不定期連載 綿まで愛して!新世紀抱き枕系コラム! すあまにあ倶楽部 第41回 美の小人たち 文=抱枕すあま |
名古屋市昭和区。JR中央線の鶴舞駅で降りると、目の前には鶴舞公園が広がっている。戦後は、進駐軍に接収されたりしたが、現在は市民の憩いの公園となっている。
私は、ここで彼女と出会った。彼女の名は、ベアトリーチェ。9歳の少女である。
ベアトリーチェには、鶴舞公園のバラ園へ行けば、いつでも会うことができる。彼女は、いつもバラ園が一望できる、一番良い場所に立っているのだ。
私が彼女に会いに行ったのは、バラの花が咲いていない12月のことであった。しかし、それでも彼女はいつもと同じように、バラ園の中に立っていた。まるで、バラが咲きほこる春が待ちきれないかのように。
彼女は、夜になっても家に帰ったりはしない。そして、どんなに寒い冬でも服を着たりはしない。いつも全裸である。なぜなら、ベアトリーチェは、フランチェスコ・メッシーナによって作られたブロンズ像なのだから。
私は、彼女を一目見たときから、その美しさに圧倒された。ここまで美しい少女の裸像は、他にあるだろうか? 彼女は、あまりにもリアルで、本当に生きているかのようである。
あどけない面立ちと少女期にしか見られない胸と下腹部の独特な膨らみ。小ぶりなお尻。そして、真っ直ぐなクレバス。どこを見ても、大人にはない、少女にしか持ちえない美しさがそこにはある。
美しいものは美しい。大人の女性の裸体が美しいように、少女の裸体も美しい。
フランチェスコ・メッシーナ作ベアトリーチェ。鶴舞公園で、彼女は今日もバラ園を見つめている。
おまけ オレの酒が飲めねぇのか!?
年末年始は、お酒を飲む機会が多いですよね。こんな時、酔っぱらった上司から「てめぇ〜、オレの酒が飲めねぇのか!?」などと絡まれることもあるかと思います。イヤですよねぇ、こういうヨッパライは。私はこういうことをしないよう、いつも気をつけているのですよ。
そんなある日のこと。職場の女性のAさんが、私の席まで郵便物を届けに来てくれました。
A「はい、すあまさん。あれ? こんなキャラメルがあるんですね」
す「珍しいでしょ? 『白いプリンキャラメル』だよ。ひとつ食べてみる?」
A「いえいえ、いいですよ」
す「そんなにも遠慮しないで」
A「いや、遠慮している訳じゃなくて、本当にいいですよ」
す「そんなこと言わなくてさ、ひとつ食べてみなよ」
A「本当にいらないですから!」
す「てめぇ〜、オレの白いプリンキャラメルが食えねぇのか!?」
嗚呼、酔ってもないのに、なに絡んでんだか……。しかも、白いプリンキャラメルで……。
↑白いプリン味かと言われると、う〜む。だって、元の白いプリンの味が分からないしなぁ。
(続く)
抱枕すあま 『SM探偵団』(ガッツ)で男優兼監督としてデビュー。その後、カメラマン、照明を経てスタッフその3となる。着実に一歩ずつ大物監督へのステップを踏み外している。最近では、『SM魔女狩り審問会』(エピキュリアン)において、金属製拘束具のデザインおよび製作を担当した。抱き枕との生活を綴ったブログ『すあま日記帳』もある。 |
09.01.04更新 |
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