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『S&Mスナイパー』1982年10月号 読者投稿小説
「ポラロイドゲーム」
「ポラロイドゲーム」
夫を持つ身でありながら職場の上司に抱かれる女。縄で縛られ、卑猥な言葉を言わされながら淫らな調教を受ける彼女が次第に目覚めさせていく快楽とは……。『S&Mスナイパー』1982年10月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全4回に分けてお届けします。
「ああ〜、もうだめっ。あうっ!」
繁みの中に埋まる肉の小粒を蜜液で照り光らせ、今、由利子は限界に達した。
内股を痙攣させ、末広の手から逃れようと両手でシーツを掴み、身をよじる。
「も、もういやっ! 気が狂いそう、入れて、早く、入れてーっ!」
「だめだ、そんな言葉はバカ亭主が教え込んだエロ漫画のセリフだろうがっ! 俺はそんなくだらない言葉は教えていないっ」
じらしながら、なおも由利子の花芯を責め続ける末広。
「なんて言えばいいのかなぁ、ん?」
「は、はやくゥ、ああっ!」
「そうじゃないだろう、思い出すんだっ」
「もう頭がおかしくなるっ、く、くださいっ、私が大好きな、あなたのものをください……、ううっお願いします。ああ……」
「そうだ、よく言えた。じゃあ、この大きな注射でお前を気持ちよくしてやろう」
フトンの下に忍び込ませた赤い太縄で、末広は由利子を俯せにして、すばやく両手を後ろで縛った。
「ナ、ナワはいいの、はやくゥ」
「今日は前よりもっと由利子を泣かせてやろうな」
乳房が歪んでとび出るぐらい厳重に縄掛けをして、足は開脚縛りに固定し、末広は前戯の余韻さめやらぬ花弁に、巨大な肉棒を挿入した。
[ああっ! ああああっ」
末広は、しばらく激しい上下運動をしたが、今度は中途までの埋没と緩慢な動きで様子を見る。
「い、いやっ、もっと、もっとくださいっ!」
男のモノを全部自分の花中に埋めようと、不自田な体で腰をピクピクと浮かせる由利子。
「もっと欲しいか?」
「いやっ、いじめないで! もっとよ」
「こうかっ!」
「あうっ!」
開脚縛りの両側の縄をフトンにおさえ付けて由利子を固定し、上から存分に突き入れる末広。由利子の腰は、そこだけ別の生き物のように激しく動いた。
「あうっ! もっと、こうしてっ、もっと、もっとよっ、あああっ!」
女のフルネームは松木由利子、男は末広公次。
二人はある区役所の職員。同じ課の上司と部下の関係である。
由利子二十五歳、公次二十九歳。由利子は二年前、二歳年下の松木年男という男と結婚した。
由利子がアパートで一人住まいをしていた時、やはり近所でアパート住まいをしていた松木年男が、雨の日に傘を持たない由利子に傘を差しかけたのが馴れ初めだった。
年男は二歳年上の女と知っても由利子に積極的に近づき、交際半年で結婚した。
由利子は結婚前、すでに末広公次の部下であり、自分が結婚を決意するまでに、結婚歴三年の末広に何度となく相談を持ちかけた。
「どう思います?」
「どうって? いいんじゃないの」
その頃の末広は、由利子のことを「いい女だ」と思ってはいたが、いろいろな条件から単なる部下で、相談されるから適当に答えてやるという程度の意識でいるよう努めていた。
「あのう、彼はいい人で、おうちのほうは果樹園をやっていて、今は大手の不動産会社に勤めているんですけど、ゆくゆくはおうちの跡取りに……」
「いい条件じゃないか、何を迷っているんだい?」
「一つだけいやなことがあるんです。彼は男では一人っ子で、あとはお姉さんばかりなんです。特にすぐ上のお姉さんが、どうも私達の結婚に反対しているようなんです。それは私が高校しか卒業していないし、彼は大学を卒業しているからという理由らしいんですけど……」
「君は彼の姉さんと結婚する訳じゃないんだろう? それに全てがうまくいく結婚なんて有り得ないと思うよ」
「でも、彼はお姉さんにベッタリなんです」
「うーん、僕は誰かを意識しながら物事を決めようとする男は嫌いだけど、まあ、あとは由利ちゃん次第だろう」
由利子の実家は娘ばかりで、父親といってもただおとなしいだけの男らしく、結局末広に相談することになってしまった。
末広は、結婚前に一度だけ由利子から松木年男を紹介されたが、角刈りで若い年齢にも拘わらず、いかにも質の悪そうな不動産屋の営業マンというタイプで、話にもホラやゴリ押しが多く、口数の少ない末広にとっては、あらばかり目立つイヤミな男としか映らなかった。
「でも彼って見かけも口も悪いけど、とてもやさしいんです」
と言う由利子に敢えて反対もできず、心の中ではすぐに破局が来ると思ってはいたが、
「何事も二人次第だからね」
と言っておいた。だが、それは末広の一つの打算でもあった。由利子が年男と結婚して半年目、早くもチャンスが訪れた。
朝は早く、夜は付き合いとかで帰宅の遅い営業マンの年男と、公務員で勤務時間が短い由利子の生活とに亀裂が生じてきたのだ。年男がどんなに遅くなっても、夕食を食べずに由利子は待っていたが、そんな時、年男宛に名も知らぬ女から時々電話がかかってきて、由利子が出るとブツンと切れた。
ホロ酔い加減で帰って来た年男を問いつめると、それは行きつけのキャバレーの女性と判った。
結婚間もないのに何故こんなことをと嘆く由利子に、
「年上なんだから男には会社の付き合いがあることぐらい理解しろよっ!」
と、ガナり立てる仕末である。
役所にいてもそれとなく相談する由利子に、末広は心の中でこう思った。
(やはりあいつが由利子と結婚したのは、一時的に美味しい定食を確保したかっただけのこと。惚れたのは由利子の体だけ、飽きりゃあポイだろうよ)
「由利子ちゃん、それで今、どうしているんだい?」
「私、彼を追い出しちゃったの」
「おいおい、あまり派手にやるなよ。まだ結婚間もないというのに」
「だって彼、お姉さんのところにいるんですもん、何も心配ないわ」
「姉さんと? おかしいんじゃないか」
「そうかもね、でもお姉さんは結婚して子供もいるし……姉さんから手紙が来たの、うちのたった一人の跡取り息子だから大事にしないなら引き取りますって」
「ふうっ、どうしようもないね」
「どうしようもないわ」
「自分のことだぜ、しっかりしてくれよ。まったく僕の部下に亭主を追ン出して寂しく一人暮らしに戻った奴がいるかと思うと情ないよ」
末広は背広の内ポケットに手を入れ、サイフを取り出し中を見て、
「これだけありゃ足りるだろう。どうせ帰っても一人なんだろう? しょうがない、今夜は付き合ってやるよ」
「そ、そんなこといけませんよ、遅くなると奥さんに悪いわ。それに折角のお小遣いを……」
「僕は役所にいる時は、家庭のことはタブーにする主義。今夜は派手に行こう。パッとね」
「じゃ、わたし今夜の勘定持ちます!」
「いいよ、そんなこと……うん? そうかい、じゃ、そうしてくれる?」
「ま、調子いいのネ、主任!」
由利子のパッと浮かれた顔が末広の目に眩しく映った。
(続く)
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