The
ABLIFE May 2012
窮屈な毎日に縛られて気持ち悪くならないためのゆるやかな処方箋
黒い恥毛の奥深く、まばゆい女陰から迸る黄金色のオシッコを百薬の長と崇める稀代のネクタール(神の酒=おしっこ)愛飲作家が、自由闊達、繊細至極、奇々怪々、博覧強記の知性に加えて、百花繚乱の体験談を交えて読者諸兄からの質問・相談に答える新連載。内容・ジャンルは自由。ネクタール+言葉の免疫で、貴方が今を生きるためのヨスガを紡ぎます。
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第33回の受付案件
156、「やっぱり人生はお金か」
157、「酔った父がホステスを連れ帰ってくる」
158、「歳をとっても青春はあるか」
159、「まだ治らないイジメの後遺症」
160、「二股がバレて泣いた俳優」
156、「やっぱり人生はお金か」
芳野先生、初めてお便りいたします。私は23歳で、現在、職探し中です。就職活動で希望した会社に入ることができず、暗澹たる気持ちでいっぱいで、これからの人生がとても不安です。そんな中で聞いた「人生はお金だ」という言葉。私はそれを否定するつもりはありませんが、暗中模索の今、やっぱりそうなのかどうか、もう一度だけ誰かに聞いてみたいと思いました。芳野先生、やっぱり人生はお金でしょうか。(無職/atsushi)
「人生はお金」を考える人は、お金をタクサン持っている人だけデス。
自分に合った仕事なんてありません。
とにかく、なんでもいいから、仕事をさがして、お金をもらわないと、生活できません。
働かなくても食えるのはホームレスだと申しますが、ホームレスだってなにかしら仕事はしています。
「人生はお金か」なんてくだらないことを考えるのはヒマ人だからで、餓死寸前なら食うことだけしか考えられません。
お金がすべてなのではありません。お金がないとハラがヘルから困るだけです。
私は酒が飲めなくなるので困る。それだけ。
それでは川柳をひとつ。
金はある真似(マネー) 無い真似(マネー) 苦しい真似(マネー)
157、「酔った父がホステスを連れ帰ってくる」
初老を迎える私の父が、酔っ払うと頻繁にフィリピンパブの女性を連れて帰ってきます。夜中に起こされた母は無理やり料理やお酒を出させられています。私(28歳・女)は大抵、別室で寝たふりをしながら最悪の気分になっていて、父を怒鳴りつけたい衝動にかられています。父に疚しいところはないそうですが、私からみると無神経極まりなく、母がかわいそうですし、やめさせたいです。第一、娘である私と同年代のホステスと飲んでいること自体に不潔感を覚えます。芳野先生には、父の気持ちが分かりますか? 母は「いいのよ」と笑っていて(本音とは思えません)、表面上は私だけが怒っている状態です。いつか私が家を出ていった後のことを考えても父には改めてもらうべきだと思うのですが……。あまりヒステリックになるのもどうかと思い、夫婦間のことは夫婦間のこととして私は黙っているべきかも、ということろで悩んでいます。(OL/たまこ)
私の誌友(ファン)に招待された時のお話です。
夜、駅まで御主人がむかえにいらして、本宅に行くのかと思ったら、あやしげなクラブに直行。帰宅は深夜になってしまいました。
御主人、ちゃっかりクラブの「ホステス」を連れていらっしゃる。
あでやかなナイトガウンの奥サマが、酒肴をととのえ、深夜の二次会です。
そのうち「シャワーを浴びさせて」とホステス。「案内しよう」と御主人。そのまま戻ってこない。
と、
ピシャッ!
奥サマ、私にオコッテイル。
「なんで、駅からまっすぐ来ないのよ」
「……」
「ほかの女とイチャツイテ」
「……」
「新人が入ると、すぐウチに連れて来るんだから」
御主人の浮気をてつだったというわけであります。
「わたくしに餌をあたえておけばいいと思っているのよ」
「エサ、ですか」
「そうよ」
というわけで、奥サマの寝室へ。
「裸になれ」「女の匂いを消してこい」
というわけで浴室に行くと、御主人とホステスはバスタブの中で合体。湯中SEX。
それからがコワイ。
手のひらにおのせ遊ばして、
「小さいワネ」
「スミマセン」
キュ、キュッ、とキョーセイボッキ、下からはね上げて、上からパチン!
「フニャチンの役立たず」
というわけで、奥サマが私の頬にドカとおまたがりになりました。
山火事のようなインモーで、唇が切れてしまいました。
158、「歳をとっても青春はあるか」
25歳男です。小・中・高と特に楽しいこともなく社会に出て、今も特に楽しくありません。童貞で、恋愛経験もなく、思い返すと自分には青春がなかったなと思います。絶望したり、諦めたりしているわけではないのですが、現状は、毎日馬車馬のように働いて、女性との出会いもない生活です。青春って、中年以降にもあるものですか?(会社員/O・S)
青春があると思う人には有る。
青春がないと思う人には無い。
体力があるうちが青春である。
心だけの青春なんてあるはずがない。
オジサン グッタリ
オバサン ルンルン 青春
原則として、青春とは、子どもが大人になる、成熟する手前の年齢の時期をいう。
一生大人になりきれない人は、一生青春です。
159、「まだ治らないイジメの後遺症」
芳野先生、私は24歳になる女です。太っていて視力が悪く、分厚い眼鏡をかけていたために小学校からずっとイジメられ続け、社会人になった今も、その後遺症に悩まされています。後遺症というのは、人間が怖くて、信用できないということです。思春期の頃、物を隠されて困っている姿を遠目に観察されて笑われたり、聞こえるように悪口を言われたり、無視されて、先生に言われた課題(協力して何かを達成するようなもの)をこなせなかったりしました。その時の辛さや怖さが心にこびりついていて、今も何かされるのではないかと縮こまってしまいます。もう大人ですし、周囲の人が皆悪意を持っているわけではないとは思うのですが、どうしても信じることができないのです。失礼ですが、芳野先生には、そういうご経験はありませんか? 人は、一人では生きていけないとも思いますし、このままでは自分自身がより苦しむと分かっていながらどうすることもできずにいます。アドバイスをいただけたら、とても嬉しいです。どうかよろしくお願いいたします。(公務員/ルフラン)
この世の中、誰もがイジメテおりますし、同じように、誰もがイジメラレテおります。
イジメラレテイナイひとなんておりません。
それが人間というものです。
あなたも、誰かをイジメテいるのに、気がついていないだけの話です。
イジメ、イジメラレながら、いかに人生を楽しくすごすか、すべて御自身の問題ですから、ゆっくりとお考え下さいませ。
他人がイジメラレタ話など、参考になりません。
160、「二股がバレて泣いた俳優」
2人の女性に同時に求婚していたイケメン俳優がワイドショーなどで吊るし上げを食らっています。まるで殺人犯のような扱いですが、二股ってそんなに悪いものなんでしょうか?(学生/もよ子)
二股人間なんて、世間にザラにいます。
あなたのまわりにもいるデショ。
二股膏薬(ふたまたこうゆく)と申しまして、あっちこっちにくっついて、平気で誰でも裏切ります。
まあ、あまり有難くない二股人間なんですが、よほど頭がよくないと、ホントーの二股人間にはなれません。
「殺人犯」のように「吊るし上げ」を食っているハイユーは、二股人間にもなれない、頭のワルイ、バカな人間の見本デス。
ニセの二股人間デス。
ホントーの二股人間は誰にもわかりません。
(続く)
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