第31講 極意技の体得法【2】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第二課 二段締めの妙技
後で夕食を御馳走になった時に、先生に教えてもらったのですが、腹筋と肛門挙筋を徹底的に鍛錬した人にのみ可能な、それが二段締めという「極意技」なのだそうです。
上体を水平かそれよりやや高くして、腹筋の力で圧をかけると、内臓全体が押し下げられ、直腸も排便時のように重畳して下がりますので、中に取り込まれているチンボの先端の亀は、直腸を越えて、下がってくるS字状結腸の中にまで入ります。
そうすると、直腸とS字状結腸の間の普段は閉じている所に亀の頭の首筋が来ます。腹筋の力を抜くと腹圧が解けて、内臓が上に戻ろうとするので、亀の頭を締めつけると、捕らえているS字状結腸も上に戻ろうとして、首玉が引っ張られるというか、吸い込まれたようになるのです。
それが肛門性交の二段締めの秘技で、お釜のお姉さんの中にもこれの名人がいまして、その味を知った男は、単に若いからとか、美人だからというようなことで、女を抱くようなことはせず、腰のよく練れた、足首のキュッと締まった、筋肉の質のいい女を選ぶのだそうですが、それは経験と勘によるしかないとのことです。
皆様は余りにもむつかしくて、とても自分には、そんな鑑別力なんかないと嘆くでしょう。だが気を落とすでない、見分け方を教えよう。
腹筋を普段からよく使っている女性が一番です。運動選手の中でも特に跳躍力を要する種目、剣道、バレーボール、バスケットボール、水泳、体操(勿論新体操もエアロビクスも含めて)、中短距離走者、幅跳び、高飛び等。それに舞踊家、これは日本舞踊も洋舞もどちらも味がいいです。洋舞は何となく体育と関連がありそうで分かると思いますが、何故日本舞踊が、と思うでしょう。そこが実はこの道の奥の深い所です。
一見体育的には見えませんが、日本舞踊は非常に微妙なバランス感覚の要るもので、それに和服で正座することによって背筋を伸ばし、肛門を締める訓練を絶えずしていますので、日本舞踊家はよく腰が練れていて、絹のようなしっとりとした味がします。
声楽家も味の良いものです。それは本格的な歌手のことで、大きな会場でマイクを使わないで歌う、ソプラノやアルトの歌手です。流行歌手は駄目です。腹筋の鍛え方が根本から違うからです。
職業が分からず容姿から選別するのでしたら、顔を見て唇の両端がきゅっと上がって、笑窪の出来るひとが最高で、反対に下がっているのは締まりがなく、唇が薄い人は肛門括約筋も細くて弱い(裂肛になりやすい)人が多いので注意しましょう。唇の色は血色がよくて、つやがあって見るからに生き生きしていることです。
そして次は後ろから足を見て、上体にくらべて足が細いのはいけません、ある程度太くてしっかりしていて、ここが一番大切な点ですが、足首のアキレス腱の所でキュッとよく引き締まっていることです。
要するにちらっと見て健康なエロチシズムを感じる女性が一番ということで、あとは訓練によって直腸にテクニックを叩き込むことです。そのテクニックはヨガのような奥の深いものです。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.04.02更新 |
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