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(C)Sixteen Films Ltd, Why Not Productions S.A., Wild Bunch S.A.,France 2 Cinema, Urania Pictures, Les Films du Fleuve,Tornasol Films S.A, Alta Produccion S.L.U.MMX

WEB SNIPER Cinema Review!!
「麦の穂をゆらす風」でカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞のケン・ローチ監督、最新作!!
イラク戦争後、アメリカ軍の管理地域とバグダッド空港を結ぶ「ルート・アイリッシュ」は、テロが多発する世界でも最も危険な道路として知られている。イギリス人の民間警備兵ファーガス(マーク・ウォーマック)は多額の報酬にひかれてバグダッドに赴くが、ルート・アイリッシュで親友の命を奪われてしまう。当局が発表した死因に納得のいかない彼は、真相究明のために動きだすが……。

全国順次公開中
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いつも通りの暗い、ケン・ローチ。なんともやるせない映画がまた一つ誕生した。題になっているルート・アイリッシュとは、米軍が占領する市街から、バクダッド空港へと向かう道のこと。そこは世界で最も危険な道路といわれる、待ち伏せ、襲撃の多発地帯なのだ。
物語の主人公は、民間警備会社の元社員。民間警備会社というのは、戦地で活動する武装した民間人という、かなりグレーな存在だ。危険と引き換えの給料はその額、なんと月1万ポンド(課税なし)。「だからお前も来いよ」という主人公の誘いに応じ、兄弟同然に育った幼なじみは民間警備会社に入って、待ち伏せ攻撃にあって殺された。本作はそんな彼から主人公への、手遅れになった留守電メッセージで幕を開ける。

始まって早速の、訛りまくったイギリス英語がケン・ローチを感じさせる。彼の映画に出て来るのは、いつだってイギリスの労働者階級だ。本作の主人公もとても上品とは言えない男で、彼が親友からの電話に出られなかったのも、ケンカで留置所に入っていたのが原因だった。映画が始まった時点で親友はすでに死んでいて、遺体は「損傷が激しいため、誰にも見せられない」として、棺を密閉され、教会に安置されている。
葬式を終えた主人公は、共通の知り合いに「内緒で預かっていた」という包みを渡される。中に入っていた携帯電話を解析すると、そこには警備会社の隊員による、イラク民間人殺害の瞬間が映っていた……。

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というところから、親友の死の真相を探るサスペンスが始まるのだが、この主人公とにかくキレやすい。葬式会場で説明に来た男にぶちキレ、そのあとの立食会場で名刺を配る男にぶちキレ、まさに「労働者階級」のステレオタイプそのままといった感じだ。
そんな彼だから、調査を始めても相手の話を聞かなかったり、すぐに早合点したりして、中々真相に近づけない。本作は、「ケン・ローチ映画なので、主人公が労働者階級なのだが、そのせいで全然事件が解決できない」という点で、サスペンスとしてなかなかユニークな作りになっているのだ。

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本作の重要なキーとなるのが、イラクに存在する「指令17号」という法律。「駐留軍の犯罪は、イラク法廷では裁かれない」というその内容により、映画は「犯人を探しつつも、事実上その男はイラク人殺害について『無罪』が決まっている」という、ねじれを持つことになる。
主人公は、友の死に関係しているにちがいないその男を捜していく。しかしその時、友に比べてイラク人の死は軽いのだ。そのいびつさこそが現在イラク戦争に参加している、全ての国が(日本も)イラクに対して課しているルールなのであり、それが、この映画の裏テーマになっている。

友人には残された妻がおり、調査を進めるうちに主人公と彼女との関係性もまた、変わっていく。
実は彼女は夫の生前から、主人公たちのあまりに固い友情に、反感を持っていた。同性愛的ですらある彼らの絆は、いかにもイギリスらしくて微笑ましい。
主人公が、彼女へと友人の死に疑惑があることを説明していくうち、うっかり友の浮気までバラしてしまうのもおもしろかった。死んでからバレる浮気、そのトホホ感とやるせなさ。一見物語に関係ないエピソードなのだが、本作には、そういったノイズがちょくちょく挟まれ、それがまたイギリスの下町の生活感を感じさせる。
彼は、残された妻に対し戦場の厳しさを説きつつ、一方では、自らが加担してきたイラク戦争の無意味さに捕らわれていく。やがて、何者かに部屋を荒らされ、主人公はより孤独で先鋭化した戦いへと追いつめられていく。

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実は本作において、主人公は何も解決できないまま終わっているようにもみえる。確かにサスペンスとしては一応の解決へと向かうのだが、しかし死んだイラク人は戻らないし、死んだ友達も戻らない。
彼は悪い奴を探し出し、そいつに責任を取らせようと行動する。イラク人の残された家族にも、できる範囲で何とかしようと努力する。それでも、彼に関わった人はどんどん不幸になっていき、彼が行動した後には何も残らない。
その中心にあるのは、「暴力」だ。短絡的に行動し、あとからそれが間違いだったと分かっても、一度「暴力」を行使してしまった後では、もう二度と元には戻れない。ここにきて、彼の姿はイラクにおける占領軍とダブって見えてくる。
劇中彼が、「武装して、夜中にいくつもの家に突入する」というイラクでの思い出話をする。「結局、テロリストなんていやしない。それでも彼らは、家を滅茶苦茶にされ、かえって今までになかったような憎しみを抱くようになるんだ……。俺たちは、わざわざテロリストを作りに行っているようなものだよ」。
その無意味さに気づきながら、主人公は最後までその「暴力」から逃れられなかった。後に残るのは空しさや、寂しさだけ。そしてリヴァプールの海がなんともやるせないという、本作はケン・ローチらしいイラク戦争の映画にしあがっていた。

文=ターHELL穴トミヤ

イラク戦争に参加したコントラクター(民間兵)の知られざる真実に迫る
サスペンスタッチの生々しき人間ドラマ!!


FLV形式 5.00MB 1分46秒

『ルート・アイリッシュ』
全国順次公開中
(C)Sixteen Films Ltd, Why Not Productions S.A., Wild Bunch S.A.,France 2 Cinema, Urania Pictures, Les Films du Fleuve,Tornasol Films S.A, Alta Produccion S.L.U.MMX

原題= ROUTE IRISH
監督= ケン・ローチ
出演=マーク・ウォーマック、アンドレア・ロウ、ジョン・ビショップ、ジェフ・ベル、タリブ・ラスール、クレイグ・ランドバーグ、トレバ−・ウィリアムズ、ジャック・フォーチュン

配給=ロングライド

2010|イギリス・フランス・ベルギー・イタリア・スペイン合作|英語|109分|カラー

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映画『ルート・アイリッシュ』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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