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第11章 学級奴隷・真弓【7】

「あ、ああん……」

お尻を動かす度に、藤君の鼻や唇が私の敏感に部分に触れます。そんなところへ藤君の顔を埋められているという恥ずかしさも私の興奮をさらに高めていきます。思わず声が漏れてしまいます。

藤君は、私のお尻で顔を押し潰されながら、手を自分の腰へと伸ばし、学生服のズボンを脱ぎました。青いトランクスが現われます。その前は、びっくりするほどに膨らんでいて、なかなかズボンが脱げないほどでした。そして、藤君はそのトランクスも下ろしました。押さえつけられていた藤君のペニスが、勢いよく飛び出しました。

昼間に学校で、たくさんの男子のそれを見ていましたが、ふたりきりの密室で、しかもこんな状況で見ると、なんだか気恥ずかしくて私は目を逸らしてしまいました。藤君のそれは他の男子のものよりも少し大きいようでした。そして多くの男子のものと同じように先端は皮に覆われていました。

藤君も、これを私に舐めさせようというのかと思ったのですが、命令は想像もつかないものでした。

「ま、真弓さん、足で、踏んで……」

私のお尻の下で、藤君は苦しげな声で、そう言いました。私は耳を疑いました。彼の言っている意味がわからなかったのです。

「え、踏むって……?」
「足の先で、おれの、ちんこをグリグリってして、くれ……」
「で、でも……」
「は、早くするんだ」

それが命令ならば従わなければならないのが、奴隷です。私はおずおずと足を伸ばします。すると足を上げたために、私の体重が藤君の顔にかかってしまいました。両腕で支えてはいるものの、私のお尻は藤君の顔をさらに押し潰すことになってしまいます。藤君が苦しげな声を上げました。

「むぐっ……」
「あっ、ごめんなさい」

私が思わず腰を浮かせると、藤君は怒鳴ります。

「いいから、そのままやるんだ」
「は、はいっ」

私は、半ばやけくそになって、右足の先で藤君のペニスに触れました。それは、硬くて熱くて、なんだか不思議な感触でした。

「うっ」

私の足の指が触れた途端に、藤君が声を上げます。痛かったのかと思って、私は足を引っ込めました。

「も、もっと、強くグリグリってやってくれ……」

私は少し力を入れて、踏みつけてみました。

「おっ、うう……」

藤君が呻きましたが、なんだかその声は気持ちがよさそうです。そして藤君のペニスはさらに硬さを増していきます。

こんなことをされて、藤君は興奮しているんだ……。その時、私は少しだけ藤君の気持ちがわかりました。

教室でみんなの前で処女膜検査をされた時、死んでしまいそうに恥ずかしかったのに、体が熱くなって濡れてしまったことを思い出しました。いやなことをされているのに、心のどこかで、すごく興奮してしまっていたのです。

そういえば私はオナニーする時、同じような状況を想像してしまうことがありました。私は恥ずかしいことをされることを、心のどこかで望んでいるのかもしれません。

もしかしたら、藤君も同じなのでは? そう思うと、藤君が何だか可愛くて、もっと喜ばせてあげたい気持ちになりました。

「ご主人様は、女の子にこんなことをされて、気持ちいいんですか?」
「う、うん……」

藤君の顔は私のお尻の下なので、表情は見ることは出来ません。でも、きっと真っ赤になっていたと思います。

「私は、奴隷なんですよ。本当は私がいじめられる立場なのに、ご主人様がいじめられるなんておかしいですよ」
「いいんだ。これが、おれの命令なんだから」
「ご主人様は、もしかして、変態なんですか?」

私はついそんなことを言ってしまいました。ご主人様を侮辱するなんて、奴隷としてあってはならないことです。どんなひどいお仕置きをされても文句は言えません。その言語を口にしてから、私は後悔しました。

でも、藤君は怒りませんでした。

「ち、ちがう。ちがうけど、こういう風にされると、気持ちいいんだ……」
「わかりました、ご主人様」

私は、お尻を振りながら、さらに藤君の顔にグイグイと押し付けました。藤君は苦しそうな声を上げましたが、それでも舌を伸ばして、私の恥ずかしいところをペロペロと舐めてきます。舌が奥のほうまで入ってきました。自分がすごく濡れているのがわかります。お尻を動かす度に、クチュクチュと湿ったいやらしい音がします。

そして、足の親指と人差し指の間で、藤君のペニスを挟んで、しごいたりもしてみました。少し強く挟むと、藤君は痛そうに呻くのですが、それも気持ちいいみたいです。

なんだかいけないことをしているみたいで、楽しくなってきました。藤君の息がどんどん荒くなります。私はそれに連れて、お尻や足の指の動くをさらに激しくします。

「うっ、ううっ……」

藤君が、そう呻いた瞬間に、ペニスがグッと膨れ上がりました。あの白くて生臭い液が出る直前なのだと、私にはわかりました。教室で、男子に何回も口の中で発射されたからです。あの白い液は、臭くて気持ち悪くて大嫌いなのですが、その時、私は無意識に顔を藤君の股間へと近づけ、それを咥えてしました。

「あっ、真弓、さん……」

藤君のものが私の口の中で大きく膨れ上がり、そして弾けました。それはドクンドクンと脈打ちながら、大量の白い液を私の口の中に放出しました。それは昼間に教室で味わったのと同じに、生臭いものでしたけど、不思議と不快感はありませんでした。私は、命令されなくても、それを飲み干してしまいました。

その時です。私の股間に顔を埋めていた藤君が、射精しながら舌を激しく動かしたのです。私の一番敏感な部分を舌でこするようにしました。

それはちょうど、お互いの性器を口で愛撫するシックスナインという体位になっていました。もちろん、そんなことをするのは、この時が初めてでした。

藤君の精液を口の中で受け止めながら、自分の一番感じるところを藤君に舐められる。私はもう何がなんだからわからない快感に翻弄されました。そして、目の前が真っ白になりました。

オナニーをして、イッてしまったことは、何度も経験しています。でも、男の人の愛撫でイッてしまったのは、これが初めてのことでした。それは、比べ物にならないくらいに、深い快感を私に与えました。

必死に藤君の精液を飲み込んだあと、私は崩れ落ちるように倒れました。重なるように藤君の体の上にのっかり、荒く息をつきました。体がビクンビクンと勝手に震えます。私は今まで感じたことのない幸せな気持ちになっていました。

それは藤君も同じようでした。

「すごく、気持ちよかったよ、真弓さん」

そう言って藤君は、ぺろりと私の股間を舐めました。

「あひゃっ」

敏感になっていたその部分に刺激を受けて、わたしは変な声を上げてしまいました。




「次のニュースです。ヨーロッパを中心に盛り上がりを見せている女権拡張運動が、各地で衝突を起こしています」

夕食の時、藤君はニュース番組を見ていました。中年のアナウンサーが、ヨーロッパで起きている何かのデモの様子を伝えていました。画面の中では、たくさんの外国人女性が、プラカードを持って行進し、警官らしき制服姿の男性たちと小競り合いをしていました。

「ふーん、最近PTWのニュースが増えてきたよな」

夕食を頬張りながら、藤君がつぶやきました。夕食は野菜炒めと茄子のお味噌汁です。もちろん私が作りました、と言いたいところですが、かなり藤君に手伝ってもらいました。

寮では、食事は自炊しても、食堂で食べてもどちらでもいいことになっていて、私はほとんど自分で料理を作ったことがなかったのです。優しい藤君は、そんな私を見かねて料理を手伝ってくれましたが、これがもし他のご主人様だったら、それを理由に厳しいおしおきをされたに違いありません。私は最初のご主人様が藤君だったことをありがたく思いました。

藤君は一緒のテーブルで食べようと言ってくれたのですが、私は床で食べました。藤君の優しさに甘えてしまうと、これからの一カ月間が辛くなると思ったからです。

「違法行為により逮捕されるメンバーも増えてきたことから、各国もPTWに対する警戒を強めています。PTWを危険組織として認定している国もあります。そのリーダーであるレイヤ・キヴィマキは現在行方がわからないとのことです」

画面には金髪の美しい女性が映しだされていましたが、私はあまり興味はありませんでした。

「ご主人様は、ニュースがお好きなんですね」
「うん、時事関連の問題はよく試験に出るからね。それにおれは将来は外交官になりたいなぁなんて思ってるから、海外ニュースは特にチェックするようにしてるんだ」
「ご主人様って、偉いですね」
「真弓さんだって、この奉仕期間が終わったら、普通に学生に戻るんだぜ。そんな他人事みたいに言ってると遅れちゃうぜ」
「すみません……」

ただ真面目で大人しいばかりと思っていた藤君の意外にしっかりした一面を知って、私は少し嬉しくなりました。藤君になら、ずっと奴隷として仕えてもいいかなと思ってしまったほどです。でも、明日になれば、私は学校へ連れて行かれ、みんなの共同奴隷として過ごし、その後は別の人の奴隷となるのです。

私はニュース画面を真剣に見ている藤君の横顔を見上げていました。そしていつの間にかに山岸君のことを思い出しました。

藤君と比べると、山岸君は全然子供っぽいと思いました。乱暴だし、強引です。そこが山岸君のいいところでもあるし、物足りなく思うところでもあります。

そういえば、今週末にホテルに行こうと山岸君に言われたんだっけ……。約束は守れなくなっちゃった、ごめんね、山岸君。

そして奉仕期間が終わっても、山岸君はまだ自分のことを好きでいてくれるだろうかと考えました。クラスのみんなに裸を見られて、男子全員にいやらしいことをされてしまった自分を、山岸君は受け入れてくれるのか。

考えていたら、悲しくなってしまいました。

「どうしたの、真弓さん?」

暗い顔をしていた私に気がついた藤君が、心配して声をかけてくれました。

「大丈夫だよ。一カ月の奉仕期間なんてすぐに終わるからさ。みんな口で言うほど、ひどいことなんかしないと思うよ」
「ありがとうございます、ご主人様」

藤君の心遣いを、私は嬉しく思いました。

「あの、何かご奉仕させていただきたいです……」

それは、私の心からの気持ちでした。

「そうだな……」

それから藤君は、すこし恥ずかしそうな笑みを浮かべて言いました。

「今度は、顔を踏んでもらえないかな」

私はにっこりしながら答えます。

「もちろんです、ご主人様」

(続く)

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11.07.11更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |