2008.5.23 Fri at Shibuya TRUMP ROOM 〜exclusive fetish masquerade〜 「INCOGNITO LXX」レポート! 文=編集部・maiko 取材協力=マスカレイド表参道 |
超豪華な出演者たち!
今宵……仮面の宴が幕を開ける
今宵……仮面の宴が幕を開ける
10周年のアニバーサリーということもあり、まずはその集まったパフォーマーやアーティストの多さにびっくり! これでもか〜ってくらい。それぞれ、活躍されているパワフルな面々ばかりで、夕方5時から朝5時まで、超豪華! 盛りだくさんだったわけです。まだ陽射しが強い午後4時半ごろ、雑居ビルの狭い階段を進み、小さなエレベーターに乗って、会場のトランプルームへ。こちらのトランプルームは2フロアあり、4階でショーとディナー、5階では展示、物販、撮影会が催されました。開場まで、音出しやらプロジェクターの調整やら、てんやわんやの大忙しでリハーサルをされておりました。私は、すでに展示されてるイラストなどを物色しつつ部屋を見回します。
このトランプルーム、壁中に無数の鏡やドアノック、ランプ、天井には、これまた大量のシャンデリア! ゴージャス! 凄ーい! 燭台やら剥製やら、やりすぎなくらい装飾されてます。スタッフの方に聞いてみると、自分たちで作り上げたとか。オーナーの仕事っぷりに感動。
両フロア共ほぼ同じ作りなのですが、4階が赤、5階が黒とはっきり色分けされていて、ずいぶん印象が違います。曇った鏡や、傾いたまんまのランプなどが醸し出す歪さ、キャバレーをぎゅぎゅ〜っと凝縮したようで、でもまた違う唯一無二の空間でした。
気がつけば……そろそろショータイムの時間です!いそいそと仮面を着け、黒い部屋へ。
ステージの周りにポツリポツリと人が増え始めてきたところで、「Bobby Coke(Sexless)」は我らが早川舞さんのデスなシャウトで、今宵今夜の幕開け! 唐突かつ、フツーに始まりました。まるで乾杯のないお酒のよう。ラウドの後も、珍しいテルミンの生演奏、シアターショー、朗読とバラエティ豊かなショーはどんどん続く。ふとフロアを見渡すたびにお客さんは増えてます。
そう、今夜は仮面の宴ということで、おのおの、多種多様なお好みの仮面を着けています。私は編集部にあったたくさんの汗を吸い込んだであろう仮面にて初陣(初取材!)を飾らせていただきました。
これがまたみんな、似たような仮面は見られなくて、様々なデザインの仮面を拝見。自分でカスタマイズしたのかしら? 羽根などがたっぷりのったものや、立体感のある仮面、眼帯や、シースルーのものなどなど、いろいろあるのね〜と実感。で、思ったんですが、仮面って性格出ますよ、絶対。 仮面占いとかできるのではないか?とか考えてみたり。占いといえば、赤い部屋、展示サロンの方では、タロットリーディングもやってました。
ショーがメインということもあり着席してゆったりくつろぐ人が多く、みんな好き勝手に、ソファでくつろぎながらお喋りしたりお酒飲んだり。客層は、イベントのテーマや出演者の顔ぶれからか、ゴスロリ系ファッションの人が多かったけど、普通のおじ様がいつものスーツに仮面を着けていたり、SMファンと思われるTシャツにスウェットの人まで……いろんな人が入り混じってました。
盛り上がってきたところで、いよいよダークメルヘンショー!増殖しつつあるお客さんたちがワラワラとステージの方へ押し寄せ、鑑賞しやすいところは何処かと、ウロウロ。場所取りって大事ですよね。
そして、「Rose de Reficul et Guiggles」の登場です。
ゴージャス! かつ奇奇怪怪な人物たち。舞台に上がる、しっかりと作りこまれた麗人の凛とした姿はそれだけで魅せてくれます。纏っている空気が圧倒的に違いました。こりゃ、否が応でもワクワクしてきます!
狂乱する姫そして男共。オペレッタのはじまり。リアルとファンタジーの境の曖昧さが心地よくて。迷いのない動きにキレのある身振り手振り、それぞれの勝手な動きが滑稽であり、調和しており。緻密であり自由であり。うるさくない奇声、音、衣装のセンス、バランスが良く飽きさせません!舞台の上をところ狭しと蠢き、はち切れる。これは……ロック!? そう、ロックなひと時でありました。ロウズとギグルスのすったもんだを取り巻く喜劇。彼らの素敵な関係がうらやましいです。
私は初見だったのですが、一度で語れるのはここまでです。見る人にとって全然違うものに見えるのではないでしょうか。素敵なショー、美しいものを見た後ってなんだか幸せですね。ほっこり。
ステージに撒き散らした花びらが片付いたところで、日の丸や軍服がセッティングされていきます。
↑鳥肌軍装コレクション。全て当時の本物、本人私物。
↑軍服について熱く語る「軍装フェティシスト」鳥肌実中将、42歳厄年。
↑球体間接人形作家の美少女さん×口枷屋モイラ×鳥肌実(旧日本兵バージョン)。
世にもシュールな顔合わせ。
お酒も入り、楽しくなってきたところで、本日の目玉パフォーマンス、鳥肌実。まずはPVが流れます。零戦が特攻したりしてる映像に気を取られつつ、主役の登場を心待ちにソワソワする場内。
そして……やってきました! 黒のダブルのアルマーニに紫のネクタイをかっちりしめて、鳥肌実、登場です! この格好で会場まで来たとのこと。ヤバイです! 超かっこいいです! が、しかし、昨今ヤ○ザでもあまり見かけない出で立ちに、街で何度も振り返られたとか。う〜ん、納得。
私は、サングラス越しに覗く鋭い眼力にやられそうなので、かぶりつきたい気持ちをグッとこらえ、ある程度の距離を取り拝聴させていただきました。改めて言うまでもないのですが、ほんと面白いのです、この方。
たまに噛みながらも(失礼)、若者のファッションから「X JAPAN」の再結成まで(かなり省略)ポンポンと話題を展開し笑わせてくれました。場内の変な熱気が最高でした。
演説の最後には生着替えで、旧日本軍の軍服を着装。真っ白のブリーフが眩しかった!これは実際に将校クラスの人が身に着けていたものだということで、生地の素材や複製品との明らかな違い(皮ベルトなど厚みがもう全然違う!)などの講釈があり、非常に面白かったです。
軍装になったとたん表情が変わりキメキメな鳥肌氏。そしてこのまま撮影会へと突入〜。2種類の軍帽と本身(ではないが)を持つ! いいな〜。かっちょいいな〜。やいのやいのと群集にカメラを向けられ、次々とポージング! プロの方からケータイ片手に狙うお客さんまで様々。そして、ステージでの撮影会もひとまず終わり、控えの赤い部屋へ引き上げると、ついて来たファンに再び囲まれ、今度はナチスドイツの軍装となりまして、更にファンサービス! 実に紳士でサービス精神旺盛な方でありました。
ここで第一部終了。そして、ビュッフェターイム! これから第二部、第三部とまだまだ宴は続くのです。
お腹すいた〜。ここらで胃にものを入れてあげましょ。晩餐にありつく中、社交ダンスが始まりました。続いて、ピアノ演奏にエキゾチックなゴーゴーボーイが腰を振りながらフロアに降りてきたり(いい体してたわぁ〜)、バーレスクにポールダンスと、かわいこちゃんも出てきました!いやーん、キャバレー? お客さんのなかにも体を動かす人がちらほら。そしてソファで眠る人も(笑)。0時を回ってから入ってくる人もいたり、第一部とはまたちょっとノリが違います。
↑自作のオリジナル仮面で優雅に舞う、舞踏家泰造。 |
↑スナイパーEVEの連載でもおなじみ。女流緊縛師、荊子緊縛ショー。 |
この頃、赤い部屋は女子だらけのウハウハゾーンとなっておりました。ショーの方もいよいよラストです。荊子さんによる緊縛ショーが終わり、そして大トリはSHIMAMalphasのゴシックSMのパフォーマンス。調教される、ショーモデルの口枷屋モイラちゃんが、儚げで可愛かった!
長かったはずの夜もあっというまに幕の下りる時間がやってまいりました。長丁場でしたが、夕方から朝まで居るお客さんもおりその貪欲さに敬服いたします! これだけの演目を一晩で楽しめるってのはなかなかないですから……。
次回はどんなイベントになるのでしょうか?
気分を盛り上げてくれる仮面を着け、普段と違う自分になりきって楽しんではいかがでしょう。
文=編集部・maiko
マスカレイド表参道 http://www.masq.tv/ 1998年London Barbicanにて創設。国内では稀有なプロ仕様の本格的fetish model agent。2003年より東京表参道に拠点を移し、プロ写真家への作品撮りモデル派遣を主体に活動中。現在VINCILAGNIA(拘禁嗜戯)を主題に、Team Mikeyと共謀、欧風レザーボンデージ鑑賞に拘泥する期間限定企画CODXX NOIRを展開中。 まもなく「仮面」と「球体関節人形」を主題に、10周年記念パーティ企画第二弾Salon Cocotteを渋谷TRUMP ROOMにて開催。6月後半より、Alt−Fetish市川哲也氏監修のもと、国内初となる「キャットウーマン」専門撮影会Codex Sable(仮称)をスタート。更にラバーフェティシストに向けたRubber Doll派遣サービスも同時展開予定。 Fetish Stage http://www.team-mikey.net/ Alt-Fetish http://www.alt-fetish.com/ |
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