2012.11.05 Mon -2013.02.16 Sat at Abnormal Museum
2012年11月5日（月）～2013年2月16日（土）
東京・飯田橋「風俗資料館」にて開催
「誰かに見せたいもの」ではなく、「自分が描きたいもの」を描く――。三和出版のマニア誌でも知られ、コアなファンを持つ作家・越野眞砂氏のお仕置き画が、かねてより氏の作品発表の場となっていた風俗資料館の館内特別展示としてまとめて公開されています。未発表のものを含む40点以上の作品の貴重な展示です。嗜好に寄り添って徹底的にマニアックに作りこまれた世界の素晴らしさをこの機会に味わってみて下さい。東京・飯田橋「風俗資料館」にて開催
■所蔵原画セレクション 第五回
2012年11月5日（月）～2013年2月16日（土）の三か月間、風俗資料館では久しぶりの館内展示企画といたしまして越野眞砂氏の個人展覧会「まさごてん」を開催いたします。
越野氏は現在活躍中の作家です。といっても職業作家ではなく、10年以上も（無名の＝文字通りペンネームもなかった一投稿家時代を含めると15年以上になるでしょうか）自らが描きたいものを自らのために描き続け、人目に触れるのは作品のみ、ご自身はまったく表に出ることはありません。この「まさごてん」は越野氏の初個展となります。
越野氏の作品は「自分が描きたいもの」であり「誰かに見せたいもの」ではありません。しかし、心から見たいと思ってくれる人にだけにはこっそり一人きりで見てもらいたいと、新作が完成するたびに絵葉書にして風俗資料館に持ってきてくださいます。創作ペースはまちまちですが、この絵葉書の発表を楽しみにしているファンの方が全国に大勢いらっしゃいます。
これは心からの賛辞なのですが、越野氏の作品は決して「誰にでも愛される作品」ではないと思います。しかし、たった一人の誰かにとっては「なくてはならない大切な作品」であり、お一人お一人に熱烈に愛され、心待ちにされている作品です。ファンの皆様のお声を聞くたびに、他者の評価を一切気にしない自らの妄想空想そして素直な興奮に忠実に描かれた作品だからこそ、その感性に共鳴する方々の琴線に強く深く響くのだと実感せずにはいられません。
左 : 「躾板」 右 : 「楽しいお仕置き」
越野氏の作品を「お仕置き」「エネマ」「スパンキング」といった既存の単語ひとつだけで言い表わすことは非常に困難です。作品世界の中での厳しい規律やルール。それに基づいた厳格な権力関係。お仕置きを受ける少女たちの羞恥に満ちたいじらしさ。反面、正義に燃える少女たちは自信をもって元気いっぱいに大活躍いたします。越野氏の生み出す少女たちは、ただ純真なだけの無機質な少女ではなく、垢抜けない子どもらしさが実に生々しく描かれています。そして、優しく美しい先生たちは余裕の表情で絶対に反抗を許しません。日常としての様々なお仕置きの情景は物語性に満ちて、見る人の空想妄想を限りなく広げてくれます。
これまで皆様の目にふれてきた越野氏の活躍としては、初期の「カルテ通信」や「おもらし倶楽部」への投稿、敬愛する平牙人先生のホームページへの数々の投稿（この頃のペンネームは「sand」でした。この時代からのファンの方も多いのではないでしょうか）、この投稿をきっかけにして実現した『おしおき物語 willow hill collegeの少女達（平牙人著）』の挿絵、最近では「スパンキング倶楽部」での寄稿がご記憶に新しいものと思います。そして現在は、風俗資料館で頒布している絵葉書が毎号一枚ずつモノクロで「マニア倶楽部」に、かつてのカラー口絵が「女神の愛」に掲載中です（※「カルテ通信（現在は廃刊）」「おもらし倶楽部」『おしおき物語 willow hill collegeの少女達』「スパンキング倶楽部（現在は廃刊）」「マニア倶楽部」「女神の愛」すべて三和出版からの発行です）。
今回の「まさごてん」では、これまで絵葉書で発表してきた作品の中から大きなサイズでじっくりと細部まで見ていただきたいと越野氏が厳選したものをはじめ、未発表の連作、sand時代の古いイラスト、同人誌に発表した貴重な手描きのカット等をご覧いただきます。書架の前を除く全壁面を埋め尽くす40点以上の作品は圧巻の見ごたえです。是非この機会に、たっぷりと越野ワールドの魅力をご堪能いただきたいと思います。
【展覧会期間限定セットのお知らせ】
越野氏の初個展「まさごてん」の期間中、この展覧会のために越野氏が手作りした『越野眞砂耽美図絵』を館内にて頒布いたします。テーマ別に2種類。それぞれA5サイズのイラスト5葉に可愛らしいオマケ数点を綴じ込んだ楽しいセットです。越野氏が観に来てくださった方々への感謝をこめて一つずつ手作りしてくれました。手作業のため大量には作ることができません。心を込めて各限定10部です。ファンの方に大切にお手元で愛しんでいただきたく思います。
「菊をしめる少女」
■風俗資料館内特別展示とは――
風俗資料館では書籍や映像作品のほかに、多くの作家達が描いた膨大な原画コレクションや貴重な写真資料（その他、自筆の書簡など、作家ゆかりの品々）を所蔵しています。普段は閉架書庫に収められ、会員も目にする機会の少ないこれら秘蔵資料を館内で公開するのが館内特別展示です。
期間中は、一つのテーマに沿ってセレクトされた様々な資料が、展示ウォールを中心にあらゆる場所に配置され、風俗資料館内を彩ります。展示は通常の図書館と併設しておこないます。ここでしか見ることのできない貴重な作品に囲まれて、ゆっくりと蔵書を閲覧する贅沢な時間をお楽しみください。
■ご入館について――
風俗資料館内特別展示は別途入場料は必要ありません。ただし、本展示はこれまで数回開催いたしました「会員以外の方も入ることのできる展覧会」ではありません。正会員・準会員・研究者会員・ビジター・夜の図書館といった通常のご入館方法で来館された方のみが、蔵書の閲覧を楽しみつつ、ご鑑賞いただけるものです。会員以外で鑑賞を希望される方は「ビジター」や「夜の図書館」もどうぞ便利にご利用ください。閉架書庫の中で貴重な資料を死蔵させることなく、今の時代に一人静かに本と向き合い空想の世界に浸る時間を大切にされている皆様とともに、本物の作品に触れる喜びと感動を共有いたしたく思います。展示作品の当時を知る方も、初めて見るお若い方も、それぞれに心の奥底の記憶を呼び覚まし、新鮮な衝撃や感動、そして懐かしい安らぎを実感していただければと思います。
風俗資料館では書籍や映像作品のほかに、多くの作家達が描いた膨大な原画コレクションや貴重な写真資料（その他、自筆の書簡など、作家ゆかりの品々）を所蔵しています。普段は閉架書庫に収められ、会員も目にする機会の少ないこれら秘蔵資料を館内で公開するのが館内特別展示です。
期間中は、一つのテーマに沿ってセレクトされた様々な資料が、展示ウォールを中心にあらゆる場所に配置され、風俗資料館内を彩ります。展示は通常の図書館と併設しておこないます。ここでしか見ることのできない貴重な作品に囲まれて、ゆっくりと蔵書を閲覧する贅沢な時間をお楽しみください。
■ご入館について――
風俗資料館内特別展示は別途入場料は必要ありません。ただし、本展示はこれまで数回開催いたしました「会員以外の方も入ることのできる展覧会」ではありません。正会員・準会員・研究者会員・ビジター・夜の図書館といった通常のご入館方法で来館された方のみが、蔵書の閲覧を楽しみつつ、ご鑑賞いただけるものです。会員以外で鑑賞を希望される方は「ビジター」や「夜の図書館」もどうぞ便利にご利用ください。閉架書庫の中で貴重な資料を死蔵させることなく、今の時代に一人静かに本と向き合い空想の世界に浸る時間を大切にされている皆様とともに、本物の作品に触れる喜びと感動を共有いたしたく思います。展示作品の当時を知る方も、初めて見るお若い方も、それぞれに心の奥底の記憶を呼び覚まし、新鮮な衝撃や感動、そして懐かしい安らぎを実感していただければと思います。
以上、プレスリリースより
風俗資料館内特別展示 所蔵原画セレクション
第五回「越野眞砂個人展覧会～まさごてん～」
「たたされっ娘」
開催期間= 2012年11月5日（月）～2013年2月16日（土）
※開館休館のスケジュールと開館時間についてはコチラでご確認下さい。
別途入場料 不要
※本展示は通常の方法で図書館にご入館された方のみがご鑑賞いただけます。会員以外の方は「ビジター」、女性の方でしたら是非「夜の図書館」の時間をご利用ください。よって期間中は館内の蔵書も全て閲覧可能です。
会場・問い合わせ先=
東京・飯田橋 「風俗資料館」
〒162-0824
東京都新宿区揚場町2－17川島第二ビル5F
電話 03-5261-9557
E-mail：pl-fs@kagoya.net
12.11.23更新 |
WEBスナイパー
>
イベント情報
|
|