2007.10.18 Thu at Shinjuku Golden Street Theater Y's PLAY BONDAGE stage12 雪村春樹のボンデージライブをレポート! 文・写真=編集部YU2 取材協力=新宿ゴールデン街劇場 |
「恥ずかしいパンツやな。丸見えや」
雪村春樹が藤村あいりのスカートの裾をまくると真っ赤なショーツが露わになり、彼女はますます羞恥に打ち震えてうつむいてしまうのである
新宿ゴールデン街で気軽に楽しむ緊縛ライブ
ほぼ2カ月に1度のペースで行なわれ、すっかり恒例となっている雪村春樹ボンデージライブ「Y's PLAY BONDAGE」。
今回10月18日木曜日、新宿ゴールデン街劇場で行なわれた「stage12」に、SM弩素人の新米編集YU2が行ってまいりました。
イベントが行なわれる新宿ゴールデン街劇場は、花園神社に面した通りの片隅にある小劇場。
一昨年にできたばかりの真新しい劇場なのですが、道路から階段をほんの少し降りた半地下の薄暗い会場は、どこか長年使い込まれ愛されてきたというような風格を感じさせる佇まい。
ゴールデン街の飲み屋からぶらりと歩み出て、道路からひょいと会場内を覗き込めてしまえる距離感が、そういった親しみやすい雰囲気を醸し出しているのかもしれません。
入り口で記名して会場に入ると、40名ほどは入れそうな観客席はやや余裕を残す程度の埋まり具合。
意外と女性が多く男女比は6:4程度で、さすがは「縄で女に奉仕する」といわれる雪村春樹と唸らされてしまいました。
客席は階段状になっていて、見下ろした先の舞台にはすでに緊縛のセッティングを終えた雪村春樹氏が佇み、気さくに付近のお客さんと歓談を楽しんでいる様子。
さあ緊縛!というよりも、どちらかというとなごやかなムードです。
間もなく18時半の開演時間となり、簡単な紹介と挨拶があって客席の照明が落ち、おもむろに雪村氏が女性を縛り始めるのですが、入り口からまだ次々と新しいお客さんが入ってきます。
雪村氏はなんらお構いなしに、女性のみに集中してときどき声をかけながら縄をかけ、手際よく縛っていくのですが、え、こんな始まり方でいいの?と拍子抜けしてしまうくらいに何気ない開幕。
音楽などの演出は一切ないので、縛り上げていく所作や縄が擦れる音、小さく語りかけるような言葉責めや、女性の口から漏れる喘ぎ声だけが聞こえてきます。
あとはカメラのシャッター音。
そう、このイベントでは写真撮影が可能になっているので、観客のかなりの方がカメラを構えているんですね(但し携帯電話のカメラはNG)。
ここだ! という瞬間はやはりみなさん共通するようで、雪村氏がいかにも見せ場的な演出をすると、時折会場中のシャッター音が見事に被って、ファインダーを覗きながら思わずにんまりしてしまうことも。
そんな間にもやっぱりお客さんが入ってきます。
途中入場、再入場ができるからなのでしょうが、それにしてもまるで喫茶店にお茶でもしにくるか、というようなざっくばらんな雰囲気。
壁一枚先の道路にはゴールデン街の酔いどれ風景があり、片や壁のこちら側では女性が卑猥な恰好に縛り上げられ、艶やかな声が響き渡っているというギャップがシュールでもあるわけですが、縛られている女性にとってはそれがかえって羞恥心を煽られるシチュエーションとなっているかもしれません。
今回はふたりの女性が縛られることになっているのですが、最初に縄をかけられたのは城本久美嬢。
長い髪が印象的で、清楚な雰囲気の白いキャミソールを着た彼女。
表情も身体も頑なにこわばっている感じなのですが、雪村氏が次々に縄をかけ、緊張を解いていくように卑猥な言葉を浴びせかけると敏感に反応して声を漏らします。
「脚ちょうだい……」
と雪村氏が声をかけると、おずおずと両脚を差し出す久美嬢。
「みんな見てるぞ」
と雪村氏が囁けば、ビクッと身体を震わせて恥ずかしそうにうつむく仕草を見せる彼女ですが、その実、恍惚とした表情を浮かべているのです。
乳房を踏みつけられ、「やらしい娘やなあ」と言葉で責められ、いやらしい姿に緊縛され、あるいは身動きできないように縛られて舞台にひとり取り残される久美嬢。
次第に本当は縄が欲しくてたまらないといった本性を表すように身体をくねらせ始めます。
股間に通された股縄と後手で吊り上げられ、腰をもじもじさせる彼女を見て雪村氏が一言。
「自分でしてるんちゃうやろな」
で会場を沸かせて、1幕目は終了。
縄で身体を縛り、言葉で弄りながら女の妄想を誘う。
羞恥に悶える心を少しずつ解きほぐし、悦楽へと導いていく――。
休憩を挟んだ2幕目のモデルは、藤村あいり嬢。
久美嬢と違ってほとんど無表情に近い彼女、どこか陶然とした雰囲気を漂わせつつも、フッと見せる哀しげな横顔が印象的です。
雪村氏は座らせた彼女をとりあえず後手に縛り、横に寝かせて真っ赤なショーツと乳房を剥き出しにして右膝で吊り上げ、
「恥ずかしいパンツやな」
「丸見えや」
などと言葉で弄りつつ、背後から股に手をまわし胸を愛撫します。
それでもやっぱり表情にほとんど変化がないあいり嬢なのですが、大勢の人に囲まれる視線に羞恥を感じているのか、むっちりとした身体は快感を訴えるようにこわばっている様子。
雪村氏も、さてどうしたものかといった風に壁際に寄って遠巻きに観察します。
しかしそういう風に縄を巻かれて恥ずかしい姿を大勢の視線の前に晒されているときのあいり嬢の雰囲気が、いかにも羞恥心に抗おうと耐えているようでエロティックなんですね。
なんとか感情を表に出さないようにすまし顔を装うのだけれど、やっぱり恥ずかしくて感じてしまう、という感じなのでしょうか。
そんなあいり嬢を見て雪村氏は何を思ったのか、自分は壁際に下がり、代わりに助手の女性を座らせてあいり嬢の後ろから乳房を愛撫させます。
急に生々しい雰囲気になり、雪村氏が一言。
「なんて切ない顔してんのや」
で、またまた会場は爆笑の渦に巻き込まれたのでした。
休憩を挟み、まだまだ続く3幕目。
今度はモデルのふたりをいっぺんに縛っていく雪村氏。
薄緑色の襦袢を着た久美嬢と、薄桃色の襦袢を着たあいり嬢を交互に縛っていきます。
当然ひとりが縛られている間、もうひとりは待っているしかありません。
縄をかけられて身動きできずに待っている間、縛っている雪村氏と縛られている女性をじっと見つめることになるのですが、このふたりの差が面白いのです。
久美嬢の場合は構って欲しくてたまらないというように身をくねらせて嫉妬に燃えるようなねっとりとした視線を送り、あいり嬢の場合はそんな久美嬢を冷めた眼差しで見つめるといった具合。
そんなふたりの関係を面白がるかのように、
「怖い顔して見とるわ」
「ちゃんとしときや。もちっとしたら相手したるから」
とちゃかして、片方をなだめ片方を煽り、会場を盛り上げる雪村氏。
だんだん興が乗ってきたのか、久美嬢の縄を解き、椅子に縛り付けられているあいり嬢に向かわせます。
あいり嬢の身動きがとれないことをいいことに、いやらしい手つきで絡み始める久美嬢。
その様子を遠巻きに眺めている雪村氏は一言。
「怪獣みたいやな。襲われるぞ」
すると本当に襲われてしまうあいり嬢。
乳房を揉みしだかれ、猿轡の上から舌を入れられ、もう久美嬢のやりたい放題。
これまでの演出は、どちらかというと雪村氏とモデルのやりとりの間に滲み出てくる心模様や情感を描き出すといったような部分がメイン。
しかしここにきて急に扇情的で濃厚な空間が現出し、にわかに客席の興奮が高まってきます。
カメラのシャッター音もこれまでになくせわしくなり、思わず雪村氏も、
「はじめからレズショーの方が良かったかなあ……?」
とポツリ。
またもや会場は大爆笑に包まれ、淫らにじゃれあうモデルふたりをそのままにして閉幕の挨拶となり、約2時間のボンデージライブは終了したのでした。
始まり方もあっさりしていれば、終わり方もあっさり。
ほのかな興奮の余韻を残しつつ、パッと日常の世界に戻っていける、一夜のはかない夢のようなひととき。
これが雪村春樹の緊縛ライブなのでしょう。
雪村春樹が藤村あいりのスカートの裾をまくると真っ赤なショーツが露わになり、彼女はますます羞恥に打ち震えてうつむいてしまうのである
新宿ゴールデン街で気軽に楽しむ緊縛ライブ
ほぼ2カ月に1度のペースで行なわれ、すっかり恒例となっている雪村春樹ボンデージライブ「Y's PLAY BONDAGE」。
今回10月18日木曜日、新宿ゴールデン街劇場で行なわれた「stage12」に、SM弩素人の新米編集YU2が行ってまいりました。
イベントが行なわれる新宿ゴールデン街劇場は、花園神社に面した通りの片隅にある小劇場。
一昨年にできたばかりの真新しい劇場なのですが、道路から階段をほんの少し降りた半地下の薄暗い会場は、どこか長年使い込まれ愛されてきたというような風格を感じさせる佇まい。
ゴールデン街の飲み屋からぶらりと歩み出て、道路からひょいと会場内を覗き込めてしまえる距離感が、そういった親しみやすい雰囲気を醸し出しているのかもしれません。
入り口で記名して会場に入ると、40名ほどは入れそうな観客席はやや余裕を残す程度の埋まり具合。
意外と女性が多く男女比は6:4程度で、さすがは「縄で女に奉仕する」といわれる雪村春樹と唸らされてしまいました。
客席は階段状になっていて、見下ろした先の舞台にはすでに緊縛のセッティングを終えた雪村春樹氏が佇み、気さくに付近のお客さんと歓談を楽しんでいる様子。
さあ緊縛!というよりも、どちらかというとなごやかなムードです。
間もなく18時半の開演時間となり、簡単な紹介と挨拶があって客席の照明が落ち、おもむろに雪村氏が女性を縛り始めるのですが、入り口からまだ次々と新しいお客さんが入ってきます。
雪村氏はなんらお構いなしに、女性のみに集中してときどき声をかけながら縄をかけ、手際よく縛っていくのですが、え、こんな始まり方でいいの?と拍子抜けしてしまうくらいに何気ない開幕。
音楽などの演出は一切ないので、縛り上げていく所作や縄が擦れる音、小さく語りかけるような言葉責めや、女性の口から漏れる喘ぎ声だけが聞こえてきます。
あとはカメラのシャッター音。
そう、このイベントでは写真撮影が可能になっているので、観客のかなりの方がカメラを構えているんですね(但し携帯電話のカメラはNG)。
ここだ! という瞬間はやはりみなさん共通するようで、雪村氏がいかにも見せ場的な演出をすると、時折会場中のシャッター音が見事に被って、ファインダーを覗きながら思わずにんまりしてしまうことも。
そんな間にもやっぱりお客さんが入ってきます。
途中入場、再入場ができるからなのでしょうが、それにしてもまるで喫茶店にお茶でもしにくるか、というようなざっくばらんな雰囲気。
壁一枚先の道路にはゴールデン街の酔いどれ風景があり、片や壁のこちら側では女性が卑猥な恰好に縛り上げられ、艶やかな声が響き渡っているというギャップがシュールでもあるわけですが、縛られている女性にとってはそれがかえって羞恥心を煽られるシチュエーションとなっているかもしれません。
今回はふたりの女性が縛られることになっているのですが、最初に縄をかけられたのは城本久美嬢。
長い髪が印象的で、清楚な雰囲気の白いキャミソールを着た彼女。
表情も身体も頑なにこわばっている感じなのですが、雪村氏が次々に縄をかけ、緊張を解いていくように卑猥な言葉を浴びせかけると敏感に反応して声を漏らします。
「脚ちょうだい……」
と雪村氏が声をかけると、おずおずと両脚を差し出す久美嬢。
「みんな見てるぞ」
と雪村氏が囁けば、ビクッと身体を震わせて恥ずかしそうにうつむく仕草を見せる彼女ですが、その実、恍惚とした表情を浮かべているのです。
乳房を踏みつけられ、「やらしい娘やなあ」と言葉で責められ、いやらしい姿に緊縛され、あるいは身動きできないように縛られて舞台にひとり取り残される久美嬢。
次第に本当は縄が欲しくてたまらないといった本性を表すように身体をくねらせ始めます。
股間に通された股縄と後手で吊り上げられ、腰をもじもじさせる彼女を見て雪村氏が一言。
「自分でしてるんちゃうやろな」
で会場を沸かせて、1幕目は終了。
縄で身体を縛り、言葉で弄りながら女の妄想を誘う。
羞恥に悶える心を少しずつ解きほぐし、悦楽へと導いていく――。
休憩を挟んだ2幕目のモデルは、藤村あいり嬢。
久美嬢と違ってほとんど無表情に近い彼女、どこか陶然とした雰囲気を漂わせつつも、フッと見せる哀しげな横顔が印象的です。
雪村氏は座らせた彼女をとりあえず後手に縛り、横に寝かせて真っ赤なショーツと乳房を剥き出しにして右膝で吊り上げ、
「恥ずかしいパンツやな」
「丸見えや」
などと言葉で弄りつつ、背後から股に手をまわし胸を愛撫します。
それでもやっぱり表情にほとんど変化がないあいり嬢なのですが、大勢の人に囲まれる視線に羞恥を感じているのか、むっちりとした身体は快感を訴えるようにこわばっている様子。
雪村氏も、さてどうしたものかといった風に壁際に寄って遠巻きに観察します。
しかしそういう風に縄を巻かれて恥ずかしい姿を大勢の視線の前に晒されているときのあいり嬢の雰囲気が、いかにも羞恥心に抗おうと耐えているようでエロティックなんですね。
なんとか感情を表に出さないようにすまし顔を装うのだけれど、やっぱり恥ずかしくて感じてしまう、という感じなのでしょうか。
そんなあいり嬢を見て雪村氏は何を思ったのか、自分は壁際に下がり、代わりに助手の女性を座らせてあいり嬢の後ろから乳房を愛撫させます。
急に生々しい雰囲気になり、雪村氏が一言。
「なんて切ない顔してんのや」
で、またまた会場は爆笑の渦に巻き込まれたのでした。
休憩を挟み、まだまだ続く3幕目。
今度はモデルのふたりをいっぺんに縛っていく雪村氏。
薄緑色の襦袢を着た久美嬢と、薄桃色の襦袢を着たあいり嬢を交互に縛っていきます。
当然ひとりが縛られている間、もうひとりは待っているしかありません。
縄をかけられて身動きできずに待っている間、縛っている雪村氏と縛られている女性をじっと見つめることになるのですが、このふたりの差が面白いのです。
久美嬢の場合は構って欲しくてたまらないというように身をくねらせて嫉妬に燃えるようなねっとりとした視線を送り、あいり嬢の場合はそんな久美嬢を冷めた眼差しで見つめるといった具合。
そんなふたりの関係を面白がるかのように、
「怖い顔して見とるわ」
「ちゃんとしときや。もちっとしたら相手したるから」
とちゃかして、片方をなだめ片方を煽り、会場を盛り上げる雪村氏。
だんだん興が乗ってきたのか、久美嬢の縄を解き、椅子に縛り付けられているあいり嬢に向かわせます。
あいり嬢の身動きがとれないことをいいことに、いやらしい手つきで絡み始める久美嬢。
その様子を遠巻きに眺めている雪村氏は一言。
「怪獣みたいやな。襲われるぞ」
すると本当に襲われてしまうあいり嬢。
乳房を揉みしだかれ、猿轡の上から舌を入れられ、もう久美嬢のやりたい放題。
これまでの演出は、どちらかというと雪村氏とモデルのやりとりの間に滲み出てくる心模様や情感を描き出すといったような部分がメイン。
しかしここにきて急に扇情的で濃厚な空間が現出し、にわかに客席の興奮が高まってきます。
カメラのシャッター音もこれまでになくせわしくなり、思わず雪村氏も、
「はじめからレズショーの方が良かったかなあ……?」
とポツリ。
またもや会場は大爆笑に包まれ、淫らにじゃれあうモデルふたりをそのままにして閉幕の挨拶となり、約2時間のボンデージライブは終了したのでした。
始まり方もあっさりしていれば、終わり方もあっさり。
ほのかな興奮の余韻を残しつつ、パッと日常の世界に戻っていける、一夜のはかない夢のようなひととき。
これが雪村春樹の緊縛ライブなのでしょう。
文=編集部YU2
「Y's PLAY BONDAGE stage12」
会場=『新宿ゴールデン街劇場』
料金=入場料 男性10,000円/女性5,000円
※途中入場、及び再入場可
※写真撮影OK(携帯カメラはNG)ですが、個人的な趣味の範囲に限る
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07.10.25更新 |
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