Session 4 P.C.W x amidacamera 「corset square movie」
コルセティエの見る夢は
第7回 「コルセットスクエアムービー」【2】
男性のコルセット職人を「コルセティエ」と呼びます。新進気鋭のコルセティエ、「Pure One Corset Works」のPureOne氏が製作するコルセットをご紹介するフォトギャラリー連載、今回は「S&Mスナイパー」が誇るフェティッシュ・フォトグラファーamidacamera氏によるコルセットスクエアムービーを公開!
プリント
スクエアムービーの企画を受けた時、私としては初めての経験でかなり気合いが入っていました。
「さて、何を作るか!?」
まずは、生地屋、問屋、を回りました。
そこで見つけたのが、プリントオーガンジー(透き通った平織り物)の生地。
「光沢があって、しかも写真画質のプリントが施されている! これ、絶対綺麗! 使える!」
そう、直感しました。
私もサラリーマン時代は、何件か生地のプリント工場を回りました。
大型のシルクスクリーンの型枠を寸分の狂いもなくぴったり合わせ、熟練した職人さんが手際よく刷っていく姿を見て、感動したことを思い出します。
単色刷りならまだしも、多色刷りになると素人では手に負えません。
時代錯誤と思われるかもしれませんが、いまだにこういった手作業を大事にした工場は残っています。
またミシンなどアパレルに関する機械の展示会もありそこでは最新技術を駆使したプリント素材を見ることができます。そして今回のプリントオーガーンジーもパソコンやプリンタなどの技術が発達したからこそ普及した素材だと思います。
最近では、プリントゴッコの生産中止などがニュースで取り上げられました。
なかなか風情が合って好きだったのですが、やはり時代の流れなのでしょうか。
今はパソコンとプリンタで色々遊べたりするものです。
たとえば、「フェティストが愛する名匠を訪ねて」の際、トランプ柄の透明フィルムを使っていますが、あれは私がMacからプリンターを使ってフィルムに印刷したものです(ちなみにきめらさんのプロフィール画像で使われている水色のパイピングが施されたコルセットも、私が製作したもので、全く同じやり方で製作しています)。
他にはアイロン転写プリントがあります。
これもパソコンで取り込んだ画像をアイロン転写プリント用紙に印刷。印刷された面を生地に当てアイロンでプレス。
これだとシルクスクリーンなどの多色刷りの煩雑さを考えず、自分のオリジナルTシャツなども簡単にできます。
また生地にプリントできる!というのもあります。
紙にシーチング(綿の平織り物)が糊付けされた専用のシートがあり、プリンタに差し込めば同じようにできます。
大手企業ですと、工業用専用プリンタを使います。
そうすると生地にプリントできる幅が広がり、プリント上がりの生地はサンプルなどで使われているようです。
現在は上質で面白いプリントが家庭でできる時代です。
これから、もっと私たちをワクワクさせてくれるプリントが出てくるのだろうなと想像すると楽しくなります。
一枚の生地を手に取り、プリント素材の未来がちょっと垣間見えた気がしました。
あと、現在発売中のS&Mスナイパー7月号のDVDにおいて、私が制作したブラックデニムコルセットが使用されております。
また、現在発売中のスナイパーEVE vol.28、S&Mスナイパー5月号にも掲載されております。
そちらも是非、ご覧になって下さい!
文=PureOne
コルセット製作=
PureOne(P.C.W)
撮影・監督・演出=amidacamera
モデル=きめら
関連リンク
Pure One Corset Works
amidacamera Yasuji Watanabe
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Pure One 中央大学文学部文学科国文学専攻卒。文化服装学院ファッション工科アパレルマーチャンダイジング科卒。大手テキスタイルメーカーの生産管理にて、有名セレクトショップやパリコレを扱うブランドに多数携わる。退職後、2005年にフェティッシュブランド「SLUMP TRUMP(スランプトランプ)」 を立ち上げる。2006年には、AVメーカー 「ゴーゴーズ」との協力の元、日本で初のアパレルブランドとAVメーカーのコラボレーションシリーズを発表。同年より本格的にコルセットの研究、製作、販売を始める。 Pure One Corset Works http://po-corset.com/ |
08.06.06更新 |
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