第51講 屁と上手につき合う方法【3】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第三課 屁の毒を排出せよ
便秘が健康の敵であるのは便は老廃物でありなるべく早く体外へ出すべきものであるのに、それが詰まってしまうと発酵して毒素が増殖し、それが粘膜から血管に吸収されて体中に廻り悪い作用を起こすからで、悪いことというのは癌の原因を作るということです。
その時血管に吸収されるのは固体の便だけではなく、気体の屁も同じように吸収されるのです。
もう十数年前のことですがテレビの健康法の番組の中で、東京在住の女医(台湾人か香港人)の先生が、「体内に溜まったガスを早く排出することが健康の秘訣である」という自分の学説を実践によって世に示すために、ガス抜き体操というのをしてみせていました。
早朝の明治神宮外苑の木立の中で、その先生は中年ながら青年のようにピョンピョンと高く跳躍し大股に走り、連続で高く数回飛び上がったかと思うとすかさずキュッと自分で身体を激しくひねり、屈伸し、そうやって腸のガスを下へ下へ送り、一刻も早く屁が出るようにし、体内のガスを朝のうちに絞り出してしまうのだそうです。その先生はおそらく今も早朝の外苑で毎日この体操をしていると思います。
人間の屁はほとんどは空気で、それは口から息で吸い込んだ物が腸に送られたり、物を食う時に一緒に飲み込んだ空気だそうですが、大腸の中に便が溜まっているとそれが発酵して臭気のあるガスに変わるのだそうですが、その臭いがきついというのはやはりその人の健康に問題があるからだそうで、又ストレスが溜まっている人の屁はことさら臭いのだそうです(家族と同じ食事をしているのに父親の屁が特に臭いというのは、仕事上のストレスが原因だそうで、一家の大黒柱は一番病気に狙われているということです)。
第四課 屁をこらえさせる責め
江戸時代否戦前までの日本の若嫁が七転八倒したあの屁をこらえる苦しさを人為的に味わわせるのは責めの一つとしてとても面白いものです。
人為的に腸内にガスを発生させるには、ケッツの穴からガス(気体)を注入してやればいいのです。
気体の中で一番手近で入れやすいのは空気です。それなら毒ではありませんからもってこいです。
誰もが思いつくのは自転車の空気入れをケッツの穴に入れてペダルを踏む方法と、浣腸器(ガラスポンプやエネマシリジン)を用いる方法です。
自転車の空気入れを使う時は、ゴムホースの先端の金具廻りの部分は切り取って捨て、ホースの先端はヤスリで丸く擦ってケッツの穴に傷がつかないようにする配慮がほしいもので、日曜大工の出来る人ならこのゴムホースの先に手作りの嘴管を取り付けるとよいです。ゴム製のエネマシリジンを使って空気注入するのは、ゴム球一握りで五十cc入りますが、しっかり確実に握らぬとロスもあります。
ガラス製シリンダー式浣腸器を使う場合は百ccより二百ccと大きな物の方が入れやすいもので、一番理想的な入れ方は五百ccか千ccの巨大浣腸器に胃洗浄用の太いゴムカテーテルを連結したのを用いると、一回毎にググッと確実に腹が膨らむのが外目にもはっきり分かります。空気浣腸の要点は、ゆっくりじんわりと入れることで、決して強く速く入れてはいけません。小刻みにあせって入れたり、強く速く入れると被術者の意識の中に強い異物の侵入感から拒否反応が生じ、構えますので入りにくくなります(身を固くしてしまう)。
腸内にもっと合理的に空気を送り込むには、少々出費をする気なら、彫金やバーナーワーク(ガラスエ芸)に使・う鞴を用いる方法があります。鞴は足で踏むと連続して空気(風)が送れますし、踏む力の強弱の調節で相手の反応を見る楽しみもあります。鞴から伸びたゴムホースをケッツの穴に押し込んで、ペダルを踏むと、まるで縁日の夜店の蛙の玩具のように面白い光景が見られるのです。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.04.15更新 |
WEBスナイパー
>
お尻の学校