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The ABLIFE November 2011
窮屈な毎日に縛られて気持ち悪くならないためのゆるやかな処方箋
黒い恥毛の奥深く、まばゆい女陰から迸る黄金色のオシッコを百薬の長と崇める稀代のネクタール(神の酒=おしっこ)愛飲作家が、自由闊達、繊細至極、奇々怪々、博覧強記の知性に加えて、百花繚乱の体験談を交えて読者諸兄からの質問・相談に答える新連載。内容・ジャンルは自由。ネクタール+言葉の免疫で、貴方が今を生きるためのヨスガを紡ぎます。

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Consultation of life to drink delicious urine. For boys and girls.
第27回の受付案件
127、「もう頑張り方も分からない」
128、「肉体関係のある母との決別」
129、「人を愛するには」
130、「主人が息子に体罰を」
131、「処女とバレたくない」


127、「もう頑張り方も分からない」
芳野先生、初めてメールします。現在20代後半のニートです。悩みというのはとにかく無気力で、何もする気が起きないということです。二カ月前まではアルバイトもしていたのですが、無気力状態がどんどん酷くなって辞めてしまいました。今は一日中家にいますが何もせず寝てばかりいます。このままじゃいけないと思うほど、寝ることに逃げてしまうんです。就職に役立つ勉強をするとか、せめて情報を取り入れるとか、頑張らなければいけないと頭では思うし気持ちも焦るばかりなのに何もできない自分が情けなくて、自己嫌悪はがりが募ってきます。少しは人と会ったほうがいいとも思うのですが、こんな自分に遊んでる資格があるかと考えるとそれもできず、二カ月間、家族以外とは顔も合わせていません。もう、頑張り方も分からないんです。こんな状態では何一ついい方向に進むはずがなく、せめてもの行動として、自分の状態を書いて送らせて頂きました。芳野先生にもそんな時期があったとか、周りに立ち直った人がいたとか、あるいはお叱りでも結構です。こんな僕の状態について、芳野先生にご意見を頂けたら嬉しいです。(ニート/町山)

脳幹の病気があるそうですヨ。
「無気力」になってしまう。
フツーの医者にみてもらっても「心因性」という診断になります。
なまけ病、というわけ。
脳外科にみてもらったらよろしい。
悩脊髄液が漏れていると、いろいろな神経症状が出てくるそうですから。
そして、身体が動かなくなる。

身体が動くうちに、なにがなんでもはたらくことですネ。
死にたいなら、別ですケド。

128、「肉体関係のある母との決別」
こんな質問はどこでも受けれ入れてもらえないと思っていろいろ探しました。自分は19歳、母は44歳で、セックスをしています。最初は抱きついたり、擦り付けたりするだけでしたが、去年の終わり頃にどんどんエスカレートしてしまい、母も本気では抵抗しなかったので、最後までしてしまいました。それ以来、たまると時々セックスしていて、母も受け入れてくれています。父は自分が子供の頃に離婚していていません。自分で言うのもなんですが、母には溺愛されていると思っています。その母に、最近、男の影がチラつき始めました。聞いてもはっきりとは教えてくれないのですが、仕事関係で知り合った人みたいで、週に1度は酔って遅くに帰ってきます。正直に言えば、母を奪われたくなくて、気が狂いそうです。一生、母と一緒にこのままで暮らしていきたいです。でも、相談というのは、その思いの断ち切り方です。他の女性とのセックスでは、絶対に母とのセックスほど満たされることはないと思います。それでも諦める方法を教えて下さい。自分がどうにかしないと、母が幸せになれません。すみません、こういう書き方しかできないんです。(学生/L)

母と息子のSEXなんて、別にめずらしいことではありませんから、それほどしんこくに考えなくてもいいと思いますヨ。
母上に童貞をササゲタのですから、サイコーのカンゲキではありませんか。
この感性は、ほとんど、フツーのジョーシキ人には理解されません。
なんたって、ドートクのかたまりですから。

年上の女と、年下の男のSEXなんてあたりまえです。
その年上の女に、大人の男がいるのもあたりまえです。
年下の男は、シットします。これもあたりまえです。
年下の男は、SEX上手な年上の女をあきらめることができません。これもあたりまえです。
年下の男が心配しているほど、年上の女は気にもとめず、年下の男を無視して、大人の男とSEXを楽しみます。
年下の男は、年上の女のことを、何もわかっていないのです。

心配しないで、美しい母上とSEXしていればよろしい。
そのうち、自然に決別します。


129、「人を愛するには」
読んで下さって、ありがとうございます。私は26歳の女で、経験人数は30人くらい。たぶん、同世代の女性よりかなり多いと思います。でも、今までセックスした男性で、本当に愛せた人は一人もいませんでした。口では好きと言ったりしましたが、単に寂しさを紛らわすためと自分でも分かっていて、申し割れない気持ちになりました。何人かは私のことを心から好きになってくれたようです。でも愛し返せなくて最後は別れることになりました。小学生くらいの頃からずっと思ってきたことですが、私にはもしかすると、人への愛情自体がないのかも知れません。いつもみんなが泣くような場面では絶対泣けないし、別れる相手への執着もありまん。ただ寂しいです。どうしたら、人を愛せるようになれますか?(美容師/椿)

「人を愛せるようになれますか」ではなくて、愛とは自然の感情、感性なのではありませんか……。
お待ちください。自然がはこびます。

「われわれが愛するというのは結局、本当に相手のためを思うんじゃなくて、自分の欲望――自分がその人に惚れちゃったから、向こうにも私を思ってちょうだいということでしょう。相手を愛しているのではなくて、よく考えれば自分が可愛い、自己愛です。それですから人間の愛を、仏教では渇愛(かつあい)といいます」

『寂聴般若心経』(中公文庫) 著者= 瀬戸内寂聴
発売=1991年10月 出版社=中央公論社

「愛し返せない」のも自分が可愛いから……


130、「主人が息子に体罰を」
芳野先生にご相談申し上げます。私29歳、主人41歳の夫婦です。先日、中学1年になる息子が試験でカンニングをしたということで、私どもが学校に呼ばれました。私はショックでうろたえるばかりでしたが、主人は落ち着いているように見えて頼りにしていたところ、帰宅後に息子の頬を平手で打ちました。「俺が中学の頃は学校の先生がこれくらいやってた」「俺は両耳を持たれて空中に持ち上げられてブランブランされた」「腹に蹴りとか当たり前だったよ」主人はそう言うのですが、私は信じられません。本当でしょうか。カンニングをしたことは悪いことですが、そのことを他の生徒さんたちにも知られてしまい、今後息子が学校に行けるのかどうかも心配です。主人は「オヤジにドツかれたって言えば大丈夫だ」と笑っていますが、どうして笑えるのかも私にはよく分かりません。男親と女親は違うということでしょうか。芳野先生でしたら、こんな時、どう息子と接しますか? なさけない質問ながら、ご回答、お待ちしております。(主婦/りぼん)

「頬を平手で打ちました」
で、思い出したのですが……
子供の頃から、私は吃音で、口より手が早かった。カンシャクもちで、すぐキレル。
大学生の時、居酒屋の看板娘の片ホホを一発、平手打ちしたと思し召せ。
翌日、居酒屋の女将が、
「失明するかもしれない」
片目の瞳孔に傷つけてしまったらしい。
たった一発で……。
家に同居させて大学病院に通うことになりました。
夏でした。
ド・アップの雲髪に、透ける綿襦袢のゆかたを、襟元もルーズに着た、色っぽい水商売のオネエサンと、ピカピカの学帽のアンチャンが、日傘で相合傘でショ。
ボッチャンに、スゲエ嫁さんが来たってんで、御近所からお祝品までもらっちゃった。
セクシーな眼帯の女というわけ。
目だけで、下半身、元気でショ。それに、ゆかたの下はスッポンポンでショ。私のお股に彼女がまたがればデスネエ……。
やることはひとつしかございません。
二階の私の部屋で、毎日、セッコラセッコラやっておりますと、階下からオヤジが「もう少し静かにヤレ」。スミマセン。
そのうち目は回復し、相合傘道中も終わり。看板娘にもどりました。
「ボッチャンが嫁サンに逃げられた」
ですって。ヤレヤレ――。
アレ、なんの話だっけ……。
「体罰」でしたネ。御主人のお話はその通りだと思います。教育には体罰も必要なことがあると思いますヨ。
息子サンはほっておけばよろしい。
御主人を信じていればいいのです。


131、「処女とバレたくない」
初めてカレシができて、このままいくとエッチすることになると思うんですが、重たく思われたくなくて「処女じゃない」って言っちゃってます。やっぱりいざエッチしたらバレちゃうと思いますか? うまく処女じゃないふうに見せる方法とかあったら教えて欲しいです。ムリですか?(学生/K・S)

カンタンです。
ソーニューされたらよがって下さい。
「よがり声」をお知らせします。

イタイ、ヘタクソ
ソコはお尻の穴よ
ソコ、ソコ、ソコだってば
もっと強くつけ このクソガキ
死ぬ 死ぬ
どうにかして 殺して
殺せ!
子宮がコワレル
バカ ヌクナ スケベ
ヤダヤダ オシッコもれちゃう
ウンチ でちゃう
アラ、もうでちゃったの

なんでもいいから叫んで下さい。
とても処女とは思えませんヨ。

No.24「床上手」
No.46「脱処女への心構え」
No.118「SEXジャンキーになったらどうしよう
を、ごらん下さいませ。
(続く)



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株式会社 大洋図書
WEBスナイパー編集部「あぶらいふ」係

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芳野眉美 作家・ネクタール愛飲家。1952年、『奇譚クラブ』に高校3年生の時に書いた小説「孤独なFANTASY」が掲載され、デビュー。翌年2月号の「硝子便所」で評価が固まり、以後ネクタール(神の酒=おしっこ)を題材にした小説の元祖として多くのマニア読者に指示される。また「あぶいらいふ」での連載「芳野流神酒譚」で綴られたファンタジックなまでに刺激的な実体験は、数多のファンに衝撃を与えた。現在は『SMマニア』(マイウェイ出版)にて不定期に新作を発表している。
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