第48講 男女の権利に関する考察【1】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第一課 センツウ
山羊や羊、豚、鶏などの肛門を性欲の処理具として利用することは先に述べましたが、もう一つよく使われたのは馬です。
下宿の小父さんは旧陸軍の将校(少佐)だったので、軍馬のことは知り尽くしています。
馬の体調が悪く便通が無い時はセンツウという処置をしてやるのだそうです。
そのやり方というのは、上衣の腕を捲り上げて、掌を握って拳骨をつくり、その拳をズブッと馬の肛門から肘まで深々と押し込み、中でぐりぐりこね廻して五十回も六十回も短いピストンをして、穴が緩んできたら直腸の中の拳の各指を全部パッと開いて、そんな掌を開いたままズボッと肛門から抜き、すかさずまた拳にして押し込み、また全指を拡げたままの手首を抜き、そうやって十回も二十回も押し込んだり抜いたりを繰り返していると、腸に溜まったガスが先ず抜けてケッツの穴からバスッ、ビビビッと音がして、やっと腸の動きが元気な時のように戻り、便秘して溜まっていた大量の糞がこれでもか、これでもかと次々と送り出されて、たちまち脚の間の地面は馬糞の山となり、馬は元気を取り戻すのだそうです。
下宿の小父さんは中学一年と小学五年の二人の息子に自慢そうにこの話を度々しますので息子たちは「センツウしてやろうか?」などとすぐに人に言い、こうやって拳骨をケツの穴から突っ込んでこう抜いて、などと手真似をして喜んでいます。だからそばで聞いている私もいつしか憶えたという訳ですが、センツウとはまさに今ブームになっているフィスト・ファックそのものです。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.01.28更新 |
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