毎週日曜日更新!
The text for reappraising a certain editor.
ある編集者の遺した仕事とその光跡
『BACHELOR』1986年8月号 P78/発行=大亜出版
『BACHELOR』における青山正明 (2)
21世紀を迎えてはや幾年、はたして僕たちは旧世紀よりも未来への準備が整っているだろうか。乱脈と積み上げられる情報の波を乗り切るために、かつてないほどの敬愛をもって著者が書き下ろす21世紀の青山正明アーカイヴス!
『BACHELOR』における青山正明(2)
引き続き1986年後半の『BACHELOR』誌での書評を取り上げる。ちなみに8月号から新連載「肉新聞(FLESH PAPER)」がスタートしており、本来は取り上げるべきだが、書評と同時に載せると混乱しそうなので、別機会にまとめる。「FLESH PAPER」は『Crash』誌と並行連載だった。
『BACHELOR』1986年7月号
C+Fコミュニケーションズ『パラダイム・ブック』/日本実業出版社★★★★★
M.Nelson Chunder『MAD AS HELL』/Paladin Press★★★★
『月光 第10号 特集SEX』/南原企画★★★
『ビッチ』/ホープ出版★★★★★ 『タオ自然学』(1979年)以来のニューサイエンス・ブームをチャート形式で解説してくれる『パラダイム・ブック』については「中学生の時に使った学習参考書を思い出して嬉しくなっちゃいました」と好意的な評価。『MAD AS HELL』は青山のタネ本でもあるリベンジ・ブックの一種。リベンジ・ブックとは「強力接着剤にアルコールを混ぜた溶液は、温まるまでは固まらない」などの復讐に使える情報が一杯載っている本。『月光』のSEX特集は、マゾッホ/マゾヒズムについての文章で「フェミニストとしてのマゾッホ」が欠落していることが残念とのこと。また同号24ページ掲載ディブァイン・インタビューは青山が5年前に訳したもの(『突然変異』2号収録)。最後の『ビッチ』は、あの青山編集の『フィリアック』の続編にあたるスカトロ雑誌。内容は「民族降霊族の秘密伝承、現代のジャック・ザ・リパー、アイドルの肉体的欠陥、動物虐待キャンペーン(猫いじめ)等、サブカル、グロテスク・ネタもグッと充実。何のことはない、『月光』の裏バージョンのごときヘビー・エロ本なのであった」。連載「良い子のための変体実践教室」は最終回。テーマは「オナニー」。あと青山とは関係ないがこの号にはラス・メイヤーのインタビューが載っている。
『BACHELOR』1986年8月号
バナナ倶楽部『中・高生のためのHOW TO SEX』/政界往来社★
ジョン・ソール『ナサニエル』/東京創元社★★★★★
ロッキング・オン編集部『大東京トイレ事情』/ロッキング・オン★★★
別宮貞徳『こんな翻訳に誰がした』/文藝春秋★★★★ 『HOW TO SEX』は「こんなさもしいパラ、パラ本を作る編集者に不幸あれ!」とイライラしながら「中、高生はSEXなどせず手淫に耽るべきだ」と指南。『ナサニエル』はモダン・ホラーの傑作と高評価。東京都内25主要駅付近にあるフリー・トイレを取り上げた『大東京トイレ事情』は「初のトイレ・マップ誕生に万雷の大放屁を贈りたい」と賛辞を寄せつつも、「実用的でない文章を省き、東京全域に渡る完璧フリー・ラボラトリー・マップにしてほしかった。/ロッキング・オンぐらいの取材能力じゃ無理かな?」と“あと一歩”的な一言も。『こんな翻訳に誰がした』は世に溢れる誤翻訳を取り上げた人気シリーズの4作目で、読書家がよく言う「翻訳が悪いね」という一言の元ネタになった本である。青山も「言葉に対する認識を改め、論理的思考を獲得するには、もってこいのテクストだ」と推薦。
『BACHELOR』1986年9月号
うつみ宮土理『うつみ宮土理のカチンカチン体操』/扶桑社(星ナシ)
吉福伸逸『アメリカ現代思想\x87T 瞑想第9号』/可含宗総本山出版局★★★★★
松川公一『アメリカ風俗マップ』/旺文社★★★
神尾潤『赤道小町 菊地エリ写真集』/白夜書房★★ うつみ宮土理本は超低評価で星がない。「こんな本が20日間で4刷だって……。ビデオ版も発売してるんだって……。/まっ、どうせ白痴女は、こんな白痴本しか読めないんだろうな」と悪態つきまくり。『アメリカ現代思想\x87T』はややこしいのだけども、まず70年代にあったアメリカ精神文化情報誌『ザ・メディテーション』(平河出版社)が7号で休刊し、それを7年越しに受け継ぐ雑誌として『瞑想』が8号からスタート。その復刊2号目にあたる9号が「アメリカ現代思想\x87T」という特集を組んだ、という流れ。監修者の吉福伸逸はC+Fコミュニケーションズの主催者。青山は「我々がボーッとおニャン子で先摺りを決めている間に、西洋人は、東洋に関する学習を終え、遥か彼方へと進んでいたのだった」と感嘆をもらしている。『アメリカ風俗マップ』は「アメリカを体験してみたいという向きにはお薦めの一書である」とまずまずの評価。『赤道小町』は「ヤラシサに欠けるDカップ写真集にガッカリ」している。
『BACHELOR』1986年10月号
森伸之と図鑑舎『制服図鑑通信』/弓立社★★★
成田康昭『「高感度人間」を解読する』/講談社★★★★
ジョージ・レオナード『エンド・オブ・セックス』/工作舎★★★
S・ジャクソン『地獄の館』/社会思想社★★★ 『制服図鑑通信』は『東京女子高制服図鑑』(1985年夏)が予想外の好セールスを上げたことで創刊された季刊誌。写真一切ナシの本書を買う読者について「仮性女子高制服フェティシスト」であるとし、「最も詳細にして最も多くの読者を抱える、我が国最高のフェティシズム・マガジン」と論じている。『高感度人間〜』については「『タテ社会の人間関係』に次ぐ、極めて優れた社会分析」と推薦。『エンド・オブ・セックス』の主張である「ハイな一夫一婦関係こそが人間を進化させ社会から害悪をなくす最良の術」という話については特別否定も肯定もしていないが、最新の性状況がわかる資料的価値としての評価で星3つ。『地獄の館』は最近イラストが萌えっぽくなってリメイク(HJ文庫G『ハウス・オブ・ヘル』)されたことが記憶に新しいアドベンチャーゲームブックで、青山はゲームブック初体験で「結構面白いもんですなあ」とまずまず。この号では他に「極楽浄土タイ王国淫行マップ」というタイ・ロリータ売春記事も担当しているようだ(無記名だが)。
『BACHELOR』1986年11月号
高橋豊『テキ屋のマネー学』/東京三世社★★★
コリン・ウィルソン『ルドルフ・シュタイナー』/河出書房新社★★★★
広瀬隆『東京に原発を!』/集英社★★★★★
『フラッパー』/桜桃書房★★★★ テキ屋の実態について書かれた『テキ屋のマネー学』は内容の解説がほとんど。シュタイナー本は「ここに展開されているのは、シュタイナーの思想ではなく、紛う方なきウィルソン自身の思想」と指摘。シュタイナーを知るには不適切な本だと語りつつも、ウィルソン・ファンとしては点数を低くつけられなかったようである。原発の危険さをデータで実証していく『東京に原発を!』は80年代後半の反原発ブームで読まれに読まれた一冊で、青山も「無知は罪である(略)是非読まれたい」と素直に大推薦。『フラッパー』は鈴木望・井上幸彦編集の変態エロ本。「ボルテージの高さは『ビリー』の比ではない」と太鼓判を押している。なお、この号のカラーページに『ビッチ』のカラー表紙図版が掲載されており貴重。
『BACHELOR』1986年12月号
J・H・H・ゴーテ、ロビン・オーデル『殺人紳士録』/彌生書房★★★★
A・ワイル、W・ローセン『チョコレートからヘロインまで』/第三書館★★★★
赤塚不二夫、他『フォーカス、フライデーの愛読者に贈る本』/四海書房★★★
小田晋『宗教の時代 人は、なぜ神様にシビれるのか?』/はまの出版★★★ 『殺人紳士録』については、コリン・ウィルソンの『殺人百科』の原著シリーズとあわせれば「15世紀以降に登場した欧米の主な殺人犯が全て把握できる。フフッ……」と愉しげ。『チョコレートから〜』は第三書館の久々のドラッグ本だが、「こう云う本って読むだけじゃ虚しいね」と冷静な視点を投げている。『フォーカス〜』は各界著名人50人が写真週刊誌によるプライバシーの侵害を訴える本で、青山は論旨自体には賛成しつつ「同じような内容の原稿を50編も読むのはチトきつい」。そして毎度ながら「しかし、FFEなど買う奴の気が知れない。普通、プライドや美意識が許さないだろう。コンナモノ、とても恥ずかしくて買えた代物じゃない」とかなりきつい表現で大手メディアを腐している(注・FFEはフォーカス、フライデー、エンマの3誌)。『宗教の時代』の“ヒトは宗教を求める動物である”という主張については「何ら目新しさはない」と書きつつ、“フラストレーションのはけ口として、非日常的なもの──宗教に関心を寄せる”という分析については「中々のもの」との評価。
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ばるぼら ネットワーカー。周辺文化研究家&古雑誌収集家。著書に『教科書には載らないニッポンのイ ンターネットの歴史教科書』『ウェブアニメーション大百科』など。なんともいえないミニコミを制作中。
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『BACHELOR』1986年8月号 P78/発行=大亜出版
『BACHELOR』における青山正明 (2)
21世紀を迎えてはや幾年、はたして僕たちは旧世紀よりも未来への準備が整っているだろうか。乱脈と積み上げられる情報の波を乗り切るために、かつてないほどの敬愛をもって著者が書き下ろす21世紀の青山正明アーカイヴス!
引き続き1986年後半の『BACHELOR』誌での書評を取り上げる。ちなみに8月号から新連載「肉新聞(FLESH PAPER)」がスタートしており、本来は取り上げるべきだが、書評と同時に載せると混乱しそうなので、別機会にまとめる。「FLESH PAPER」は『Crash』誌と並行連載だった。
『BACHELOR』1986年7月号
C+Fコミュニケーションズ『パラダイム・ブック』/日本実業出版社★★★★★
M.Nelson Chunder『MAD AS HELL』/Paladin Press★★★★
『月光 第10号 特集SEX』/南原企画★★★
『ビッチ』/ホープ出版★★★★★ 『タオ自然学』(1979年)以来のニューサイエンス・ブームをチャート形式で解説してくれる『パラダイム・ブック』については「中学生の時に使った学習参考書を思い出して嬉しくなっちゃいました」と好意的な評価。『MAD AS HELL』は青山のタネ本でもあるリベンジ・ブックの一種。リベンジ・ブックとは「強力接着剤にアルコールを混ぜた溶液は、温まるまでは固まらない」などの復讐に使える情報が一杯載っている本。『月光』のSEX特集は、マゾッホ/マゾヒズムについての文章で「フェミニストとしてのマゾッホ」が欠落していることが残念とのこと。また同号24ページ掲載ディブァイン・インタビューは青山が5年前に訳したもの(『突然変異』2号収録)。最後の『ビッチ』は、あの青山編集の『フィリアック』の続編にあたるスカトロ雑誌。内容は「民族降霊族の秘密伝承、現代のジャック・ザ・リパー、アイドルの肉体的欠陥、動物虐待キャンペーン(猫いじめ)等、サブカル、グロテスク・ネタもグッと充実。何のことはない、『月光』の裏バージョンのごときヘビー・エロ本なのであった」。連載「良い子のための変体実践教室」は最終回。テーマは「オナニー」。あと青山とは関係ないがこの号にはラス・メイヤーのインタビューが載っている。
『BACHELOR』1986年8月号
バナナ倶楽部『中・高生のためのHOW TO SEX』/政界往来社★
ジョン・ソール『ナサニエル』/東京創元社★★★★★
ロッキング・オン編集部『大東京トイレ事情』/ロッキング・オン★★★
別宮貞徳『こんな翻訳に誰がした』/文藝春秋★★★★ 『HOW TO SEX』は「こんなさもしいパラ、パラ本を作る編集者に不幸あれ!」とイライラしながら「中、高生はSEXなどせず手淫に耽るべきだ」と指南。『ナサニエル』はモダン・ホラーの傑作と高評価。東京都内25主要駅付近にあるフリー・トイレを取り上げた『大東京トイレ事情』は「初のトイレ・マップ誕生に万雷の大放屁を贈りたい」と賛辞を寄せつつも、「実用的でない文章を省き、東京全域に渡る完璧フリー・ラボラトリー・マップにしてほしかった。/ロッキング・オンぐらいの取材能力じゃ無理かな?」と“あと一歩”的な一言も。『こんな翻訳に誰がした』は世に溢れる誤翻訳を取り上げた人気シリーズの4作目で、読書家がよく言う「翻訳が悪いね」という一言の元ネタになった本である。青山も「言葉に対する認識を改め、論理的思考を獲得するには、もってこいのテクストだ」と推薦。
『BACHELOR』1986年9月号
うつみ宮土理『うつみ宮土理のカチンカチン体操』/扶桑社(星ナシ)
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『BACHELOR』1986年10月号
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成田康昭『「高感度人間」を解読する』/講談社★★★★
ジョージ・レオナード『エンド・オブ・セックス』/工作舎★★★
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『BACHELOR』1986年11月号
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「www.jarchive.org」 http://www.jarchive.org/
09.09.20更新 |
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