第54講 直腸鏡検査の密かな悦び【2】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第二課 被虐の女王
さて、この直腸鏡検査の読者報告は、当時のアヌスファンたちに大変大きな衝撃を与えました。
先の「直腸鏡検査」の報告に応えて登場したのは、“おもだかしの”さんという物凄い重度の被虐マニアの女性です。
おもだかさんは普通のマゾ女性とは質の違う、一本筋の通った人で、生来病気がちなため過去に六回も大きな外科手術を体験したことから、手術の激痛を耐えるうちに、その物凄い苦痛が絶頂に達した時、他の何物にも替え難い、性交のエクスタシーなど物の数ではないと断言する壮絶な女性なのです。
彼女は大手術でも好んで局部麻酔のみで、わざと全身麻酔は断わってハラワタを引き摺られたり掻き廻されたり、腹腔を切開して拡げられる時の死ぬ程の激痛を自らの意志で何回も体験し、又手術中は天井の鏡に映される自分の身体の切開部(内臓)を冷静にしっかり見つめ見届けるという、普通の人では真似の出来ない体験の場数を多く踏んできた人です。
おもだかさんの話では腹部を切開して腸を引き出されたり動かされる時の苦痛は、医師の説明によると、男の皐丸を強く蹴られた時の痛みによく似ているということだそうです。下腹全体が破裂するような激痛だそうです。
全身麻酔なしで手術を受ける時は、たとえどれ程苦しくとも決して掌は握らずに手はだらんと垂れて、目は絶対に閉じないで薄く開け、腹筋には絶対に力を入れないのが鉄則なのだそう。
何故かというと、身体のどこか一カ所でも力んで力が入ると筋肉が締まるので血管が強く圧迫されるので手術がしにくくなるので、どれだけ苦しくとも、全身の力は抜いて、そうしたままでこの世のものとも思われぬような物凄い呻き声が自然に口から出るままにじっと耐えるのだそうです。
そうやって、激痛を耐えていると絶頂で頭の中が真っ白になり、チャンネルが切りかわるように最高のエクスタシーがやってくるのだそうです。
その“おもだかしの”さんが自ら受けた直腸鏡検査の内容を告白しています。
おもだかさんの場合は、一糸まとわぬ全裸で高い台に仰臥させられ、両足は左右に幅八十センチくらいに開かされ、その足をまるで足で万歳するように高々と吊り上げられ、お尻が台から少し浮くくらいにされて、そのまま両足は頭の方へ、つまり両膝が自分の脇腹に近付くように屈曲させられ、両足首は縛って固定され、両手は万歳するように頭の上でこれも縛り上げられたのです。
この体位で高さ一メートルの台の上ですから、ケッツの穴は斜め上を向いて丁度医師の眼の前に大きく剥き拡げられ、露呈させられ、「さぁどうぞ!!」と言っているような感じになります。何とエゲツナイ姿勢でしょう。
そうやって、ケッツの穴に油を塗られ、「あっ」と思った時には長さ五十センチで太さは直径二センチくらいのステンレスの長い棒状の直腸鏡をブスッとケッツの穴から突っ込まれ、「シュウシュウ」と温めた空気が五百cc程注入され、鏡管は腸壁を押し分けながらズルズルと奥へ奥へと押し込まれるのです。
空気を入れるのはどうしてかというと、直腸の先にはS字状結腸があり、その先には下行結腸があり、それらが曲がりくねっていますので、長い棒状の鏡管を無理なく入れるには、腸に空気を入れることで内部を膨らませて屈曲をなくして入りやすくするためです。
そうやってどんどん押し込むと、しまいに骨の中をコツンと突かれるような感じがして、あの長い鏡管がほとんど根本まで全部入ってしまったと言っています。
直腸鏡の先端が下行結腸を通過して横行結腸に至ってその曲がり角で止まったのです。
直腸鏡の先端は横隔膜に当たり、胃に当たっているのです。
これは凄い姿です。串刺しの蛙のようで、ハラワタの奥まで覗かれるのです。
諸君はここまで読んできて、どうです、自分もこんな目にあわされて女医さんに覗いてもらいたいのではありませんか。諸君のことだからこんな目に合えばチンボもピンピンに立つだろう。
女性にチンボをしごいてもらいながら、一晩中何百人もの女性にケッツの中奥を覗かれたり、皐丸をひねり上げられながら覗かれたいと願うのがいつわりのない男の願望です。
善は急げだ諸君、直ぐやってみるとよい。
医者に見てもらわなくてもいいよ、Sの女性に頼めばいい。直腸鏡がないなどと情けない我がままは止しなさい。
頭を使え、頭とチンボと金は生きている内しか使えぬのだから……。
以前私がガラス瓶の丈五郎の作り方を教えたでしょう。首の長い洋酒の空き瓶を買って来て丈五郎(漏斗)即ちケッツの穴覗き器を作ればしっかり覗いてもらえるのではないか。
その時の体位は挿絵3に示すように胸膝位が一番いいよ。内臓が下垂するので、直腸から下行結腸まで、長い一本の筒みたいになるから、長い物も挿し込みやすいし、覗きやすいものですから。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
09.06.03更新 |
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