2011.03.02 Wed 〜03.04 Fri at SM SHOW PUB 『Sugar heel』
東京・六本木SMショーパブ「シュガーヒール」ローズ女王引退パーティ!!
東京・六本木の老舗SMショーパブ「シュガーヒール」を永く牽引してきたローズ女王。まるで春川ナミオ氏のイラストからそのまま現実に飛び出してきたような威厳と風格の漂う容姿、そして包容力溢れる人柄に魅了されたファンは数知れない。そんな名物ママが3月4日（金）をもってお店を引退することになり、このたび大々的な引退パーティが開催された。過去にも一時、SM業界から姿を消していたこともあるローズ女王。今回の引退の理由は何なのか、そしてそれは本気なのか。パーティが開かれた「シュガーヒール」にお邪魔して真意のほどを確かめた。
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お客もスタッフも一つになって見守る名物ママの最後の挨拶......
そして華やかに繰り広げられる迫力のSMパフォーマンス!!
場内はローズ女王を慕う常連客でいっぱい。引退パーティの告知を出した直後から予約が殺到し、当日フラッと訪れてもシートにはなかなか座れない状態になっていた。そんな店内のムードは一見、普段通り和気藹々とした「らしさ」に満ちている。しかしローズ女王が挨拶をする段になると一転、場内は束の間、厳粛な空気に包まれた。
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↑普段通りの落ち着きも考慮された店内（左）、かつて「シュガーヒール」看板女王として活躍し、今は同じ六本木に「Bondag Bar Kedama」を舞える飛室イブ女王。麻生みづき女王から送られた花束（右）。
ローズというミストレスの誕生秘話、オフレコの苦労話、ボケとツッコミ、そしてふいに言葉を詰まらせ......濃密な時間を共にしてきた仲間たちに感謝の言葉を述べる女王。お客もスタッフも関係ない泣き笑いのひと時に、「シュガーヒール」という老舗店の歴史が重なっていく。
写真はその後に行なわれたショーの模様。残り少なくなったローズ女王のママとしての時間、その思いが一挙手一投足に込められた圧倒的なパフォーマンスに場内の誰もが見入っていた。
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ところで気になるのはなぜ辞めるのかということ、そしてローズ女王の今後について。直接話を伺うと、女王はこう話してくれた。
「辞めるといっても、店から出るだけ。現場で（スタッフやお客に）毎日会えるというスタンスが終わるっていう。逆に言うと、元に戻ったということかな。（SMを）一生やめることが出来ないってことは自覚しているから」
――これからは一マニアになるということですか？
「そう、経験と思想をもった一マニア。別にもともと縄師でもないしゴト師でも、女王様だけっていうわけでもないし。捉われず自由にやっていきたい。今までは捉われていたところがあったから」
――手始めにどんなことをしますか？
「SMの写真を撮ってるから、個展をやりたい。あと、女王様は修行する場所いっぱいあるけど、若いS男にはそういう場所が少ないので、何らかの形で支援していけたらと」
――本当にSMから離れるわけではないんですね。
「うん、好きなことしかしない、嫌いなことは、ちょっと努力してやる。私にとってSMは、そういう自然なものだと思ってる。仕事の枠を超えて楽しみたい。好きだからこそできる世界だし、やりたくなければしなければいい」
――ローズさんに会いたくてここに来ていた人も多いと思います。これからはどうしたらいいでしょう。
「ブログもやってるし、mixiもやってるし、一生懸命探してくれれば。（コンタクトを求められても）拒否はしない。会うか会わないかはまた考えるけど。マニア同士が会ったりするのと一緒で、お金じゃない。だけどSMはお金がかかるんですよっていうことは忘れずにね（笑）」
――お店からの引退は驚きましたが、ローズ女王がSMをやめるわけではないと分かってホッとしました。
「これからもどうぞよろしく！」
尚、ローズママが引退してもSMショーパブ「シュガーヒール」は継続して営業される。一時代を築いた名物ママは去るものの、積み上げられてきた伝統はそのまま残る。スタッフのテンションも高く、 新たな形でのパワーアップが予想される老舗店からは、ローズ女王の動向と共に今後も目が離せそうにない。
取材・文=編集部
↑ローズ女王の名と華やかさにちなみ、贈られる花束はやはりバラが多かった。
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11.03.06更新 |
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