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「あぶらいふ」読者投稿連載/インテリマニアが綴る大人のいろはカルタ
嗚呼、赤満講猟奇譚−第5回− 【白鳥の湖】
絵と文=大園喜八郎
秘密教団「赤満講」が、生け贄となった哀れな少女たちを使って荒ぶる神々を鎮める背徳と暴虐の歳時記。ジャパニーズ・カルトの新境地!
「あぶらいふ」読者投稿連載/インテリマニアが綴る大人のいろはカルタ
嗚呼、赤満講猟奇譚−第5回− 【白鳥の湖】
絵と文=大園喜八郎
秘密教団「赤満講」が、生け贄となった哀れな少女たちを使って荒ぶる神々を鎮める背徳と暴虐の歳時記。ジャパニーズ・カルトの新境地!
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【白鳥の湖】
棒杭を 銜えて敲く 薄氷鶯の谷渡りで一番ビリになったのがゼッケン七番の少女、「河井由佳里さん」十四歳です。残酷な性器いじめに耐えられなかったのも無理はありません。この子はつい二カ月前まで高級官僚の末っ娘として、大事に育てられてきた箱入り娘だったのです。ところが、お父さんが退官後手掛けた事業に失敗し、銀行やサラ金に全ての財産を差し押さえられた挙げ句、私たち赤満講に助けを求めて参りました。私たちはこのお嬢さんを保証人に四千九百万円を貸し付けたのですが、昨年暮れにとうとう不渡りを出してしまいました。
悪いことに行き場のなくなったご両親は由佳里さんを遠くの親戚に預けたまま姿を晦ましてしまいました。しかし全国に地下組織を持つ裏神道は早速、何食わぬ顔で一流のお嬢さん学園に転校していた少女を捜し出し、その場で真っ裸にして電化製品のケースに詰め込み、こちらへ運んで参りました。可哀そうに由佳里さんは姫手形に記載されている通り、四百九十日間、奴隷として赤満講のために働かされる他、さらに逃亡を企てた罰として十九日間の延長と、毎月、半死半生の厳しい責めを科せられることになっています。
皆様の目の前で「全裸開脚巨根膣入薄氷敲き」という恐ろしい少女極刑を受けているのは、いまお話しした生け贄の由佳里お嬢さんでございます。ご覧の通り、M字形に開帳されたお満幸には、太い棍棒が捩じ込まれています。高々とクレーンで吊り上げた上で、ロープを弛め急転直下湖面の薄氷へ裸身を叩きつけます。棍棒は少女の子宮に突き刺さると同時に、氷面に稲妻形の亀裂を走らせます。骨盤から脳天に達する激痛にお嬢さんは「ギャァー」と悲鳴を上げました。その哭き声があまりにも大きいために、ご覧の通り非情にも猿轡を噛まされてしまったのでございます。
氷が割れないときは、再び吊り上げられ再び落とされます。次第に氷の抵抗が弱まるにつれて、子宮へのショックも少なくなりますが、いつしか膣口から滴り落ちた鮮血が棍棒を染め、真っ白な氷面に赤い花を散らします。そして遂には氷が割れて純白の裸身が零度に近い湖面にザブンと沈み、濡れた裸身を湖面に高々と引き揚げられたとき強烈な寒さに一瞬気を失いがっくりと首を垂れます。悲しくも美しいその姿は、瀕死の白鳥に似ていることから「白鳥の湖」という美しい名前が生まれたのでございます。
放置すると凍死の恐れがありますので、直ちにクレーンの腕を回して、燃え盛る焚き火の真上に裸身を翳します。冷えた身体が温まってようやく人心地を取り戻したのも束の間、今度は強い炎で陰部を焙られ、煙に燻されて、涙を流し不自由な両脚をばたつかせて悶え苦しむのであります。頃合いを見計らってクレーンを動かし再び氷割りを繰り返します。
こうして、九回の裸体氷割りが終わったとき、ようやく地獄のリンチから開放されます。ご覧下さい。最後に湖岸に放り出された由佳里さんのあられもない格好を。鳴き声をしゃくりあげる力も失い、曝け出された陰部から血をぽたぽたと滴らせながら、松の根っ子のように転がったまんま動こうとはしません。
これがつい先日までは良家のお嬢さんだったとは、とても思えないでしょう。しかし、彼女の生き地獄はこれで終わった訳ではありません。ビリから三匹の少女には、四十九時間の「下がり藤」という晒し刑が待っているのです。この責めについては次の生け贄のリンチのときにご説明いたしましょう。
(続く)
大園喜八郎プロフィール 関西地方在住のマニア男性。詳細一切不明。ある日突然、「あぶらいふ」宛てに手作りのいろはカルタを送付。A4判の厚紙の表側は色鉛筆で描かれたカラーの絵、裏側にはワープロで打たれた文章が丁寧に貼り付けられている。内容は「赤満講」という架空の団体が伝える教えや珍奇な風習。ユーモアとエスプリが利いた力作である。 |
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