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全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、 異色エロティックロマン!
信雄は慌てて、さやかの拘束を解いた。腕輪のリングを外し、M字型に開脚させていた綿ロープもほどいた。
その間、さやかは声を押し殺しながら、泣き続けていた。そして手足が自由になると、体を縮めるようにして、裸身を信雄の視線から避けるようにした。涙に濡れた顔はうつむいたままだ。華奢な肩が震えている。
「あの、その、ごめん、さやかちゃん……」
信雄はあたふたしながら、謝罪の言葉をかける。さっきまでの、獣じみた欲望は、潮が引くように消えていた。
さやかは、しばらく黙って泣いていたが、やがてか細い声で、言った。
「大丈夫です。私は、奴隷ですから、ご主人様がすることには逆らえません……」
さやかの心のドアが固く閉ざされたと、信雄は感じた。せっかく、いい感じになれたのに、自分はなんてことをしてしまったのだろう。信雄は深く後悔する。
「本当にごめん……」
信雄は、バスローブを持ってくると、切り裂かれたスクール水着姿のさやかの体の上にそっとかぶせた。
さやかは、まだ泣き続けている。こんな時、男としてはどうすればいいのか。女性の扱いには慣れていない信雄はとまどうばかりだった。しどろもどろになりながら、謝罪の言葉を繰り返す。
「いや、その、さやかちゃんが、あまりに可愛らしいから、つい、我慢出来なくて……」
本当なら、さやかが自ら望むような形で、結ばれたいと、信雄は思っていた。制度に縛られたご主人様と奴隷という関係ではなく、愛しあう男と女として、初めてのセックスをしたかった。
凌辱やSMといったテーマの漫画や美少女ゲームにハマったこともある信雄だったが、基本的には純愛に憧れていた。セックスは本当に好きな相手とするものだと考えていた。だからこの年になるまで、風俗にもいかず、童貞を守り通していたのだ。
そんな信雄にとって、さやかと心を通じ合えた上で結ばれるならば、それは最高の童貞喪失となるはずだった。
自分はとりかえしのつかないことをしてしまったのか。止めることのできなかった己の性欲を、信雄は恨む。
さやかにしても、これまで誰にも見せることなく守り通してきた体を、こんな無理矢理な形で、男の目に晒したくはなかっただろう。ビキニの水着姿すら披露することのなかったいまどき珍しい清純派の少女なのだ。
それを自分は傷つけてしまった。これから、どうすれば彼女の心を再び開くことができるのだろう。
信雄は、目の前でバスローブに身を包んで震えている少女を見つめながら途方にくれた。
しかし……。信雄はふと思い出す。自分の理性が吹き飛んでしまったのは、さやかの股間にシミを見つけたからだ。
大きく広げられたスクール水着の股間に、あきらかな興奮の証拠があったからだ。だから、自分はさやかも、こうしたプレイを望んでいるのだと思ったのだ。
確かに急すぎたかもしれないが、さやか自身も密かに望んでいたのではないか。
その考えが口に出る。
「でも、ほら、さやかちゃんも、興奮してたみたいだったから、ついね……」
それを聞いて、さやかの震えがピタリと止まった。
「濡らしてたでしょ、大きなシミができてたじゃない」
しばらくの沈黙の後、さやかは顔を上げて、信雄を見た。涙で濡れ、充血した目を信雄に向けた。それは今まで信雄が見たことのない、さやかの表情だった。信雄はドキリとする。
「奴隷なのに、泣いたりしてすいませんでした……」
さやかは、そうつぶやいた。感情のこもらない声だった。
「いや、こっちも悪かったから……」
とまどう信雄の前に、さやかはすっくと立ち上がった。バスローブを肩から落とす。そして、半ば切り裂かれて、肌を隠す役目を果たしていないスクール水着をゆっくりと脱いでいった。
「さやかちゃん……」
全裸のさやかがそこに立っていた。すらりと伸びた手足はほっそりとして、肩も薄く、可憐という言葉がぴったりの体つきだ。その華奢さは、痛々しさすら感じさせる。その印象をさらに強めているのは、ほとんど膨らみのない胸と、陰りの全くない股間だった。それでも、腰などは女らしい曲線をしっかりと描いているので、幼女のそれとは違っているのだが、やはり年齢に比べて幼さを感じさせる肉体だ。そして、それは、なんとも儚い美しさを見せていた。
信雄は、あっけにとられて、さやかの裸身を見つめていた。
そして、さやかはその場に座り込み、信雄に土下座した。
「ご主人様、取り乱して申し訳ありませんでした。どうか、さやかを好きにして下さい」
頭を深く下げたまま、さやかは言った。
「え、いや、急にどうしたの、さやかちゃん?」
ようやく、さやかは頭を上げる。
「ご主人様が優しくしてくれたもので、つい奴隷の立場を忘れていました。2年間、私の体はすべてご主人様のものです。ご自由にお使い下さいませ」
答えながらも、微妙に視線は合わせない。さやかの豹変に、信雄はとまどうばかりだ。
「いや、おれは、そういう関係は望んでいないし……」
そんな言葉を無視するように、さやかは体をおこし、信雄に近づいた。手を信雄のスラックスに伸ばす。
「うわ、何をするの、さやかちゃん!」
ベルトに手をかけ、緩めるとスラックスを下ろしてしまう。白いブリーフが現われる。それは、先ほどの射精で濡れ、生臭い異臭を漂わせていた。さやかは、一瞬だけ手を止めたが、すぐにそのブリーフの上から信雄のペニスに触れた。
「だめだよ、さやかちゃん……」
縮み上がっていた信雄のペニスだが、憧れの美少女に触られるという刺激に、すぐに硬さを取り戻した。むくむくと大きくなっていくペニスの動きに、さやかは少し戸惑ったようだが、それでも手の動きを止めない。濡れたブリーフの上からゆっくりと撫で回す。おっかなびっくりのぎこちない動きではあるが、信雄は強烈な快感を覚えていた。
「あ、あ、さやかちゃん……」
足元に全裸の森原さやかが跪いて、自分のペニスを愛撫しているのだ。これは夢ではないかと思うほど、信雄は興奮した。
「さやかちゃん……、今度は直に……」
信雄がそう言うと、さやかは少しだけ手を止めて、それから頷いた。
「はい、ご主人様」
さやかは意を決したような表情で、信雄の濡れたブリーフを下ろしていった。ペニスが十分に勃起しているためにひっかかり、少し苦労した。
ピョコンと信雄のペニスが跳ね上がる。少々仮性包茎気味だが、日本人男性の平均サイズよりもだいぶ大きい。
「ははは、初めて勃起した男のおちんちんを見たのかな? 驚いた?」
「い、いえ……」
そう答えつつも、さやかは明らかに目の前の巨大な肉塊に動揺していた。とても直視できないようだった。
一方、信雄はすっかり気持ちをよくしていた。なんだかんだ言いながらも、さやかは自ら進んで愛撫をしてくれているのだ。これは自分のことを嫌いではないという証拠に他ならないのではないか。
さやかは、視線を逸らしながらも、恐々とペニスの腹に指を触れさせた。まるで未知の生物に触るかのようだ。
「うう……」
さやかの指をペニスに感じて、信雄は興奮した。異性に性器を触られるのは初めてであり、しかもその相手がとびっきりの美少女だというのだから、たまらない。
さやかは、わずかに顔を背けながら、おっかなびっくりに、それを握り、動かした。その仕草が、さやかの純情さを表わしているようで、信雄の興奮はさらに高まる。
「さ、さやかちゃん……。舐めてもらえるかな」
信雄は思い切って頼んでみる。ご主人様と奴隷の立場である。さやかに拒否権がないことは知っているが、信雄はあくまでも同意の上で性行為は行ないたいのだ。だから、あえて聞いてみる。
「は、はい……。わかりました、ご主人様」
さやかは泣くのを堪えるような表情になったが、すぐに意を決したように、目をつぶり、口を開ける。そしてパンパンに膨れ上がった信雄の亀頭に顔を近づけた。
チロリ。
柔らかくて、なめらかな感触。今まで味わったことのない強烈な快感が信雄の脳天まで突き抜けた。
自分のペニスの先端がさやかの口の中に含まれたのだ。それはただくわえているだけで、舌を動かすようなテクニックも何もなかったが、それでも信雄は無上の快感に痺れた。
そして自分の股間を見下ろし、感動に打ち震えた。
おれは、あの森原さやかにフェラチオをさせているのだ!
そう思うと、体の奥から喜びがこみ上げてくる。それは興奮と快感へと変わっていく。
「や、やばい」
これでは、さっきの二の舞だ。暴発してしまう。信雄は慌てて、さやかの肩を軽く押して、口を離させる。さやかは驚き、不思議そうな顔をして信雄を見上げた。
「も、もういいから」
さやかの腕をひっぱって立たせる。
「こっちへおいで」
全裸のさやかを、寝室へと連れて行く。そこには大きなダブルベッドがあった。この日のために購入したものだ。
「さぁ、そこへ寝てごらん」
言われて、さやかは白い裸身を大きなベッドの中央へ横たえた。手を胸の前で組み、固くしている。足もぴったりと閉じている。
初めてのことに緊張してるんだな、無理もないよ。おれだって、こんなに緊張してるんだから……。
「大丈夫だよ、痛くしないからね」
言いながら、信雄の喉はカラカラになる。これから、いよいよさやかとひとつになるのだ。緊張しないわけがない。
信雄も服をすべて脱ぎ、ベッドに上がる。心臓がバクバク激しく動いて苦しいほどだ。
「さぁ、脚を開いてご覧」
信雄は、さやかの両膝に手をかけると、左右に押し開いた。さやかは力を抜いていたのか、何の抵抗もなく、広げられた。
ついさっきも見た、さやかの秘められた部分が信雄の目の前にさらけ出された。無毛の股間の中心の一本の亀裂。卑猥というよりは可憐という言葉のほうが似合うような楚々とした佇まい。
さっきと違うのは、そこが濡れ光っていないことだったが、信雄は気づいていない。一秒でも早くそこへ己の分身を挿入したいという本能が信雄を突き動かす。
亀裂を指で押し開き、内側の薄桃色の粘膜を剥き出しにし、己の先端を押し当てた。どこが目指す穴なのか、よくはわからない。しかし、そんなことを考える間もなく、勢いよく突き立てた。
「ああっ!」
さやかが悲鳴を上げた。
「ううっ」
信雄も初めて味わう感触に思わず声を上げる。ズルリと温かな粘膜に包まれ、締め上げられる。
これが森原さやかの体内なのか!
気持ちいいとか、そうでないとか、もう全くわからなかった。ただ、ただ、頭の中が真っ白になって、腰を動かした。
「あっ、あっ、あっ、痛い……」
さやかの苦痛の声が聞こえたが、もう止まらない。
「ごめん、さやかちゃん。でも、最初だけだから……」
かろうじて、それだけ言うのが精一杯だった。
「ああっ、あ~っ」
「い、イクよ、さやかちゃん!」
あまりにも凄まじい快感と興奮だった。時間にして3分と経たなかっただろう。信雄はそれに耐える術を知らなかった。
一気に、さやかの中へと放出した。つい十数分前に射精したばかりとは思えないほどの大量の精液が噴き出した。
信雄は、何もかもが一遍に流れ出てしまったような感覚に襲われた。体をビクンビクンと震わせながら、さやかを抱きしめた。なめらかな白い肌の感触が、心地よかった。
見るとさやかは、苦痛を堪えるような表情をしていた。
破瓜の痛みに耐えているのだろう。あれはかなり痛いというからな……。その辛そうな表情すらも、愛しいと信雄は思う。何しろ自分は、森原さやかの、初めての男となったのだ。おれは、これからずっとこの女を愛そう。2年の奴隷期間が終わった後も、ずっと。
そう心の中で誓いながら、信雄はさやかから体を離した。ペニスはまだ半ば硬さを失っていなかった。ずるりと、さやかの体内から引き出す。白い自分の精液に塗れている。
血はついていない。破瓜の証はなかった。そういえば、たまに運動などで処女膜が破れていたり、あるいは全く出血しない例もあると聞いたことがあったっけ。
「痛かったかな。ごめんね」
信雄は手で顔を覆っているさやかに声をかける。
「濡れていませんでしたから、少し痛かったです」
意外に冷静な答えが帰ってきた。
「血、出なかったね」
「はい、初めてではありませんから」
さやかは、そう言って、感情のない目で信雄を見た。
「なんだって!」
信雄は耳を疑った。
(続く)
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