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ABLIFE―Abnormal Dilettante Magazine―
新装開店! 月一更新で贈るオール・アバウト・インモラル人生!
読者投稿欄「あぶらいふ」は、「この場」があることで生まれる創作意欲、コミュニケーション欲、そして読者を交えたフラットな交流に意味を求めるインターネット上の広場です。同性愛・自慰妄想・緊縛・露出・各種フェティシズムにまつわる体験談、小説、意見、呟き、絵画、写真など、貴方の個性的な性表現を、ジャンルを問わず募集&掲載しています。「スナイパーSNS」と併せてパワフルにご活用下さい。
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2012年2月の投稿作品 NEW!
「紫の風」NEW!画=緒結び
「ほうら、投げちゃうよ〜」 画=O・Y
「憧れ」NEW!画=坊
「紙芝居 スーパー女捜査官・香名子」 画と文=カツ丼小僧 NEW!
中学生の頃に、ふくしま政美画、滝沢解・坂本六有原作『女犯坊』を読んで頭がおかしくなるかと思うくらいの衝撃と興奮を味わったカツ丼小僧です。また紙芝居を作ってみましたので、よろしかったら掲載をお願いいたします。
身体能力・運動神経・動体視力
すべてが抜群の女捜査官・香名子…… 。 いつもこっぴどくやられっぱなしだった悪役たちは いつしかこの美貌の女を捕らえ 八ツ裂きのような目に遭わせてやりたいと 憎悪の念を抱くようになった。 |
「おい、こっちを向け、香名子」
小さな女の子が人質にされている。 「その女の子と私とどういう関係が……」 「そんなことはどうでもいい。この女の子の命はないぞと言っているんだ」 香名子は持っていた銃を床に落とした。 |
鉄の鎖を足につけられ、 男たちに奉仕する香名子。 「俺のタマを綺麗に磨いて掃除するんだ」 男たちの薄汚れた金玉を大口でしゃぶり尽くした後、 毛を一本一本丁寧に抜いていった。 |
バーベキュー地獄――
「熱い……熱いわっ」 1メートル四方の鉄箱の中で ぴったりと壁に身をくっつける香名子。 時折、耐え切れなくなって、 足を鉄板につけては引っ込める。 「だらしがないぞ! 敏腕女捜査官!!」 |
「熱かったろう……体を冷やせ……水風呂に入れてやろう」
「ああっ……きつい……体がめいっぱいよぉ〜っ!!」 「一生ここで暮らすんだ。おにぎりを持ってきた。うまく掴んで喰えよ。そしてウンコもオシッコもここで垂れ流すんだ」 「お姉ちゃん、もう一人じゃ何もできないんだ……赤ちゃんみたい」 見るとそこには人質だった女の子が……。 「だ、騙したのね……いやぁ〜っ!!」 |
「さあ、今度はハムにしてやる。ハムと言っても食用ではなく鑑賞用だ」
「私の乳首っ……乳首がぁ〜っ!! 千切れちゃう〜っ!!」 「まあ、お前は俺たちにしてみりゃ、やっかいなスパイと同じだ。女スパイめ……悪人として一生ものの烙印を押してやる」 じゅ〜っ!! |
「大食い女に勃起します」 NEW!文=K・U
聞いて下さい。大食いのイメージがまったくないのに、もの凄い量の飯を食う。細身で胃も小さそうなのに、男よりも食う。おかわりをする。私はそんな女を見ると興奮します。昔から食欲と性欲には密接な関係があると言われますが、実際、大食いの女は性欲が強いのでしょうか。目の前で「おいしい、おいしい」と食欲の旺盛さを見せつけられると、つい(誘惑されている)と錯覚してしまいます。大盛りが評判の店のトンカツ定食、コッテリ系ラーメンの具材全部のせ&替え玉、焼肉屋で肉をたらふく食べた後、最後の締めでご飯の物の雄・カルビクッパ。そういう食事を、細身で小柄な女がしているのを見ると激しく勃起します。食べ物を口に運んでいる様子もいいですし、咀嚼音、嚥下音も卑猥に感じます。そして、食べ終えた後のポッコリ膨らんだお腹の、蛇のような野性味。何度か触らせてもらったことがありますが、人間ではない生き物に触れているようなドキドキ感があってパンツの中で射精してしまいそうになります。
「紫色のカンバス 第二部」(1) NEW! 文=白檀
画廊から家に戻ってもあの非現実感から抜け出すことが出来なかった。帰り道の喧噪さえも彼女の耳には入ってこない。むしろ身体を動かすたびに鈍く痛む身体が現実に戻ろうとする心を非現実に引き止めているのだった。
この気分を変えないと日常生活に支障を来してしまう。元々、公とプライベートとの差が激しい彼女には、その「気分」から抜けられないことは非常に困ったことでもあった。
公の場では、仕事の立場上明るく、誰にでも愛想良くしているが、休日ともなれば部屋にずっと籠りきり本を読んでいるか、今日のように一人で出掛けることしかしていない。そのため人と深く付き合うことも稀であり、友人と呼べる人も数えるほどしか居ない。そのことについて、昔はよく悩み人と交わろうと努力をしたが、疲労感と人の表裏というものに嫌気が差し、結局一人でいることが楽になってしまった。
人の本質など変わることはない。それをどんなに隠そうとしてもいずれはそれと向き合うことになるのだ。
彼女は自室の本棚の扉を開けた。ガラス張りの扉は中に入っている本が一目で分かる。彼女が好む本だけが収められた本棚は彼女の大切な物の一つだった。まだ学生の頃は、家族などからの圧力で真面目な本や参考書なども入っていたが、成人し、仕事に就いてからはそれらの本を一掃し、趣味の書籍を詰め込んでいった。怪奇小説やら拷問の方法に関する本やら解剖学の生々しい図録が並んでいる本棚を家族は「若い女の子が……」と嘆いていたが、いくら言っても変わらない彼女を見て、家族も最近では諦めてくれたらしい。
本の背表紙に触れても、本を読む気分にはなれない。お湯に浸かれば少しは気分が変わるかと浴室で服を脱いで鏡を見た時、あの時K氏が何故満足そうな表情で彼女の身体を見つめていたのか即座に理解した。
K氏の噛み付きたい欲が収束した後、彼女は裸のまま自分の鞄から携帯を取り出し、K氏に自分の連絡先を伝えるために指先で操作をしていた。その身体をK氏はじっと見つめていたのだった。
「赤外線通信をお願いします。受信を」
「ああ……」
「あの……私に何か付いていますか?」
見られることに慣れていない彼女は不思議そうに首を傾げた。
するとK氏は満足げに微笑みながら、彼女の肩甲骨に指を這わせた。
「ああ、ついてる。まるで人間カンバスだ」
耳朶を噛まれながら言われた言葉が彼女の中で反響していた。
白く曇った鏡に映るのは、身体の至るところに付いた深い紫色の痣。
二の腕、乳房、腰、太腿、脹脛(ふくらはぎ)……。
首筋に目立った痣がなかったのは幸いというべきか。
鏡に背を向けると、やはり数カ所痣があった。恐らくこの痣が一番早く色が出ていたのだろう。
奇妙な満足感を覚えながら、彼女はシャワーの熱い飛沫を身体に受けた。
お湯の熱で体温が上がるにつれて、身体に付けられた痣も色鮮やかに変色していく。
深い紫色のそれは、徐々に紫色から葡萄色(えびいろ)に変わっていった。
色が変わるカンバスなんて珍しい、と彼女は鏡を見ながら思った。
ふと太腿の痣に触れると、ぞわぞわとした痛みがこみ上げてきた。思わず口から吐息が漏れそうになり、唇を噛んだ。
このまま自慰行為に及んでしまいそうだ。でもたとえここで自慰をしたとても、満足できずに虚しくなるだけだろうとも思った。
シャワーの温度を下げ、ほぼ水となったシャワーを頭から浴びる。突き刺さるような冷たさが、身体の熱を奪っていく。性欲はなくなったが、人の体温が非常に恋しくなった。
身体の痛みを感じるたびに現実から逃避したがる頭をどうにか保ちつつ、仕事や人との交流をした。しかし少しでも気を緩めれば、非現実が脳内を浸食していきそうになる。
いっそ非現実に頭も身体も侵されてしまえばいいのに。
帰宅途中の電車内でそんなことを思いながら、何をするわけでもなく携帯をいじっているとメールが届いた。
「今週末、空いている? 空いているなら、11時に画廊で」
顔文字も絵文字も一切ないシンプルなメールだった。
彼女は心を踊らされながら、即座に指で文字を打った。
「空いています。了解しました」
あと2日、あと2日現実に耐えれば、非現実が待っている、と彼女は携帯の(水)の表示を見つめた。
薄暗い森を歩くのにも少しだけ慣れた気がする、と彼女は敷石を一つ飛び越えた。あの時は雨が降っていたけど、今日は曇りだ。
エントランスで扉を叩くと、すぐにK氏は扉を開けてくれた。
「おはよう」
「おはようございます」
「入って」
彼女が画廊に入ると、K氏は扉の鍵を閉めた。
「今日、画廊は開けないんですか?」
「君に露出願望があるなら、開けておくけど」
「……いいえ」
「まあ、いつかはやるだろうけどね」
「……」
K氏と共にアトリエへ続く渡り廊下を歩きながら、彼女はK氏の顔を見つめた。
ひどく穏やかそうなのに……人の内面なんて外見で分かるものじゃない。
「どうしたの?」
「いえ、Kさんってお幾つくらいなんだろうな……と思って」
「何歳に見える?」
「……30代後半から40代前半。」
「あってるよ。40代前半だ。君は?」
「23です」
「歳の割には落ち着いて見える」
「よく言われます」
「そういえば、前に名前を聞き忘れていたんだけど」
普通なら最初に済ませていて当然のことだが、どうやら忘れていたらしい。
「私、言いませんでしたか? 携帯の登録はどうされたんですか?」
「分からないから、適当に名前を入れたよ」
「ちなみになんて?」
「昔、飼っていた猫の名前」
「……ちなみになんて名前だったんですか?」
「黒猫だったから、クロだった」
それに今日もだけどあの時も真っ黒な服を着ていたからついそのまま登録してしまった、とK氏は言った。
「私はペットじゃ……ペットみたいなものかも知れませんが」
その言葉にK氏は笑った。
「じゃあ私になんて呼ばれたい?」
「特には……。なんなら、クロのままで構いません」
K氏と共にアトリエに入りながら彼女は答える。本名はあまり好きではなかったし、これといってしっくりくる名前も思いつかなかったからだ。
「分かった」
クロ、とK氏が彼女を呼ぶ。
「ご飯にしよう」
優しく頭を撫でながら言われたその言葉の意図は分からなかったが、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「零さないで食べるんだよ」
頭上から、K氏が優しく彼女に声をかける。
「……はい」
少し苦しそうに彼女は息を吐きながら答える。
人の身体の骨格は四つん這いで物を食べることにはひどく不向きだと彼女は悟った。
身につけているのはガーターストッキングと首輪だけ。首元までの髪の長さの為、首輪は隠れることなくはっきりと目に入る。
そんな姿でステンレス製の餌皿に顔を付け、口元を汚しながら必死に物を咀嚼していた。
何も知らない人がこれを見たら、なんて思うのだろう。
近くにはK氏が椅子に腰掛けながら、四つん這いになってまるで動物のように物を食べる彼女を楽しそうに見ており、時折彼女の身体に付いた痣に触れたり、抓ったりしているのだった。
元々彼女の身体は静脈が透けて見えるほど色素が薄く、皮膚の薄い太腿や乳房の辺りはそれが顕著であった。さらにそれに紫色の痣が加わり、幾重にも絵の具を重ねたような色合いとなっていた。
「凄いね、痣が出来やすい体質なの?」
「……今まであまり怪我をしたことがないので、分かりません」
肩の関節が痺れてくるような感覚がある。彼女は無意識に猫が伸びをするような動きをした。
「本物の猫みたいだ」
K氏は彼女の太腿についた痣を抓りながら、頭を撫でた。
「あっ……や……」
「やめて欲しい?」
「……やめないで下さい」
彼女が縋るような目でK氏を見つめる。その表情は欲情のためか熱っぽく、瞳は潤んでいる。
K氏は無言のまま、彼女の臀部を思い切り平手で叩いた。
乾いた音と彼女の喘ぎのような悲鳴が部屋に響いた。
(続く)
「変態M男の晒し旅 パート3」 NEW! 文=醒ドール
私は仕事で奥様の激励もあり3カ月連続で売上目標を達成、役職も部長にして頂きました。社員からはきっと胡麻すり男と呼ばれていると思います。
会社では毎週月曜日に社長が来られて朝礼を行ないますが、その日は社長の奥様の赤いBMWが駐車場に止まり、車を見ると奥様だけが乗っておられました。私は急いで車に近付いて運転席におられる奥様へ御挨拶。ドアを開けると、奥様は私にGUCCIのハンドバッグを手渡しながら車から降りようとされたのです。
私はさっと手を差し出しました。すると奥様は上目遣いで私を軽く睨まれましたが、それでも私の手を掴んで身の支えにして下さいました。車から降りると私に背を向けて事務所へ向かわれます。私は奥様の真後ろにぴったりと付いて歩きました。
奥様は華やかなブランドものの服を着て、靴はハイヒール、右足首にアンクレットを装着されていました。私は奥様の肉感的なふくらはぎ、そしてアンクレットに彩られた細い足首を舐めるように拝見します。奥様は歩きながら「今日は主人が来ないから朝礼は従業員だけでやりなさい」とおっしゃいましたが、私が奥様の足に見惚れ、返事を遅らせたために不自然な間があいてしまいました。それで奥様がふいに私を振り向かれたのです。
「ちょっとアナタ、どこ見てるの」
鋭い目つきをされました。
私は心臓を高鳴らせながら「申し訳ありません」と頭を下げて言いました。奥様は「本当にもう、朝から何考えてるの」と、こぼされながらプリプリとお尻を振って社長室へ。私も一緒に社長室に入り、所定の場所にバックを掛けて一礼した後、他の従業員と共に朝礼に出席しました。
朝礼が終ると私は真っ先にトイレに駆け込んで大の個室に入ると、上着、ネクタイ、カッターシャツ、ズボンの順で服を脱ぎ去りました。そして靴下と靴だけを身につけたほぼ全裸で洋式便座へ座り、奥様のふくらはぎと足首の残像をおかずにして、左手で自分の乳首を摘みながら右手でペニスを扱きました。
扱いている最中に事務員が私を呼んでいる声が聞こえましたが、私はそのまま扱き続け、数分後に勢いよくフィニッシュしたのです。
今の会社に入ってから初めての社内射精でした。しかも早朝で、全社員がいる社内での射精でしたから、興奮もひとしおでした。壁を1枚隔てたところには普通に働く女子社員たちがいると思うと、扱きは否応なしに激しくなり、飛び出した精液の勢いも普段以上。私は精液の勢いと方向を察知して顔に飛んで来た精液を避けようとしましたが、胸を中心に顎までヒットしてしまいました。
その時、また私を呼ぶ女子社員の声が聞こえました。「仕方ないなー」と、私は射精の高揚感を味わう暇もなく、急いで胸と顎の精液をトイレペーパーで拭き取り、体に少し精液の匂いが染み付いていましたが、そのまま服を着て何気ない顔でトイレを出たのです。
私を呼んでいた女子社員のところへまっすぐに歩いていきます。すると、奥様から私に出されたいくつかの書類をすぐ提出するようにとの伝言。この時、私にそれを伝えた女子社員の様子が少しおかしいことに気がつきました。初めに私の顔を二度見して、その後も落ち着かない様子なのです。
私は精液の匂いがバレたと思いました。その女子社員・Kさんは独身ですが、やりたい盛りの28歳、精液の匂いを知らないはずがないと思ったのです。とは言え尋ねてみるわけにもいきません。私は腕や胸に鼻を近づけて匂いを気にしながらも書類を手に社長室へ。椅子に座る奥様の前に立ち、書類を渡しました。
すると奥様が「顔に何か付いているわよ」と仰るのです。「はっ」と直立したまま回れ右をした私は社長室の壁にある大きな鏡に自分の顔を映してみました。すると、左側の頬に1センチほどの大きさで貼りついた精液が、こんもりと盛り上がって揺れていました。
「あっ!」
私はすぐにハンカチで精子を拭き取り、何気ない顔で会話を続け社長室から出ました。胸の鼓動が治まりません。私は奥様と女子社員のKさんに精子の匂いを嗅がせたばかりか、図らずも精子そのものまで披露してしまったのです。とくにKさんとは接近して会話をしましたから、間違いなく精子とバレていると思います。あの二度見は、頬にぶら下がった精子を、頬にぶら下がった精子としてそのまま認識した時の驚きの反応だったに違いありません。
私はすっかり参ってしまいました。そして、すっかり参りながらもいったいこれまでに何人の女性から精子を見られただろうと考え込み、再びトイレの個室に入って記憶を手繰りながら、またムラムラと興奮して射精をしたのです。
「ザクロの神隠し(1)」 NEW!文=VULGAR
梨奈は重たく鈍い意識と異様な感覚の中で目を覚ました。
すると突然力強く梨奈の髪を掴み「目を覚ましたよ!」と誰かを呼ぶ図太い女の声が。事態がまるで把握出来ず、「えっ!? えっ!? やだ! 何!?」とうろたえる梨奈の頭を拳骨でこずき「いたぶってやるから!」とベロベロと梨奈の顔面を舐めまわす女。
「ギャー!!!!!」と訳も解らず大暴れする梨奈。全裸にされ脚や手首をきつくロープで縛られている自分の姿に絶望の悲鳴を上げながら身をよじり、臭い息を吐きながら自分の顔を舐めまわしてくる女から少しでも遠ざかろうと必死に仰け反ろうとした。すると、奥から男が現われる。
「今度はゆっくり楽しもうよ……」
二ヤけながら煙草を吹かす男。
「今度は2日目で壊すみたいな真似はするなよ?」と煙草の灰を床に落とす男の言葉に、「今度は無茶しないよ。3カ月はもたせないとね」と満面の笑みで答える女。
奇怪な会話を交わす男女の姿を涙目で睨みながら戦慄とあまりの絶望感に再び意識を失いそうになる梨奈……。
「此処はどこなの……一体こいつら何……?」
下校してた……それで背後からいきなり口を塞がれて……ドス黒い泥水のような記憶が梨奈の脳裏に流れ込んできた。
男の名は雅夫という。38歳のサラリーマンだ。
女の名は秀子という。42歳のパートタイマーである
この2人は夫婦であり普段はまるで空気のように社会に溶け込んでいる。しかし共に異常な性癖を抱えた極度のサディストであった。
雅夫は一旦性欲を覚えると歯止めが利かなくなる変態性欲者である。そして秀子は女でありながら女体に強い憎悪を感じている。
2人は共に女体をいたぶることで支配感を満たし、エクスタシーを得るという屈折した性癖を持っているのだ。
5年前――その日2人は何をするでもなく車で街を徘徊していた。すると近くを歩いていた帰宅途中の女が偶然秀子の目に留まる。
「さらっちゃおうよ」
何の脈絡もない思いつきの言葉が秀子の口からこぼれた。
雅夫はさすがに驚いて妻の横顔を見詰めたが、彼女の提案を断わる理由が自分の中にまったくないことに気づく。
2人は興奮に押され後先も考えぬまますぐに行動に出た。凄まじい抵抗をみせる女を2人掛かりで車に押し込み、女を拉致してしまったのだ。
無知の犯罪が神隠しを成功させた――。
ある日忽然と失踪し行方不明となった女性の事件は連日ニュースで報道された。しかしそれから5年が経った今、当時のことを口にする者は少なくともマスコミの中には誰もいない。事件はすっかり風化し去り、警察の捜査の手が雅夫と秀子に及ぶこともなかった。
この犯罪が成功した要因の一つは雅夫と秀子が余りにも衝動的だったことだが、もう一つ、雅夫に莫大な資産を持つ父親がいたことも大きかった。
政治家でもある雅夫の父は、息子に別荘を丸々一棟買い与えていた。山奥に立つその別荘は雅夫と秀子にとって格好の隠れ家であり、人目を気にせず欲望を満たすことが出来る小さなソドムでもあった。
別荘の外面や内部は一見ごく普通の建物に見える。しかし奥にある物置部屋――その床面には幾重にも施錠された鉄の扉がある――の地下に下りると、そこにはこの世のものとも思えない激臭が立ち込めている。壁には解剖された猫の死骸が貼り付けられ、鳥や犬の死骸が入るビニール袋が所狭しと置かれている。5年前、雅夫と秀子にさらわれた女はここへ連れ込まれたのであった。
2人の手で彼女に加えられた暴虐は凄惨を極めた。雅夫と秀子が長年に亘って溜め込んできた欲望が爆発したのだ。
誘拐当日から1週間後、原型を留めないまでに破壊された死体の処理に困った雅夫は父親に相談を持ち掛けた。父親はあらゆる手段を使ってこの犯行を闇に葬った。以降、雅夫と秀子は立て続けに第2第3の犯罪を冒したが、雅夫の父はそれらも完全に隠蔽した。すべては政治家としての保身のためであった。
かくして、2匹の鬼畜による別荘を中心とした半径数県に及ぶ悪行は日常化していくことになる。
そして現在……また1人の少女が神隠しに遭った。
(続く)
「下着についた匂いを研究」 文=Y
私は女性の下着に興味がある。私が着用したいのではなく、女性が身につけた下着に興味がある。その下着についた匂いに興味がある。男は匂いに興奮する。その匂いとはどんな匂いか。私は女性の下着についた匂いを研究したい。協力してくれる女性を全国に求めます。男をとりこにする匂いに興味がある女性、献身的な優しい女性、あなたの助けを求めています。
「私を待つのは、やっぱり生き恥地獄」 NEW!文=秋山たつや
こんにちは、変態ホモ奴隷の秋山たつやです。ほとんどのホモハッテンバが「鍵をかけた個室以外での性器露出禁止」になってから、欲求不満の日々が続いています。
悶々とした私は、ホモマゾの間でも「あの店はヤバい」と評判のホモバー「R」に行っちゃいました。
見た目は普通のホモバーですが、鬼畜なS客が多いことで有名な店です。
平日にもかかわらず、満席でした。ハッテンバの客が流れてきているみたいです。
私が入店すると、すぐにA氏が近付いてきました。SMハッテンバで何度かプレイしたことのある、飲尿させるのが好きなS男性です。
「丁度いいとこに来たな、俺も久しぶりに飲ませたかったんだ」とA氏は嬉しそうな顔になり、「もうひとり飲ませ好きがいるから」とB氏を手招きしました。私も初対面の人ですが、なぜかスポーツバッグを持っていました。
それから1時間半後、私達3人は、性別、人数、関係なしに利用OKのラブホテルに入りました。
私はB氏が持っていた手枷で全裸後手拘束され、広いバスルームに連行されました。
A氏とB氏も全裸になったのですが、2人はやはりB氏が持参した銀行強盗みたいな覆面を着用。さらにB氏は三脚とビデオカメラをセットし、デジカメも持っています。
2人が何をするつもりかは明らかですが、もう私には拒否できません。ついてきた私が悪いのです。
「おら、しっかり飲み干せよ」
タイルの上にM字開脚座りした私の顔にA氏がぺニスを向けます。
「お前、ガチで真性マゾだな」
こんな状況なのに浅ましく勃起した私のパイパンチンポを笑いながら、B氏がデジカメを構えます。
そして私が大きく口を開けた直後、それをめがけてA氏のオシッコが放出されました。
あぁっ、ビデオとデジカメで撮られている前で、私は男性のオシッコを……感じる……感じちゃう……美味しい……。とんでもなくハレンチなことをしているのに、私は変態ホモ奴隷としての悦びでパイパンチンポを大きくしたまま、黄金色に輝くA氏のオシッコを飲み干しました。
そのあとビデオカメラとA氏の携帯のカメラで撮影されながら、B氏のオシッコも飲みました。
A氏とB氏のぺニスでケツマンも犯され、それも撮影されました。
どんな形で公開するのも2人の自由です。私は生き恥地獄に堕ちそうです。
「ペーパーボーイ、這ふ(9)」NEW!文=端井譲治
服を着たまゝの女性の前で、こちらは裸なのだから、かなり特殊な状況で、ボクの姿はいやでも目立つし、女性も興味津々でじつくり遊びたいであらう。相手にしないでほしいと願ふのは無理な話だが、ボクの理想は家具か玩具か、せいぜいペット動物ぐらいの存在になつて女性に無視されることなのだ。
「一休みしてください。そこにおかけになつて」
と提案した。ベッドに腰をかけたユミさまの足元に裸のまゝ横になる。
「あのー、できたらお友達に携帯をかけてほしいのですが。」
とお願ひしてみる。ボクの存在がないかのやうにだれかと世間話をしてもらへたら最高である。
「お話ししながら、私の身体をつま先でなぶつてください。」
ユミさまはすぐに理解し、携帯を取りだしだれかにかけた。この言葉が理解できないものだつたらもつといゝのだけれど。贅沢は言へないから、会話はなるべく聞かないやうにして自分の脳の快楽の中に閉ぢこもる。どうやらボクのことを話してゐるらしく、あとで写メするといふやうなことが聞こえる。それはそれで嬉しい。
話しながらユミさまは足の先でボクのヘソのあたりや胸、下腹などをなぞつてゐる。またもたげてきた性器もなぶる。やがて両方のつま先を腹の下に入れひつくり返るやう促した。うつ伏せになると今度はボクの背中を足台にして両足を載せる。この状況はマゾヒストにとつての一つの理想である。
(続く)
(「あぶらいふ」新着投稿作品展示室 2012 Marchに続く)
【応募要綱】
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★体験談、告白、写真、イラスト募集、貴方のアブノーマルライフをお好きな形で表現して下さい。
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