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貴方の最強「GIGA」ヒロインは誰だ!!【2】

文=井上文





『忍者Vol.45』
主演/姫川りな 監督/羹灼
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素顔がほとんど晒されているヒロイン
戦闘能力よりも、いかに恥辱に耐える精神力を持っているかがポイントになる
2、顔出しヒロイン編

変身するとコスチュームが変わり、様々な特殊能力を使えるようになる。ただし完全な異形になるのではなく、素顔がほとんど晒されているヒロイン。アイマスクのみをつけた可愛らしい変装が主流だが、中には逆に口元だけを隠したヒロインもいる。責められている時の表情が比較的よく見えるので、むしろ好んで顔出しヒロインを観るファンも多いだろう。強さの点では、戦闘能力よりも、いかに恥辱に耐える精神力を持っているかがポイントになる。

『ネオセーラー戦士ムーンヴィーナス』(主演/扇小夜 監督/坂田徹)
「ネオセーラー戦士ムーンヴィーナス」

女優:扇 小夜
監督:坂田 徹
収録時間:75分
価格:10,500円
商品番号:TZZ-26






普段は女子校生。しかしそれは仮の姿で、本当は地球から遠く離れた第二の月の惑星・ホワイトムーンからきた正義の戦士。
「地球の勉強ってホント難しいわ」

こんな普通っぽさは顔出しヒロインならではだ。

家での勉強中、最近世界中の真珠を強奪している暗黒真珠団が、彼女の親代わりの川田博士を誘拐したことを知る。
「ムーンヴィーナス・チェンジオン!」
博士を救うべく、変身して敵の戦闘員たちと闘うムーンヴィーナス。必殺技「ムーン・ビームアイ」で撃破するも、足がふらつくほどエネルギーを大量消費してしまう。
敵がそこを見逃すはずもない。一度は退けた敵の中ボス・ザボンガー、さらに大ボス・ダークパールが二人がかりで彼女を拉致。ムーンヴィーナスは両手両足を鎖でつながれ、電マ拷問の餌食に堕ちていく。
どうやら敵が知りたいのは、ムーンヴィーナスの力の源である月のエナジーの秘密のようだ。が、そんなことを教えてしまっては地球が危ない。
仮面をはがされ、マンスジに電マを当てられ、息を荒くする様子を世界中にネット配信されても、ムーンヴィーナスは耐え続ける。さらには鞭でコスを切り裂かれ、出血しても気丈さを失わない。
初めて動揺を見せたのは、磔台に大の字固縛され、顔面玩弄をされた時だ。
豚鼻にされ、口をカエルのように開かされて嘲笑われるムーンヴィーナス。こうした責めも顔出しヒロインならでは。
反抗心が少しだけ弱まったところで、犬のように首に鎖を巻かれ、乳揉み、股間責め。さらにダークパールが「お前を妻として迎え入れよう」とバック姦。中出しされ、処女だったムーンヴィーナスは泣き顔になるが、秘密は言わない。
その後も毎日凌辱されるヴィーナス。涙と涎を流しながらバイブでイカされ続けた挙句、妊娠。ダークパールの子の母として敵の軍門に下る【BAD END】。

ダークな終わり方でちょっと驚く。しかしその分だけ乙女心や処女性という健全な明るさもきっちり描き込まれ、スーパーヒロインとしての物語が成立しているところに面白さがある。
巨大ヒロインや、後で紹介するマスクヒロインは、見た目からして普通人とは全く違い、ヒロインであることをアピールしやすい。だから敢えて描かれないようなところまで、顔出しヒロインの場合は綿密に描かれていることが多い。見た目とは別のところでキャラを立たせているわけだ。
近作の顔出しヒロインもので例を挙げると、たとえば『セーラーゴージャス』(主演/夢咲ルシア 監督/羹灼)は、お嬢様ヒロインというキャラで、セリフが非常に多く、敵の言葉責めに対して「なんて破廉恥な! 言葉をつつしみなさい!!」などと言葉遣いに特色を出している。
また、変身すらしない生身の人間がヒロインを務める作品も出ており、『怪盗エメラルダ』(主演/川上リエ 監督/式正義)では出生の秘密や敵たちとの過去の因縁がクローズアップされている。

そんな中、私が特にグッと来てしまった顔出しヒロイン作品はこれである。

『ふたなりヒロイン ギャラクシーガール』(主演/一之瀬あきら 監督/SCHWARZEN \x87V)
「ふたなりヒロイン ギャラクシーガール」

女優:一ノ瀬 あきら
監督:SCHWARZEN \x87V
収録時間:60分
価格:10,500円(税込)
商品番号:GXXD-04




冒頭、強盗団の逃亡を阻止するギャラクシーガール。その際、敵の放つ銃弾を素手でひょいひょいキャッチする。
しかし、優勢だったのも束の間、股間を蹴られるとたちまちグロッキーに。勝つには勝ったが、家で寝込んでしまうのだった。
そう、彼女にはおちんちんがついていた。そしてそのことを悩んでいた。
彼女はかつて滅亡したギャラクシー星人の生き残りで、赤ん坊の頃に地球に落ちてきたところを人間のおじいさんに助けられ、普通の女の子として育てられていた。ふたなりなのはギャラクシー星人としては普通なのだが、そこまでの記憶を持たない彼女は、自分のおちんちんにもの凄いコンプレックスを抱いていたのだった。
「私がこんな身体だと知ったら、みんなはどう思うだろう……」

この湿っぽさがたまらない。
そんな彼女に恐ろしい追手が迫る。ギャラクシー星人の完全討伐を狙う組織に雇われた、痴女アンドロイド・ミスブレイカーである。
かつて自分の故郷を滅ぼしたのもこのアンドロイドだと知ったギャラクシーガールは、怒りに燃えるが、ミスブレイカーはギャラクシー星人の能力を奪うCRP鉱石を使ってまんまと彼女を拘束してしまう。
そしてこう言い放つのだ。
「これまで、おちんちんを隠してきたお前に、公開で罰を与えるの。地球人にはさぞかしがっかりされるでしょうね」

カメラの前、CRP鉱石を削って作った細い棒を尿道口に突き刺され、ウリウリされるギャラクシーガール。
「私は負けない」と言いつつ、フル勃起。さらにそのビンビン魔羅をネチこく手コキされ、ついには立ちバックでぺニバンレイプ。
「んあぁぁっ」
イキそうになるところで寸止めされ、レズキスで尚も虐め抜かれて理性を奪われていく。
「だ……出させて……下さい」
カメラの前で懇願しつつ、やがてだらしなく精子を垂れ流してしまうギャラクシーガール。

それでも責めは終わらず、最後には自ら「おちんちん」という言葉を口にし、マゾ悦に酔って微笑みさえ浮かべる淫乱ガールに堕落してしまうのだった【BAD END】。

巨大ヒロインものとは真逆で、顔出しヒロインものの場合は、とにかく徹底的に虐め抜かれる作品のほうがキャラが活きる気がする。強さの捉え方としてはややこしいが、姿が人間であるために、ギミックよりも具体的な身体性や行為のほうが、魅力の源としてより強く迫ってくるように感じられるのだ。
その意味で、ギャラクシーガール(一之瀬あきら)のふたなりは強さの基準「A、ヒロインの背景」において完全にリアルであり、その強さゆえに抜きんでたスケベ度を獲得していると言えるのである。貴方の中ではどうだろうか。


(続く)


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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。

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