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5月号扉絵『さらし刑』 画=室井亜砂二

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読者投稿欄「あぶらいふ」は、「この場」があることで生まれる創作意欲、コミュニケーション欲、そして読者を交えたフラットな交流に意味を求めるインターネット上の広場です。同性愛・自慰妄想・緊縛・露出・各種フェティシズムにまつわる体験談、小説、意見、呟き、絵画、写真など、貴方の個性的な性表現を、ジャンルを問わず募集&掲載しています。「スナイパーSNS」と併せてパワフルにご活用下さい。

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Monthly contribution gallery 2012 May
2012年5月の投稿作品
NEW!

■漫画作品 「いつかのリングのケケラム NEW!
■文章作品 「愛妻と"はっけよいのこった!"が最高 NEW!」「ザクロの神隠し(4) NEW!」「ケツ穴串刺しでイキ狂う、PTA会長をしている愚妻の本性 NEW!」「あの......入ってるんですけど......」 NEW!」「学生鞄!」「変態M男の晒し旅 パート5 NEW!」「ペーパーボーイ、這ふ(付録的最終回) NEW!

「いつかのリングのケケラム」NEW!画=ナカノテツ
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▼独特なタッチのイラストでお馴染みのナカノテツさんが漫画作品を送って下さいました。個人的には全体に漂うヒヤッとするような暗さに何とも言えない後味を覚えましたが、拷問と見るか、SMカップルのほのぼのプレイと見るかだけでも内容がまるで違って見えてくるんですよね。(文)
私にとってのナカノさんの味っていうのは、ズバリ女の子のイッちゃってる感ですね。今回もその点でナカノ節全開の作品でした。
(猫)


「愛妻と"はっけよいのこった!"が最高」 NEW!文=山本シコ

「あぶらいふ」4月号の室井亜砂二さんの扉絵が"女相撲"をテーマにしていて、大変楽しく拝見しました。「女闘美」と書いて「めとみ」と読むこと、今の若い方々は恐らくご存じないんじゃないでしょうか。

読んで字の如く闘う女性の美しさを愛し、賛美した言葉ですが、こう書けば"それなら俺も好きだよ"と思って下さる若い方もいらっしゃるかも知れません。インターネットを徘徊すると闘う少女のイラストがオンパレードですからね。そういう方の中にはもしかしたら私の趣味を分かって下さる方もいるのではないかと期待しています。

私は、自分の妻に手製のまわしをさせて、自宅で相撲をとるということをもう20年も続けています。今回は、そんな私たち夫婦の家庭内相撲=愛し合い方を告白させていただきたいと思います。

もともと妻は某地方でスポーツとして行なわれている女相撲の選手でした。選手として充分に鍛えられた上で結婚したので、家庭内相撲といっても中途半端なものではなく、柔道で鳴らした大男の私も本気になります。柔道と相撲では使う力がまるで違いますし、素っ裸にまわしだけをつけて組みますので、まわし以外に掴むところがなく、コツを掴むまでは私の連戦連敗でした。

負ければ悔しいことは悔しいのですが、実は同時に嬉しかったりもします。男と女の垣根を越えて、本気でぶつかり合える嬉しさは何物にも代え難く、負けて悔しいと思うたびに"この女と結婚してよかった"と、ふつふつと喜びを感じ、愛が込み上げてくるのです。

ふとりじしで、尻も乳房も大きい妻です。背こそ小さけれその筋肉質なボディは"豆タンク"とでも呼びたくなる迫力で、頭をぐっと下げて首を固定し、腋をキツく締めて、裂ぱくの気合とともに一直線にぶつかってくる姿には大変な圧を覚えます。そうしてがっぷり四つに組み、妻の体内にある筋肉の束の収縮を感じながら汗ばむ肌と肌を密着させ、やがて胸を合わせる頃になると、私は嬉しくて嬉しくて、グイグイ引き絞られるまわしの中でボッキをヌルヌルにしてしまいます。

一方妻は、そんな私の邪念に惑わされることなく、顔を真っ赤にして「ハンッハンッ」と息を弾ませながら、蛇のようにしつこくワザを繰り出しては投げを打ってくるのです。

「のこった! のこった!」

そう声を出す私もすっかり青息吐息になり、窮屈なボッキはますます赤剥けながら快感にのたうちます。そして私は喘ぎ喘ぎ、男としての圧倒的な筋肉の量を活かして必死に技を仕掛けていくのです。勝敗の率は半々といったところでしょうか。最後は勝っても負けても同じこと。手ぬぐいを何本も並べて作った土俵の隅で汗だくのカラダを重ねあい、夫婦の営みになだれ込みます。 まわしをとった時の妻のオマ○コの素直な潤いといったら......。

この楽しさ、嬉しさ、妻の愛しさ。私のつたない書き方でお分かりいただけるでしょうか。夫婦生活のことは蛇足としましても、家庭内相撲に留まらずいろいろな家のお強い奥様と我が愛妻が対戦するところを見てみたいという願望が私の中に強くあり、女闘美の魅力がもっともっと広く伝わっていったらいいなと思います。

一生懸命に相撲を取る奥様の魅力と、山本シコさんの奥様に対する愛情が文面からはっきりと伝わってきて羨ましさすら感じましたよ。かつて「奇譚クラブ」では夫婦相撲や女性が着用する褌のレポートがよく見られましたけど、山本さんはきっとよくご存知でしょうね。(文)
★室井亜砂二さんも喜んでくれていると思います。女相撲や夫婦相撲のお話、なかなか伺えるものじゃないので、是非是非、お相撲を取られるたびにその楽しさを教えて下さい! 取り組みの様子、決まり手、その他諸々、全部のお話が国宝です。(猫)


「ザクロの神隠し(4)」 NEW!文=VULGAR

(適当に生きてルックス狙いの男達に言い寄られ、適当に結婚できるという未来が用意されていたであろうこの女=梨奈の人生......私はそれを奪ったんだ!)

歪んだ性的エクスタシーがグツグツと秀子の脳内で沸騰していた。

夜が僅かに明けてくる頃、雅夫は再び梨奈を拘束しだした。仕事に行かなければならない時間が近づいていたからだ。働きたくなどなかったが、父親の手前仕方がない。

力なく無抵抗のまま、雅夫の手で乱暴に手足を縛られていく梨奈。それをじっと見つめる秀子の存在が梨奈にとっては最も恐ろしかった。少しでも抵抗の気配を見せようものなら手加減なくコブシで顔を連打してくるのだ。

すでに梨奈は顔は青アザだらけになっていた。男もそうだがこの女の異常さは特別だと梨奈の防衛本能が訴えていた。

膀胱が破裂しそうな尿意に、梨奈は「お願い......トイレに行かせて......」と訴える。その言葉に「こいつうるさい。秀子。早く猿轡を噛ませてよ」と命じる雅夫。すると秀子が「あたし今日パート休むわ......」などと言い始め、雅夫の顔が渋くなる。

梨奈と秀子を2人きりに出来ないことは、前回の経験で雅夫には解っていた。過去に拉致した女を秀子と2人きりにした結果、暴走した秀子が女を嬲り殺しにしてしまったのだ。わずか2日で貴重な獲物を駄目にされた雅夫にとって、それは2度と犯してはならない誤ちであった――。


パン工場で働いている時の秀子は、地下室にいる時の秀子とはまるで別人であった。影を薄くし、息を潜め、気弱に返事をする。周囲に仲間などもいなかった。

「あんた!いい加減に仕事覚えてよ!」「邪魔!」などと、工場のおばちゃん達から邪険にされ、怒鳴られてはペコペコとお辞儀をする。若い世代の女子達となると、秀子の風貌をあからさまに蔑視し、拒絶していた。そして彼女を遠巻きにあしらっていた。休み時間にはトイレに籠り、ぶつぶつと小声で何かを喋りながらノートに意味不明の文章や絵を描き殴る秀子だった。

しかしこの日、秀子は体調不良を理由に職場を早退した。片道2時間の高速を飛ばして別荘に向かったのである。

黙々と車を運転して別荘に向かう秀子のズボンの中では、梨奈の携帯が何度も振動していた。彼女の仲間や親からの電話やメールが届いているのだ。時折、気まぐれに電話を取っては、「はい! はい! あたしが梨奈よー!」などと、1人車の中で奇声を上げる秀子だった。その目は、これから思う存分に梨奈を責めることが出来る喜びに潤んでいた。

梨奈はその頃、力を振り絞り、少しずつ前進していた。

手足をきつく縛られ、物のように地下室に転がされていた梨奈。周囲は腐敗した動物の死骸や異臭が漂い、蒸すような暑苦しさに満ちていた。 地下室の作りを照明がある間に記憶していた梨奈は、ズルリズルリと這いずりながら、階段らしきものがあった場所に向かって進んでいく。

「大丈夫......余裕......助かる......」

そう自分に言い聞かせ、梨奈は希望を信じた。

▼にわかに転がり始めたストーリー。ひょっとしたら助かるかも!?という光明を梨奈に与えたVULGARさんがこの後に用意している運命とは......。想像しただけでゾーッと背筋が寒くなりますが、まだ分かりません。助かるかも知れません!(文)
「死亡フラグ」というよりは......書き手がVULGARさんだけに......「死よりも恐ろしい体験フラグ」が立っているような......。次号に続きます。(猫)


「ケツ穴串刺しでイキ狂う、PTA会長をしている愚妻の本性」 NEW! 文=アナル旦那

PTA総会ではセレブなリーダーで通っている妻も、家では下品極まる牝豚です。三十路も後半でありながら、チンポ欲しさにセーラー服着用という恥ずかしい格好で私を出迎え、弄られるために自らワセリンを塗った菊門をこちらへ向けてくる様は浅ましい限りです。

呆れながらバイブを挿入して出し入れしてやると、菊門の入り口の肉がメリ込んだり盛り上がったりしながら、キュポッ、キュポッと卑猥な音を立てます。妻はその卑猥な音で激しく感じ昂ぶり、「んあぁっ、チンコ、チンコが欲しいのォ!」と、普段の高慢さをかなぐり捨てて懇願してきます。

もちろん私はすぐに肉棒を与えたりはせず、散々焦らして玩具によるケツアクメを何度も何度も味わわせた後、奉仕を命じて無洗チンポをしゃぶらせたり、臭い足指を丁寧に舐め掃除させたりし、妻がいよいよ我慢できなくなったところで褒美としてのチンポを菊門にズブリ。深々と直腸を串刺しにして、妻がヨガリ泣きの果てに気を失いそうになるまで突き倒してやります。

こんなアナルセックスは週に2、3度くらいのペース、ノーマルなセックスを半年に1度くらいのペースでしているのが我が家。まあ、大したことをしているわけではありませんが、普段の妻とのギャップがあまりに激しいために飽きが来ません。また、どうしても誰かに言いたくなるので、時々投稿させていただこうと思います。

旦那さんに構ってもらえず欲求不満になっている奥様が多い中、アナル旦那さんの懇切丁寧なイカせっぷりはもはやご奉仕の域ですよ。SはサービスのSとはよく言ったもんですよねぇ。(文)
外ではPTA会長、家てば牝豚。まさに理想的な女性像じゃありませんか。しかもお尻の穴でそれだけイケるということは、もう長年の間ご夫婦でアナルセックスを繰り返してこられたのですね。素晴らしいことだと思います。是非、今後のプレイのお話も聞かせて下さい。(猫)


「あの......入ってるんですけど......」 NEW!文=秋山たつや

こんにちは、変態ホモ奴隷の秋山たつやです。
ある日曜日、以前ハッテンバで知り合った中年男性のA氏とB氏に昼間からラブホテルに呼び出されました。
指定されたのは、ギャンブル好きに人気のホテル。競馬の全レースを中継するチャンネルが入るので、そのためだけに利用する単独男性もいるらしいです。
部屋では、A氏とB氏がガウン1枚だけの格好で待っていました。
私はすぐに全裸にされ、両手を頭上に伸ばした形でタオルで縛られ、タオルで猿ぐつわもされ、犯している男性から大型テレビが見える向きに、ベッドに倒されました。
ローションと張り形を使ってA氏に手際よく尻穴を拡張され、すぐにA氏のぺニスを挿入されました。
それからA氏は競馬新聞を手に取り、ベッドの横のソファで同じく競馬新聞を読んでいたB氏とレースの予想を始めたのです。
腰を動かして私の尻穴を突いているのに、ほかの部分への愛撫や言葉責めなどは一切なし。逃げ馬がどうとか、差し馬がどうとか、普通にB氏と会話しているのです。
やがて意見がまとまったらしく、2人はそれぞれの携帯から電話入力投票で馬券を買い、テレビでレース観戦です。
まるで私なんか存在しないみたいな態度なのに、A氏のぺニスは私の尻穴をかき回しています。
あんまりの扱いです。完全に人間ダッチワイフです。それなのに......それなのに......私の体はなぜか火照り、パイパンチンポも完全勃起。でもA氏は私の勃起なんて完全無視で画面に釘付け、腰だけはしっかり動かしながら......。
レースが終わり、2人の馬券はハズレたみたいです。
A氏が「よし、次こそ」と言いながら私の体から離れると、「おう、絶対あてるぞ」と返事をしながら、今度はB氏が当たり前みたいに私の尻穴にぺニスを挿入......。
それから数時間、同じことの繰り返しでした。2人は交代で私の尻穴を犯し、2回ずつ射精したくせに、そんな行為なんてなかったみたいに新聞を読んで、会話しながら、普通に予想して馬券を買い、レース観戦を続けたのです。
お前の存在なんてどうでもいい、俺達のぺニスを入れる穴さえあればいい......そんな扱いでした。
こんな屈辱的な扱いは、私のマゾ人生でも初めてです。
そんなひどい仕打ちを受けたのに......正直に告白します......私は惨めな人間ダッチワイフとして2人に尻穴だけ使われ続ける自分に興奮していました......マゾの悦びを感じていました。
パイパンチンポを浅ましく勃起させ続けたばかりか、実は私も2回トコロテン射精してしまいました......2人にはそれもスルーされちゃいましたが......。
自分はどうしようもない変態なんだ......最低のマゾ奴隷として生きていくしかないんだ......それを再認識させてくれた、A氏とB氏に今は感謝しています。
でも猿ぐつわで言葉も出せないのは辛かったです。
せめてこれだけは、言わせて欲しかったです。
あの......私のケツマンコにぺニスが入ってるんですけど......。

▼ブラボーとしか言いようがありません。同姓2人から肛門をガッツリ犯された話をこんな洒落たニュアンスで語れるなんて、世界広しと言えども秋山さんただ一人なんじゃないでしょうか。思わず拍手したくなりましたね。(文)
★とっても切ない話なのになぜか笑えてきてしまうんですが、秋山さんも実際には悦んでるわけだし、まあ、いっか!(猫)


「学生鞄!」 文=蔵理野浩二

こんにちは、学生鞄に目がない蔵理野と申します。小生のエレクト素材はもっぱら紺・もしくは濃紺の女子用学生鞄です。高校生時代、まだ童貞だった頃に好きな女の子の鞄を密かに抱きしめ、学生鞄特有の匂いを鼻いっぱいに吸い込んでオナニーしたのがこの道に入るきっかけでした。卒業してウン十年になりますが、いまだに学生鞄の金具が立てる音を聞いただけで痛いほど勃起し、オナニーをしたくなります。マチを潰した薄い鞄の風情、錠前を開く時の感触、三年目の鞄ならではの傷み、皺......。今、抱き締めているだけで青春の日々に放出した「若気の至り汁」の匂いが蘇ってきます。

▼女子の鞄って、この世で最も触れちゃいけないものの一つみたいな気がします。それでオナニーしたとあっては蔵理野さんが生涯撮り憑かれてしまうのも当然かも知れません。(文)
学生鞄のマチって、今でも潰して使う子が結構いるみたいですね。私が中学生の頃は今で言うDQNの専売特許でしたけど。いやあ、悪いものに手を出しましたなあ。(猫)


「変態M男の晒し旅 パート5」 NEW! 文=醒ドール

事実上会社のトップでもある奥様は30代、年齢よりかなり若く見え、女優の仲里依紗さんを20代後半にしたような顔立ちです。

恥知らずな私は、社内トイレでオナニー後、頬に飛び散った精液を奥様に指摘されたり、会社の休みに社内で情事中、出社された奥様に勃起した肉棒の一部を晒した上、M性癖を持っていることまで知られてしまいました。それでも奥様のお情けで会社に残して頂いた私です。それからは、以前にも増して奥様に媚びを売り、何かと奥様の後に従い、お供しています。

今までなら私が後に付いて歩くと、奥様が時々振り返られて、「どこを見ているの」と注意して下さるのが常でした。しかし、最近は振り返られても注意はせず、ただ意味深な笑みをお浮かべになります。また、私が会長室に呼び出される回数も増えました。奥様は、ご自身しかおられない会長室では私のことを「お前」とお呼びになり、一層厳しい口調になられます。

そんな折、周りの人たちが私のことを「金魚の糞」ならぬ「奥様の糞」と呼んでいると彼女(事務員Aさん)から聞かされ、さらにこれ以上奥様にヘコヘコするなら付き合うのは無理と別れを告げられて困ってしまいました。

あの日から初めての給料日、私は会長室に呼び出されました。中に入ると奥様が椅子に座っておられ、「こっちに来なさい」とおっしゃって私に給料明細を手渡されました。

「解っていると思うけど給料は減俸40%ダウン、従業員には解らないように通常の金額を振り込んであるから、後で手書きの金額を私に渡しなさい」

見ると明細の端に手書きで金額が書いてありました。私が「許して頂けませんか」と言うと奥様は「寝ぼけたこと言うんじゃーない、これでも可愛がってやってるし、妥協もしてやったんだよ」と私を睨みつけられました。 そしてガックリとうなだれた私に「お前、旅行の時のマッサージ、上手だったわよ」とおっしゃいました。

社内旅行の時、ほとんどの社員がゴルフコンペか美術館の見学を行なっている間、私は奥様にお供し、ホテル内で奥様の肩や腰をマッサージしていたのです。そのことを思い出されたのか、奥様が「お前、マッサージするなら小遣いやるよ」とおっしゃいました。私はもちろん二つ返事で承諾。「お願いいたします」と深々と頭を下げて会長室を後にしました。

翌日、火曜の朝、私はいつものように奥様を駐車場まで出迎えました。すると奥様が小声で「今日の14時に自宅に来なさい」とおっしゃいました。奥様は、毎週火曜と金曜の午後からは会社を休まれるのです。

午後になり、私は得意先に行くと嘘をついて会社を出ると、そのまま奥様の元へ向かいました。ご自宅の車庫の前で奥様へ電話を入れます。すると自動でシャッターが上がりました。

車を駐車して勝手口のチャイムを鳴らします。犬が騒ぎ、インターフォンから「開いてる」と奥様の声が聞こえてきました。

社長と奥様の間に子供さんはおられません。勿論、社長は会社で仕事中ですから、いらっしゃるのは奥様だけです。私がドアを開けると、奥様は石鹸の香りをプンプンさせながら髪をタオルで拭きつつ、バスローブ姿で出て来られ、私に「上がりなさい」とおっしゃいました。

奥様は犬を他の部屋へ導かれ、ドアをお閉めになると、大きな厚いシーツを私に渡されて「これを敷いて」と短くお命じになりました。私がその通りにすると、奥様はさらにコラーゲン入りのクリームを私に渡され「これを私の体に擦り込むように塗って、マッサージしてね」とおっしゃったのです。

「まずいですよ」
「大丈夫よ、いつもお店で全身マッサージして貰っているから。あっ、でも男のマッサージ師はいないか」
「でしょ、まずいです」

しかし奥様は、会社では見せないようなおどけた顔で私を見下され、「お前みたいな奴なら大丈夫だよ、じゃーやるか」とファイティングポーズをとられました。そして私がたじろいでいると、「バカらしい、早く始めて」と、バスローブを脱がれて上はTシャツ、下はパンティ姿になられ、シーツの上で俯せになってTVをご覧になり始めたのです。

「早くしなさい」

こうなってはご意志に背くわけにはいきません。私は「はい」と返事をして足裏からマッサージを開始したのです。

足裏・ふくらはぎ・太股とマッサージが進んでいくと、奥様は俯せのままTシャツを脱がれ、ブラのホックを外されました。60型TVの台のガラスに反射して、私の位置からも奥様の悩ましい膨らみが見えました。

私は奥様の太股辺りに跨がり、腰と背中をマッサージしていましたが、不覚にも、マッサージをしながら肉棒を固く勃起させてしまいました。奥様が、すぐにお気付きになって俯せのまま振り返られます。

「変なこと考えていないか」

奥様はそうおっしゃるなり、私をジーッと2、3秒睨んだのです。とはいえ首を戻して俯せになられた時、奥様の表情がTV台のガラスに反射していたのですが、ニヤニヤされているのも確認できました。

私がそのままマッサージを終えると、奥様はバスローブを着られて財布から3000円を出され、「金曜も同じ時間で頼むわよ」とおっしゃいました。私は「かしこまりました」とお金を受け取って車庫へ。シャッターは上がったままでした。

私は営業車に乗り込むなり、我慢出来ず、車を出す前に車内でオナニーをし、大量のミルクを出してから車を出して会社に帰ったのです。

▼人間関係がどんどんディープになっていく醒ドールさんの連作告白紀行。事務員Aさんとの兼ね合いもあることですし、この先どんなドラマが繰り広げられていくのか気になって仕方ありません。(文)
★社長夫人に先方の自宅でマッサージだなんて、イヤラしいにもほどがありますね。いや、醒ドールさんもそうなんですけど、同性の私としては奥様の内面のスケベッたらしさがもう......毒気に当てられちゃいます。(猫)


「ペーパーボーイ、這ふ(付録的最終回)」NEW!文=端井譲治

このサイトは同じ会員が名前も性癖も全く違ふ人格に変はることができる。だからボクは一週間ごとにMとSを入れ替へて掲示してゐる。今週はSのキャラクターで投稿したが、とたん一人引つかゝつた。例によつてメールをやりとりしたがそれをまとめると......

条件ですつて。まう年です。条件なんてとんでもありません。あなたを知り勇気をもつて一歩を踏み出しました。たゞ会社と家との往復だけするおばさんに戻りたくありません。

あなたの指令を聞くと少し心配な世界に踏み込んだのかなと不安でいつぱいです。でも女の幸せが欲しいのも事実です。結婚してしばらくして主人とはレスになりHマンガに走り、縛られて責め続けられる絵を見て自分の心が騒めいてゐるのを知りました。だれにも言へずに心に秘めてきましたがあたなと知り合つてそれを表に出したいと思つたのです。信じてついていきたいです。こんな私ですがゆつくり優しく、時に厳しく、究極に導いてください。宜しくお願ひいたします。

常にあなたのことを考へて身体の隅々まで意識しろとのご命令ですが、だいぶ敏感になつてきました。急ぎすぎではないと思つてゐます。あなた色に染めてください。

今日午前中奴隷のポーズを忘れてゐました。どうかいけない子にお仕置きをお願ひいたします。ご命令通りクリの写メを送ります。うまく撮れていませんが堪忍してください。

(こんなデカいクリトリス見たことない。写真が送られてきたといふことは妄想の世界が瓦解しつゝあるといふことだが、ボクはこゝでストップすることはできなかつた。「今夜の命令。マン毛をハサミできれいに切りそろへハート型にシェープして写メせよ」)

今夜の罰ゲームは許してください。マン毛をハート型にすることはできません。すでに毎日手入れしてこの写メのやうにツルツルになつてをります。申しわけありません。

いよいよ明日ですね。ミニスカートはありません。一番短いスカートはいて行きます。ノーパンとのことですが、ストッキングは許されますか。

(こゝまで一週間足らずだつた。最初はノーパンのまゝホームセンターに連れていき、ロープなどを買はせてゆつくり調教しやうと思つてゐたが、パイパンの写真をみてから考えが変はりホテルに直行した。やはり現実は妄想とは異なつてゐた。部屋に入つてすぐ、全部脱げといふ命令にはしぶしぶ従つたが、四つん這ひでテーブルにしやうとすると膝が痛いと泣きごとを言つた。しやうがない風呂を入れさせたが中では仕事の不満話が続いた。結局ベッドではボクの中倒れに終わつた)

確かに基本的に違ふかな。Mだけどあなたとは合はない気がします。頑張つていゝ人を探してくださいね。

(ベッド上で旦那と同じパフォーマンスかそれ以下では無理もないよな) 

(了)

▼出会い系サイトが生んだ奇跡のプレイと、その後の「ボク」。性の冒険者が身にまとう少し孤独な空気が文面から感じられるリアルなシリーズでした。端井さん、1年間ずっと休まずに投稿してくださって本当にありがとうございました。(文)
★ところで......読者の皆さんは端井さんみたいに遊んでますか? 唐突ですけどこんなふうに積極的にわがままに遊ぶのって、凄く大事なことだと思うんですよね〜。端井さん、今後ともどうぞよろしくお願いします!(猫)

(「あぶらいふ」新着投稿作品展示室 2012 Juneに続く)

【応募要綱】

「あぶらいふ」では皆様からの力作投稿を募集しています!

★体験談、告白、写真、イラスト募集、貴方のアブノーマルライフをお好きな形で表現して下さい。
SM、フェチ、同性愛などジャンルは問いません。他の投稿者へのご意見、ご感想も大歓迎です。

★投稿はこのページ下段の投稿フォームもしくは郵送にてお願い致します。
作品は編集部が厳重に保管の上、厳選して『WEBスナイパー』の「あぶらいふ」にアップ致します。

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「S&Mスナイパー」の射程と雑誌内雑誌「あぶらいふ」の行方 文=井上文


室井亜砂二 少年時代に描き溜めたイラストを1965年頃から『奇譚クラブ』へ投稿。その語、ファインアートの世界で活躍したが、再びSM画を描くようになり、1984年頃から東京三世社の『SMセレクト』に新作を発表。2004年から『S&Mスナイパー』の雑誌内雑誌「あぶらいふ」の扉絵を描き続ける。画集に『哀犬倶楽部』(大洋図書)など。
inouebun.jpg
井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。「あぶらいふ」編集人。発明団体『BENRI編集室』顧問。
ablife_neko.jpg
 1980年生まれ。フリーター。2003年より「あぶらいふ」のアシスタントとして井上文専門事務所に勤務。勤務時間外は酒を飲む以外のことは一切しない。
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12.05.25更新 | あぶらいふ  > 
あぶらいふ編集部 |