The
ABLIFE April 2011
窮屈な毎日に縛られて気持ち悪くならないためのゆるやかな処方箋
黒い恥毛の奥深く、まばゆい女陰から迸る黄金色のオシッコを百薬の長と崇める稀代のネクタール（神の酒＝おしっこ）愛飲作家が、自由闊達、繊細至極、奇々怪々、博覧強記の知性に加えて、百花繚乱の体験談を交えて読者諸兄からの質問・相談に答える新連載。内容・ジャンルは自由。ネクタール＋言葉の免疫で、貴方が今を生きるためのヨスガを紡ぎます。
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Consultation of life to drink delicious urine. For boys and girls.
第20回の受付案件
93、「何事も占いで決める女」
94、「彼氏の友人とヤッてしまった」
95、「男性器だって臭い」
96、「妻から主人として扱ってもらえない」
97、「昔のデバガメ」
93、「何事も占いで決める女」
芳野先生こんにちは。私は30歳の公務員で、二つ年上の恋人がいます。この女性がとにかく占いに凝っていて、何でも占いで決めるので困っています。一緒に住むアパートの部屋を借りるのも、家賃やその他の条件ではなくまず占い、デートの行き先を決めるのも占い、結婚するかどうかも占い次第に決まっています。ちなみに私は占いをまったく信じていませんので、うざったい限りです。その上先日は「占いで出たから……」と、コツコツ溜めた貯金をはたいて、利用する予定もない高級自動車を購入してきてしまいました。これではまるで何かの狂信者みたいです。芳野先生、彼女に占いをやめさせる方法を教えて下さい。（公務員/たける）
私の姉も占いにこりまして、占いによって名前をかえ、一生続けております。90歳をすぎましたが、まだ生きております。
そのとばっちりで、小学生の私も改名させられました。私は、本名と占いの名前の二つを持っております。その頃の友人は、私のことを占いの名前で呼んでおりました。
ということで、占いについては、申し訳ありませんが、私はとやかくと申し上げられません。
占いに関連して、巫女サマのお話をします。
私のご近所に、元巫女サマがいらしたことがあります。なんでも、イイ男をチョイトつまんで神社を追放されたとか……。
追放になって、ダンプの運ちゃんになった。いさましいったらありゃしない。
巫女になったくらいですから、若くて美しい。でも、不思議なことに男関係は長く続かない。元巫女サマの神がかりの行動（占い、神託）に男が振り回されてしまうかららしい。単なる気まま、わがままと思うのですが、一種のヒステリー体質だったのかもしれません。
元巫女サマの黒髪はすごく長い。古代シャーマンの名残だという。風になびく黒髪に、なにやら霊的なものを感じるらしい。
元巫女サマの目がキラキラしてくるとあぶない。私のモノをつかみだして、黒髪の先で縛りあげる。「霊肉一致」だという。黒髪でヒョイヒョイと上げたり下げたり……あやつり人形じゃあるまいし。射精してしまった。
元巫女サマ、にっこりとして、
「お神酒（みき）、飲むか」
中腰のお股に顔を引き込まれた。
邪馬台国の卑弥呼（日巫女）の時代より和国はシャーマンの国であります。
恋人を卑弥呼サマだと思って崇拝して下さいませ。
94、「彼氏の友人とヤッてしまった」
彼の友達と流れでエッチしてしまいました。ほんの遊びで、浮気心すらありません。ところがその友達が、私の彼に「お前の彼女はヤリマンだ」というようなことを宴会の席で言ってしまったそうなんです。大勢の人の前で恥をかかされた彼は、私に「お前が落とし前をつけてこい」と迫ってきます。こういう場合、女の私は、いったい何をすれば「落とし前」をつけたことになりますか？（専門学校生/kingyo）
答えその一
貞操帯をはめて、キーを彼にわたしなさい。
答えその二
「類は友を呼ぶ」というでしょう。
同類は自然と集まるものなのですね。だから「ヤリマン」のあなたに「友達」の女と「エッチ」をする男や「落とし前をつけろ」という彼が当然集まるわけネ。その辺の頭しかない連中ばかり。
そんなグループにいると「ヤリマン」人生になってしまいます。
もっとも、私は「ヤリマン」の女人は大好きでして、おっかけてはフラれていましたけど。
いっそのこと、彼の友達をかたっぱしからレイプしてみたらいかがですか。
それが「ヤリマン」の「落とし前」だと思うけど。
一日のうちに（一日ですヨ）彼の友達のオスであろうと、知らないオスであろうと、複数のオスと交尾してしまうリスのメスがいるのですって……。
そのメスの彼が大変なの。彼女をつかまえてせっこら射精したあと、ゴムのようなものを放出して「フタ」をしてしまう。貞操帯というわけ。
リスも人間も同じだネ。
95、男性器だって臭い
少し前の「芳野流人生相談」で、女性はどうして臭いアソコをきちんと洗っておかないのかという質問がありました。それを読んで「そんなに臭かったんだ」と驚いた気持ちも抱いたのですが、逆に、男性のものだって凄く臭い時があるじゃないか！と訴えたいような気持ちになりました。でも男性器の臭さについては、女性が余り言わないせいか、そういう文句を聞いたことがありません。先生の身の周りで、男性器の臭いが問題になったことってありませんか？ 何か悔しいのです。（教師/Y）
申し訳ありませんが、男性器で問題になるのは、大小長短の話だけでして……。
「彼の上に跨って入れたのヨ。そしたら、あまりに太くて長くて、オ×××がさけそうだったわヨ」
この彼女、小児みたいに小さくて、まだ世間がビキニを知らない当時、露出スレスレのミニビキニで「お兄さん」なんて私の腕にブラサガルものですから、いくら海だからといっても、あんなに困ったことはありませんでした。
その彼女の彼氏、二メートル近い大男、そりゃ男も驚くほどのリッパなモノでした。
彼女、よく破れなかったと思う。今でもそう思う。「破れるうぅ……」ってわめきながら、私の前で串刺しにされていた。マッタク……。
ペニスの匂いの研究ってないらしいです。
精液の匂いは「栗の花」の匂いに似ていると昔からいいますが、よくわかりません。
私の知人に「新緑の候」がキライな女人がいたのですが……どうやら若葉の強烈な匂いが、精液の匂いとダブってしまうらしい。
臭いと思うのは「恥垢」のせいだと思うのですが、残念ながら「恥垢の匂いの正体」も明らかになっておりません。
その恥垢がクサイって、彼女は、ペニスをよく洗い、オレンジジュースを亀頭にたらしながらオフェラしてくれました。
だけど、恥垢が男の匂いだと思っている女人もいますし……どこでもすぐオフェラする。
男より女人のほうが、匂いには敏感なハズですけどね。
96、妻から主人として扱ってもらえない
48歳、会社員です。結婚して10年、給料は全額妻に渡し、月々の小遣いは3万円。歳をとるごとに足りなくなり、部下や後輩をつれていて恥ずかしい思いをすることも増えてきました。一方で妻は主婦友達とのランチや旅行でお金を使い、服などもかなり高価なものを何着も持っているようです。そこで先日、小遣いを増やしてくれるように言ったのですが、「旅行に行けなくなる」「ランチ代がいくらかかるか分かっているのか」と、私からすると訳の分からないことを言って怒りだしました。家事にも決して積極的ではない妻で、掃除や皿洗いを私がすることもしばしばです。このような妻に主人として扱ってもらうにはどうしたらよいでしょうか。（会社員/高木）
そんなのあたりまえです。
メスはエラいのです。
鳥の夫婦がいるとしますネ。ひなが生まれました。そのひなの平均30％以上は、ほかのオスのひななのです。とにかく浮気ばかりしている。
動物の世界に、一夫一婦制なんて、ほとんどないそうです。一夫一婦と見えるのは表面だけで、ごまかすのは人間よりもっと進んでいます。
この動物の摂理にさからって、馬鹿みたいに人間だけが一夫一婦がマコトだと思っています。そのあたりまえがいやなら、さっさと離婚なさいませ。
独身にもどって、給料の全額を使えるコーフクを味わいなさいませ。人生は短い。
タレントの離婚話にウンザリしていませんか。
独身になって、若い愛人をおつくりなさいませ。
ビバ、独身！
97、昔のデバガメ
私は覗き行為に異様な興奮を覚えてしまう変態です。そんな私にとって、ボットン便所の下のタンクに潜り込んで、真上から女性のオシッコを浴びるという行為は憧れの最たるものです。実行した経験はないのですが、昔、トイレが皆汲み取り式だった頃には実践を積み重ねた勇者も少なくないと聞きます。私にとっては伝説のような話です。先生ご自身、あるいはお知り合いの経験で、そのような今はない覗き方法、凄い体験などがあったら教えて頂けないでしょうか。（匿名希望）
なんたって私はオシッコ小説ですから、誌上で私に便所の床下に忍び込んだお話をしてくれたファンはおりましたけど……。
その方は、河童と長靴の釣りに行くスタイルで、便所の壺の中にもぐったそうです。
よくつかまらなかったものだと思いますヨ、犯罪ですからネ。
人間が入れるほどの便所の床下といえば、かなり広くて深くなければ……よほどの旧家でないとおめにかかれない。
私の祖父の家の厠は、杜氏（とじ）が酒をつくる超大な桶のような巨大な便壺が二つ並んでおりまして、忍び込もうものなら、沈没即糞死です。
小説ではよく拝見しますけど、まあ、ファンタジーにとどめておいたほうがよろしいのでは……。
（続く）
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WEBスナイパー編集部「あぶらいふ」係
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芳野眉美 作家・ネクタール愛飲家。1952年、『奇譚クラブ』に高校３年生の時に書いた小説「孤独なFANTASY」が掲載され、デビュー。翌年２月号の「硝子便所」で評価が固まり、以後ネクタール（神の酒＝おしっこ）を題材にした小説の元祖として多くのマニア読者に指示される。また「あぶいらいふ」での連載「芳野流神酒譚」で綴られたファンタジックなまでに刺激的な実体験は、数多のファンに衝撃を与えた。現在は『ＳＭマニア』（マイウェイ出版）にて不定期に新作を発表している。