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毎週金曜日更新! 「あぶらいふ」読者投稿連載/ インテリマニアが綴る大人のいろはカルタ 嗚呼、赤満講猟奇譚−第4回− 【鶯の谷渡り】 絵と文=大園喜八郎 秘密教団「赤満講」が、生け贄となった哀れな少女たちを使って荒ぶる神々を鎮める背徳と暴虐の歳時記。 ジャパニーズ・カルトの新境地! |
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【鶯の谷渡り】
肉襞に 梅を散らしつ 縄渡り
さて講中の皆様方、お集まりのようですから、これから青尿災を始めます。二月、四月、八月、十一月の九日が、青尿鬼を悦ばす厄日でございます。青尿災は水の厄神で、一旦ご機嫌を損ねると人々に台風、津波、洪水、竜巻、雪崩などの厄災をもたらします。この鬼神様には、水を一杯飲んで妊婦のように下腹を突き出した全裸の処女を供えなければなりません。鬼神は少女の幼い膣口を無理矢理にこじあけて手首を突っ込み、鋭い爪で子宮を引き裂いて、はち切れるばかりに膨らんだ膀胱を引きずり出し、濁った小水をごくごくと旨そうに飲むのだと伝えられています。
現在は、厳しい拷問に泣き叫ぶ少女を供えて、青尿鬼の怒りを鎮めることになっております。先ず残酷なSMレースにより、生け贄になる少女を選び出します。ご覧のとおり九人の少女が、数字の記されたワッペンを腹部に刺し止められて、啜り泣きながら立っています。みんな両手を縛りつけた梅の枝を背負っていますから、血まみれのワッペンを外すことも、恥ずかしい陰部を覆い隠すこともできません。
第一レースは、少女の臍から十センチメートル下がった位置で、二本の梅の木の間に張り巡らされたロープを股間に挟んで、九メートルの距離を進む時間を競います。そこで、ハンデとして到着順の遅いほうから順番に一センチずつロープの高さが引き上げられ、第二レースに入ります。トップの子は九センチもアップするのですから、たいへんな苦痛を味わうことになります。おまけに四十九センチごとに梅の小枝が結び付けられていますから、それを越えるたびに、もっとも恥ずかしく敏感な場所を刺激されて、よがり声を発し小水を漏らします。鶯の谷渡りとは、哀れな娘たちの泣き声を鶯に譬えたものでございます。
ここに四枚の満券がございます。二枚は単勝式で第一、第二レースで一位になったとき配当金が支払われます。次の一枚は複勝式ですから第一と第二のどちらかのレースでトップになれば配当金がもらえます。最後の一枚は連勝式で第一と第二のトップがどちらも当たっていなければなりません。一枚九万円ですが、全部外れた方には、買った満券の女性とのセックスが出来ることになっていますから、損にはならないと思います。
さて、満券が売り切れたところで第一レースが始まります。両レースを通算してビリから三人の少女は、生け贄として青尿鬼に捧げられ、恐ろしい拷問を受けることになっています。したがって、少女たちは死に物狂いでロープを渡りますが、それ以上につらいのが陰唇や陰核への刺激で、たまりかねて蹲ってしまう娘さんさえ出てきます。もし皆さんが賭けた少女がもたもたしていたら、遠慮せずに娘の乳首に結びつけたテグスを思いっ切り引っ張って無理矢理に歩かせて下さい。それは貴方が賭けたお満幸への愛情にも繋がるのですから。
はたしてゴールインの結果、トップは四番、ビリは七番となりました。したがって、四番には九センチアップのハンデが付き、ビリの七番でさえ一センチ高くなりました。そして第二レース、今度は前回よりもさらに過酷なレース運びになりましたが、結果、トップは八番、ビリは四番になってしまいました。さあ、皆さんの満券をお改め下さい。配当はこれから発表致します。続いてビリの三匹娘の罰ゲームに入りますから、会場にお急ぎ願います。
(続く)
大園喜八郎プロフィール 関西地方在住のマニア男性。詳細一切不明。ある日突然、「あぶらいふ」宛てに手作りのいろはカルタを送付。A4判の厚紙の表側は色鉛筆で描かれたカラーの絵、裏側にはワープロで打たれた文章が丁寧に貼り付けられている。内容は「赤満講」という架空の団体が伝える教えや珍奇な風習。ユーモアとエスプリが利いた力作である。 |
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