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第11章 学級奴隷・真弓【6】

その日の最後の授業が終わった後、担任の石川先生を迎えて、特別ホームルームが行なわれました。議題は、学級奴隷の扱いについて。つまり放課後から明日までにかけて私をどうするかを決めるのです。

奴隷をどのように扱うかも、この奉仕実習の大きなテーマであるため、先生は指示はしません。生徒たちだけで話しあって決めるのです。

男子生徒たちは、みんな寮の自分の部屋に私を連れて帰りたくて仕方がないようでした。一人になって、私にいやらしいことを思う存分させようと思っているのです。私は教室の前で裸のままで正座して、うつむきながら話の成り行きを聞いているしかありません。

「これが将来、ご主人様としての奴隷の扱いを学ぶための練習ということであれば、男子だけでいいんじゃないの? 男子が2日間ずつ面倒見れば、ちょうど30日だよ」
「でも、女性がご主人様になれないというわけはないのよ。私たちにだって、奉仕実習に参加する権利はあるわ」

私と仲良しの葵さんが、男子に対抗してそんな意見を述べてくれました。葵さんがご主人様ということになれば、きっと私を普通に扱ってくれるでしょう。そうすれば、つらい一カ月も、かなり楽になります。

葵さんたちが一生懸命に説得してくれたおかげで、男女共に1日づつ私を預かるということに決まりました。その日にちはくじびきで振り分けられます。週末に当たった男子生徒は大喜びしていました。一日中私を弄ぶことができるからでしょう。

目が合うと葵さんはにっこりと笑顔を見せてくれました。私は黙って頭を下げました。葵さんがご主人様になるのは2週目の金曜日です。今からその日が楽しみになりました。

「僕が最初のご主人様だよ。よろしくね」

藤君が私の首輪の鎖を持ってそう言いました。藤君は、真面目で大人しい男の子です。あまり目立たないタイプですが、顔立ちが女の子みたいに綺麗なので、女子の間では密かに人気がありました。私も、どちらかというと好意を持っていました。

彼が最初のご主人様だと知って、正直言ってホッとしました。真面目な藤君なら、あまりいやらしいことを要求してこないだろうと思ったからです。でも、藤君だったら、ちょっとならいいかな、なんて考えてもしまいました。

「おい、くれぐれもハメたらダメなんだぞ」

羨ましそうな表情の榎本君がいいます。

「わかってるよ。マジに結構重い罪になるらしいからな。さぁ、行くよ、真弓さ……じゃなかった、真弓」
「はい」

藤君は、私の首輪の鎖を引っ張って、教室を出ました。私はその後を着いて行きます。全裸のままで教室から出るのは初めてで、抵抗がありました。廊下にいる人、みんなに裸を見られてしまうのです。私は、手で胸と股間を隠しながら歩きます。

ちょうど隣のクラスからも、生徒がいっぱい出てきました。

「お、お前のところは高梨が奴隷になったのか」

隣のクラスの結城君が私をジロジロ見ながら、藤君に声をかけました。結城君とは一年生の時に同じクラスでした。

「へえ、高梨がこんなにおっぱいが大きくなってるとは知らなかったな」
「それにアソコもモジャモジャなんだぜ」

横にいた榎本君が口を出します。

「真弓、見せてやれよ」

榎本君が命令します。私は従わなければなりません。悔しさに歯を食いしばりながら、手をどけようとした時です。

「いいよ、見せなくて。今日はおれがご主人様なんだから。さぁ、帰るぞ」

榎本君も結城くんも不満そうでしたが、藤君は構わず、私を連れて廊下を歩いて行きました。私は藤君が守ってくれたことを、うれしく感じました。

それに、一刻でも早く学校から離れたいと思っていたのです。廊下で、山岸君に会いたくなかったのです。山岸君には、こんな姿を見られたくはありません。


校舎から少し離れたところに男子寮はあります。場所は知っていましたが、これまで中に入ったことはありません。それぞれの寮に、異性の生徒が足を踏み入れることは禁じられているからです。

男子寮までの道や、寮の入り口でも、私はジロジロといやらしい目で見られました。藤君を冷やかす人もいっぱいいました。だから、藤君の部屋に入れてもらえた時は、心底ほっとしました。もう、たくさんの人に裸を見られなくて済むからです。

でも、これが榎本君の部屋だったらどうでしょう。きっとこれから、たくさんの人に見られるよりも、恥ずかしいことをされるのだと思って、怯えていたに違いありません。でも、藤君なら、そんなことはないでしょう。

……なんて、思っていた私は、男の子のことを全くわかっていませんでした。

「ふー、疲れた」

藤君は、学生服の上着を椅子の上に脱ぎ捨てるとベッドに寝転びました。私はその上着を手に取り、ハンガーにかけました。奴隷は、たぶんこういうことを自分からやるべきなんだろうなと考えたからです。

「ははは、ちゃんと奴隷らしく奉仕してくれるんだね、真弓」
「はい、ご主人様」
「でも、なんか不思議な気分だな。真弓が、この部屋にいてくれて、しかも全裸だなんて」

言われて急に恥ずかしくなり、私は手で胸と股間を隠しました。私は、今、男の子と二人っきりで部屋にいるのです。しかも私は、全裸なのです。

心臓がドキドキしました。私は男の子の部屋に入るのも初めてなのです。藤君はかなり綺麗に部屋を片付けているようですが、それでも微かに男の子ならでは汗のような匂いがしました。それは私にとって、決して不快なものではありませんでした。山岸君と抱き合ってキスをする時に感じた匂いと似ています。

「ねぇ、真弓さ……。だめだな、つい真弓さんって呼んじゃうよ。面倒くさいから、二人の時は真弓さんって呼んでもいいかな」
「はい、ご主人様」

私は何だかおかしくて、クスっと笑ってしまいました。確かに藤君は、女子に対しても、いつでも、さん付けで呼んでいました。私は、藤君を可愛いと思いました。

「こっちへおいで」

ベッドの上で寝転がったまま、藤君は言いました。

「……はい」

私は、ベッドの上にあがり、藤君の隣に正座しました。ああ、やっぱりこれからいやらしいことを命令されるのだ、と思いました。でも、藤君なら、いやな気持ちはしないかも、とも思いました。チラリと顔を見ると、顔が赤くなり、息も荒くなっています。そして、ズボンの前が大きく膨らんでいました。それを見た時はちょっと恥ずかしかったけれど、なぜか嫌な気持ちにはなりませんでした。

「お願いがあるんだけど……」
「ご主人様なんですから、何でも私に命令していいんですよ」

私はなんだかおかしくなって、笑ってしまいます。藤君も、他の男子たちが休み時間にしたように、私にそこを舐めさせたいんだろうな、と思いました。そして藤君のなら、舐めるのは嫌じゃないかも、と思いました。

しかし、藤君が私に命令したことは、ちょっと違いました。

「真弓さん、おれの顔の上に跨ってくれないか?」
「え?」
「ほら、こうやって、しゃがんで……。そうそう。手をどけて……」

私は、藤君の言うとおりの格好を取りました。仰向けになっている藤君の顔の上にしゃがみこむという姿勢です。まるで、和式トイレを使う時のように。そうすると、当然のように、私の恥ずかしいところは藤君の顔の真上で、丸出しになってしまいます。

学校で、みんなに見られてしまっているとは言え、こんな至近距離で、しかもこんな恥ずかしい格好で見られるのは、さすがに抵抗があります。私は股間を隠した手をどかすことができません。

「だめだよ。どかすんだ。言うことを聞かないと、手を縛っちゃうよ」
「わ、わかりました……」

私は覚悟を決めて、手をどかしました。

「うわぁ……」

藤君が驚いたような声を上げます。私は目をつぶったまま、恥ずかしさにブルブルと震えていました。

「すごい……。あんなに可愛い真弓さんの体に、こんな生々しい部分があるなんて。毛の中で、割れ目がパックリと開いてるよ……」
「ああ、そんなこと、言わないで下さい」
「すごくいやらしい光景だよ」

藤君がそう言ったすぐ後です。

「ああっ!?」

私の体の中を電流が走りました。それは初めて味わう感触だったのです。私の敏感な部分を柔らかくて湿ったものが這い回っているのです。それが藤君の舌なのだとわかったのは、そのすぐ後です。自分の股間を見ると、藤君が顔を埋めていました。

「あっ、だめ、そんな、汚いですっ」

私も、セックスの時に男性が女性のそこを舐めることがあるのは知っています。それに、私も学校で何人もの男子の性器を舐めさせられています。驚くことではありません。

でも、実際に自分が初めて舐められるというのは、衝撃でした。そして初めて体験する快感はすごいものでした。自分の指で触るのとは全く違います。柔らかくて、いやらしくて、とても気持ちいいのです。

「ああ、おいしいよ、真弓さん」

そんなことを言いながら、藤君は舌を激しく動かします。思わず声が出て、腰がひくひくと動いてしまいます。

「あっ、ああっ、ああっ」

目の前が真っ白になってしまうほどの快感が私を襲っていました。もっと、もっといっぱい舐めて欲しい。そんな気持ちにまでなってしまいました。

藤君の舌は、私の一番敏感な突起や、性器の中までを執拗に舐めまわしてきます。私のその部分は熱くむず痒くなっていきます。

「すごい、ビショビショに濡れてきたよ、真弓さん。感じてるんだね」

一瞬だけ離した藤君の顔は、確かにビショビショに濡れ光っていました。それが私の体から出た液体のせいなのか、藤君の唾液なのかはわかりませんが。

「真弓さん、お尻で僕の顔を押し潰してよ」

藤君は突然、そんなことを言いました。

「え?」
「腰を落として、グリグリって。体重を僕の顔にかけちゃって……」
「で、でも、そんなこと……」

顔が潰れて、痛いはずです。ご主人様にそんなことできるわけがありません。いえ、ご主人様じゃなくても、男性の顔を股間で押し潰すなんて……。

「だめだ。命令だ。思い切り僕の顔を押し潰すんだ。やらないとお仕置きだぞ」

命令だと言われると逆らうことはできません。私は恐る恐る藤君の顔に体重をかけました。藤君の顔が私の陰毛の中に埋もれました。

「う、ううっ」

苦しげな声が聞こえたので、私は慌てて腰を浮かせます。

「い、痛かったですか?!」
「いや、ちがう。もっとしっかり押しつぶして!」
「は、はい……」

そうなると、もうやけくそです。私は藤君の顔に思い切り体重をかけて、グリグリと動かしました。

「お、おお……」

私のお尻の下から、藤君の声が漏れ聞こえてきます。

ふと、藤君のズボンをみると、そこは今にも破れてしまいそうなくらいに膨らんでいました。

(続く)

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11.07.04更新 | WEBスナイパー  >  赤い首輪
文=小林電人 |