第41講 横田教授、絶体絶命【2】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第二課 痙攣の締め
皆さん、なに(またはあれ)をしている最中に突発的に異変が起こったとき、メカが狂った女性に筋肉の締め付けはとにかく物凄いものですからよく気を付けて、決して進行中に驚かしてはいけません。
普通こういった痙攣は性交中の膣即ちヴァギナに起こるので、これを膣痙攣ともヴァギニズムとも呼びますが、この膣痙攣を起こしやすい女性はどのような種類の人かというと、深窓(いいとこ・お屋敷)育ちで世俗のことに疎く性の知識を誰からも教えられることのない女性や、宗教的な理由から男女の交合を特別に淫らな恥ずべきものと日頃から強く思っている女性が初体験をしたような場合によく起こるのですが、普通の女性の場合でも相手の男性が性欲旺盛で経験が浅く、物が大きくて乱暴に挿入したような場合、突然の激痛によって起こるものなのです。
あるいは性交中を突然他人に見られるなどにより、羞恥心の特に強い女性の場合にもよく起こります。
昔は結婚初夜の初体験時に新郎新婦がこれでつながって離れなくなるという例が多く、このために花嫁の持参する道具に長持は欠かせないものでした。
長持というのは平時は布団を入れる容器ですが、何故長大で棹でかつぐための金具が付いているかというと、うわべは火事の時に運び出しやすいためとしていますが、真の訳は、新郎新婦の初夜にもし膣痙攣が起きた場合、裸で結合したままの両人をそのままその中に入れて蓋をして医師の元へ運び込むために備えられたものといいます。
運び込まれた医師は大変です。女の膣は万力で締めたようになっておりびくともしませんし、男の方はチンボが痛い、食い千切られると泣きわめくし、本当に長時間そのまま放置しておけば男のチンボは血液が循環しなくなり壊死してしまいます。そうなれば腐ってきますから大変、チョン切らなければならなくなります。
青白くひきつれて白目を剥いていきりきっている花嫁の括約筋の緊張を解くのは大変です。
昔の医師は花嫁を冷やしたり温めたりしながらマッサージをし、うんと食いしばっている口を開けさせて水を流し込んだり色々苦労してオメコの緊張を解くのに出産と同じくらいの大騒動をした訳でそのような経験の集積から、膣痙攣が起こった場合、落ち着いて女性のケッツの穴に胡麻油を塗って、ゆっくり手の指を一本入れ、女性に深呼吸をさせて気分を落ち着かせて次に二本入れ、湯飲み茶碗の中をきれいに磨くようにこねくり廻していると膣の締めも弛んでくるということが判明したのです。
だから経験豊かな年寄りがいたら大騒ぎをせずに収められるのです。新婚旅行客のよく行く観光地の旅館の女中頭などをしている人にこの指での処置の達者な人が多いのも肯けます。
もっとも今でも旅館やホテルで大騒動になり、医師を呼んだり救急車で運んだりをすることも多いそうで、そうなると嫌でも人だかりがして噂になるので新婚の二人にとっては一生残る深い心の傷になるのは哀れです。
今の医師は筋肉緩和剤をオメコの縁に注射して女性のオメコの締め付けを弛めればいいだけですから処置はいたって楽な筈なのに、素っ裸で連結してキイキイ、ギャアギャア泣きわめく二人や、旅館の従業員の声にどぎもを抜かれると、医師や看護婦とて生身の人間です、あわててまともな処置すら手につかぬこともあるのです。
前号でお話ししました名張市(三重県)結梗ヶ丘団地の愛犬と性交中に膣痙攣を起こした主婦の場合がそのいい例です。
主婦と犬との両方に筋肉緩和剤を注射すれば何でもないものを、あわてまくって事もあろうに犬のチンボをチョン切って離したというのですからあきれます。そうなれば勿論犬は死にます。
人間でも犬でもチンボをチョン切られたら死にます。チンボには動脈が走っていますからそれを切れば出血多量の出血死あるのみです。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.10.29更新 |
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