メディカルアートに潜む医療フェティシズムの深淵
ロマン・スロコンブ(1953年パリ生まれ)は医療行為に潜むエロティシズムを主題にした作風で知られるメディカルアートの草分け的存在である。
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本誌2007年3月号、4月号にインタビューが載っているダークポップな画家トレヴァー・ブラウンも大きく影響を受け、スロコンブを「大きな師」と呼ぶほどである。フランスのグラフィックアート集団BAZOOKAにも参加していたスロコンブの表現手段は写真、イラスト、コラージュ、映画そして児童文学と多岐に渡っているが、今回ヴァニラ画廊では新作を含む彼の写真作品を展示する。
初めて日本を訪れてから30年、包帯や眼帯、ギプスなどを装着した日本人少女の写真を展示し話題を呼んだ彼のテーマは如何に変わったか、或いは変わらなかったか、是非貴方の目で確かめて欲しい。
またこの展示後となる3月12日からは鉛筆で爬虫類のような手足と妖艶な色香漂う女性の体を持つ異形を生々しく幻想的に描く亡月王(1959年三重生まれ)の作品展も控えている。
文=編集部・ハル吉
ロマン・スロコンブ写真展『Medical Art Zone』
開催日時=開催中〜3月10日(土)(平日12時〜19時、土、祝日12時〜17時、日曜休廊)
会場・問い合わせ先=東京・銀座『ヴァニラ画廊』=http://www.vanilla-gallery.com/
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07.03.04更新 |
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