマ倶楽部」。

↑幕開けはバーバラ村田さんのガーリーなダンスで。

↑司会は山田広野氏。独特の声と語り口はムード満点。

おぞましいものや珍奇なものと、美しいものが一周して重なる時、その感動は根が深くて「トラウマ」と呼びたくなるような強烈な印象を残す――。東京キネマ倶楽部で開催された今年の『サディスティックサーカス』は、司会に人気活弁師の山田広野氏を迎え、コンテンツ量も前年比で1.5倍。例年に負けない強度をもった百鬼夜行となりました。バーレスク、大道芸、切腹ショー、緊縛ショーetc.。目を引く演目は目白押しですが、「真夜中の巨大な見世物小屋」というテーマに沿って、特に印象に残ったステージをレポートしてみましょう。

たとえば第一部(第三部まであります)に登場した佐々木孫悟空という人。この人は、カルトAVなどで観たことのある人もいるかも知れませんが、生きたままの虫を食べるんです。
この日はまず丸々と太ったミミズを束にしてズルズル吸引&咀嚼&嚥下。続いて代々木公園で捕ったというショウリョウバッタ、ゴキブリ、アブラゼミを腹から食いちぎり、ビヨンビヨン動く肢や羽根を口からハミ出させて、満面の笑み。「最近の代々木公園は除草剤をまいてないから美味しいです」と一言添えると、さらにサソリ、ムカデ、ユムシ(ツルツルのナマコみたいな見た目)を口元を虫汁で汚しながら食べるというエクストリームな荒技を見せつけたのでした。

↑虫喰い芸人・佐々木孫悟空氏のミミズソーメン一気喰い。場内は阿鼻叫喚!

もちろん場内は悲鳴の嵐、そして拍手喝采。「かっこいい!」との呼び声まで。彼の前にも3組の演者がいて、それぞれに素晴らしいショーを見せていたのですが、「見世物」としての迫力で最初に場内の空気をまとめ上げたのは、彼だったと思います。

↑やっぱり出ましたゴキブリコンビナート。鉄板ネタの「団子三兄弟」は今年も健在。中央の女性が幽霊となった女力士です。

↑コミカルでダンサブルな曲芸を披露したくるくるシルク。時々失敗するのもご愛敬、笑いと衝撃でホットなひと時を演出しました。

↑舞台の高さと広さを活かした、浅葱アゲハさんの空中パフォーマンス。シリアスなテーマで冒頭からラストまで観客の目を釘付けに。

↑一度観てみたかった、マメ山田氏のマジック・ショー! 伝統的マジック+ユーモアを交えたビターなトークで独特の味を出していました。

↑緊縛師・神浦匠氏の情緒ある和のステージ。美しい縛りをじっくりと披露。こういうのは近くで観たいですね。

↑ルドルフと素敵な少女オーケストラが奏でる嘔吐の音楽。洗面器一杯吐きましたが、ここまで来ると芸の域。しかも全員美人ですから、人によってはヌキどころ!?

↑注目度の高かったルイス・フライシャー&レディ・サマール。今回はサスペンションで空を飛び、互いをフックで連結。難解で妖しい血のオペラを見せてくれました。

見世物的と言えば、真夜中過ぎに登場したマメ山田氏も外せないところですが、第二部で最も会場を盛り上げたのは、やっぱりエグ系、串刺し芸でお馴染みのゴキブリコンビナートでした(個人的な趣味もあります。文中に「ゴキブリ」ばっかり出てきてすみません)。
今回は実在する某巨大宗教&政治団体のトップがどんな少年時代を送ったかをテーマに、女相撲の横綱である姉の幽霊と弟が相撲を取り、次女と共に鉄板ネタの団子三兄弟(一本の金串で三人の顔を貫く)を見せるというアブない内容でパーフェクトに見世物!
グロテスクでありつつ、堂々と乳房を晒した女力士にはちょい萌えも感じさせ、「女闘美」のファンを増やした可能性もあったりして……。

観客として見世物に期待する最低のラインって、単純に「見慣れないものが見たい」なんですよね。その点でエグい演目は強いですし、それがふいに伝統や歴史とつながったりすることもあるのはスリリングでもありました。マメ山田氏は氏のショーそのものが伝統ですが、リアルタイムで観るのであれば、どこかに「今」を感じさせる演目のほうが私は好きです。

その点、この中盤から後半の頭までを観ていて、ちょっと思ったことがあります。今の『サディスティックサーカス』にとって、SMショーってなんなんだろうなということです。
行為自体は、演者が本当にそれを見せたいのであれば、二十年以上前からいろんな人がやっているオーソドックスな形でも全く構わないと思います。が、なぜ吊るか、なぜ鞭を打つか、なぜ蝋を垂らすかみたいなことについて、客と演者の間の了解が「SMだから」で済む時代ではないですし、いわゆる「SM」とかいわゆる「緊縛」への一般的な期待に応えようとする必要は、もうないんじゃないかと思えたのでした。
演者は神浦匠氏やローズ女王という経験豊富な方でしたから、もっと押しつけるような、個人的で我が儘なステージを『サディスティックサーカス』では見せて欲しいなと。持ち時間の長さやハコの大きさへの気遣いが見えた分、少し歯がゆく感じられたところがありました。

ちなみに、今年の『サディスティックサーカス』は会場のステージが高く、例年のように演者と同じ目線で観る「近さ」がなかったのですが、山田広野氏の独特の声は絶妙な柔らかさと妖しさで客席とステージを繋いでいました。それでも演者や演目によっては観客との距離の取り方が難しいハコだったのかも知れません。会場自体が持っている優雅なムードと、見世物的な生々しさ、そのバランスをどうとるか(あるいはブチ壊すか)で、吉凶が大きく分かれるシビアな空間になっていたと思います。

そんな中、ゲロ吐き芸を見せたルドルフ&美少女チームのムカつくほどに自由な振る舞いに拍手し、ルイス・フライシャーの難解な演出によるサスペンション・ショーで血を堪能し、時刻はすでに午前4時半。ここへ来て、華道家・上野雄次氏の活け花ショー(JINMO氏のエレキギター生演奏付き)に目が釘付けとなりました。

↑大木をドラムカンに活けた華道家・上野雄次氏。鉈を使って枝を落とし、針金製のネットを駆使して装飾……完成品の美しさには参った!の一言でした。

↑上野氏の活け花と早乙女宏美さんのステージをエレキギターで盛り上げたJINMO氏。

↑花魁の姿で切腹ショーを演じた早乙女宏美さん。完成度の高さは今イベントNo.1でしょうね。大トリとして見事に夜を締め括ってくれました!

活け花というと、可憐な花を瀟洒な器に飾り付ける繊細な行為を想像しますが、彼は大木を鉈で切り、幹を抱え上げてドラム缶に活け、花や葉を叩きつけるようにして飾ったのです。それは出来上がってみると、趣のある立派な柳の木でした。背丈はステージの天井付近まであり、そこから柔らかく垂れた枝が妖しくて、場内に大きな拍手が起こります。
彼は片付けるつもりなのか、木の植わった重いドラム缶を肩で押してステージの隅へ移動させます。これで破天荒な活け花ショーは終わりだと誰もが思った時、柳の陰からひとりの女性がツッと姿を現わしたので、自然と目が引き寄せられました。

女性の衣装は目にも鮮やかな花魁。JINMO氏の演奏は途切れることなく鳴り続け、ふいにスポットライトが灯くと、その女性が今回の大トリを務める早乙女宏美さんだと分かりました。
上野氏の柳と早乙女さんの花魁、そしてJINMO氏のギターのコラボレーションだったわけです。
鮮やかな演出に「おおぉぉぉぉっ」と会場にどよめきが起きました。
そして展開される、艶やかな舞い、切腹。さらに自吊りで逆さのまま宙空に達し、血を流しながら悶え苦しむ花魁の悩ましさ……。叶わぬ恋の切なさが細やかに、そして激しく表現されていきます。これが柳とのマッチングで溜息の出るような美しさ。
オリジナリティも、偶発性も、作り込みも、すべてが活きた素晴らしい切腹ショーでありました。

終わってみれば外は朝。もしかしたら、今後重要になっていく可能性のある何かの誕生に立ち会ったのかも知れない夜でした。
個々人に宿る肉体表現のオリジナリティは、伝統からのアプローチでも発揮できますし、既成のものを破壊する衝動からも生まれるわけで、観ていると時空を超えたカオスを体感することがあったり、切実に「今」を感じることもあったり。ステージが高くてシビアな空気があった分だけ(お客の目も年々肥えていってますよね)、残っていくものと消えていくものを場内全体が無意識に選別し、歴史を作っているような、大きなうねりを体感するイベントになっていたと思います。
来年の開催も今から楽しみです。演者の皆さん、お疲れ様でした!


関連リンク

「SADISTIC CIRCUS」公式サイト

ヴァニラ画廊

TOKYO GINZA BIZARRE LOUNGE &BAR TABOO

BLACK HEART [ 銀座フェティッシュバー ブラックハート ]

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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。

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08.10.23更新 | WEBスナイパー  >  イベント情報