編集者突撃モニター 東京SM見聞録 第三回 プレイ報告=本村夏彦 スナイパーアーカイブ、数回にわたって当時の記事をご紹介します。 |
●グルメの女体観賞●
ひとりでにそうなってしまうのだろう、くねくねとヒップを振りたてる夫人の股間に、O氏は竹笞を差入れた。そうして笞を前後させ股間をしごく。
「ああっ、だめ……」
クレバスをこすりたてる笞に夫人は声をうわずらせ、のけぞった。もどかしそうに腰がくねる。
O氏は笞を抜き取ると調べてみてニヤリと北叟笑み、私に見せた。
「そんな! いや」
夫人が恥ずかしそうにいう。
笞はクレバスに触れていた部分がべっとりと濡れていた。
「すごいなあ」私がわざとオーバーに驚き、
「奥さんは鞭打ちだけでいつもこんなに濡れるんですか?」
そういうと、夫人は気恥ずかしそうに「いや」と小さく呟くようにいって俯き、かわってO氏がいった。
「ふだんより濡れ方が激しいようですよ。たぶん撮影されているからじゃないかな。そうだろ由紀」
いいながらO氏は夫人のショーツを脱がしていく。
「本村さんに見られているのでよけい感じたんじゃないのか?」
「いや、しらない」
夫人はすねるようにいう。強い口調ではない。どこか甘えがある。しだいに撮影の雰囲気にも馴れてきたようだ。
「ほら、パンティまで濡れてるじゃないか」
O氏は夫人のショーツをひろげて見ていたがいきなり鼻をつけて匂いを嗅ぎはじめた。
「あなた、いや」
恥ずかしがる夫人にO氏はまったくかまうことなく、
「うん、いい匂いだ」
陶然としていう。そして陶然とした顔のまま夫人を背後から抱き、私のカメラのほうに向けて嬲りはじめる。
「パンティまで濡らしていけない奥さんだ。ほら、本村さんにこのはしたない体をもっとよく見てもらえ」
「ああん、いや」
O氏に耳もとでささやかれながら乳房を揉みしだかれ、夫人は甘い声でいって身悶える。下腹部を隠そうとしている脚が自然にそれを忘れ、繁みが覗く。
繁みは薄い。ふっくらとしたビーナスの丘を充分に隠しきれないほどで、ひどくエロティックだ。
O氏は夫人の体を上から下へと撫で回していき、ハイヒールを脱がした。その手つきがなんとなくおかしいとおもって見ていると、脱がしたハイヒールを両手で捧げ持つようにしてその中に鼻を入れ、クンクン臭いを嗅ぐのだ。
「ああ、いい臭いだ」
パンティ同様、これまた陶酔したようすで呟き、私に、この臭いにはとりわけ弱いのだと苦笑していう。
私は一瞬、唖然としながらもそんなO氏を見ているうちにふとおもったものだ。O氏は女体観賞のいうなればグルメではないか。それも女体の隅から隅まで溺愛せずにはいられない貪欲たなグルメだ。その延長に氏のSMプレイがあるのではないか、と。
そんな私のおもいを尻目にO氏は夫人の足首を縛っていた。それぞれ足首を縛り、その縄尻を左右に引いて縄止めし夫人を人の字型の立ちポーズにしたのだ。
全裸を隠しようもないポーズに恥じらって身悶える夫人をふたたび竹笞が襲う。
ピシッ! ピシッ!
ヒップや太腿に小気味いい打擲音がたつたびに夫人は短い呻きを洩らし裸身をくねらす。
O氏の打擲は総じてハードではない。そのかわりツボだけは適確にとらえている感じだ。それは一打ごとに体をざわめかせるようにしで悶える夫人の反応を見ていればわかる。
やがてO氏は店内のカウンターの中から割箸を二本持ってきた。それでさきほどの嬲りで早くも硬くしこった感じの夫人の乳首を挾み、さらに手で割箸を締めつける。
「ああっ!」
夫人は苦痛の表情を浮かべて喘いだ。が、挾みつけた乳首をO氏の舌がペロペロ舐めはじめると、その顔がみるみる快感のそれにかわってくる。
すると、O氏の手が無防備な下腹に伸びた。淡い繁みの下をまさぐる。指がクレバスを掻き上げるようにうごめき、クリトリスをとらえて嬲りはじめたようだ。夫人がかすかに息を乱しはじめ、腰をくねらせる。
「あ、ああっ……」
夫人の息遣いがきれぎれの喘ぎになる。しきりにのけぞる顔は快感を訴える悩ましい表情だ。
「どうした? ん?」
嬲りながらO氏が猫撫で声できく。
「だ、だめっ」
夫人の声はうわずってふるえをおびている。
O氏は夫人の乳首を挾んでいる割箸を一本外して割ると、それで夫人のクレバスを弄びはじめた。花びらを挾んで引っ張ったり、ひらいたり……。
「ああ、いやっ」
夫人が声をふるわせる。敏感な部分を弄ぶ割箸に内腿のあたりも小刻みにふるえている。
「うん、赤貝も豆もちょうど食べ頃だ」
笑っていいながらO氏は肉芽を箸でつまんだようだ。アッと顔をのけぞらせた夫人の体にふるえが走った。O氏が箸でつまみ直すたびに夫人は悩ましい顔をのけぞらせ、感じ入った喘ぎを洩らす。
そこでO氏は割箸による玩弄からミニバイブにかえた。その前にまず夫人に褌状の股縄をかけ、ちょうど割箸の玩弄でさらにふくれあがっているはずのクリトリスのあたりにミニバイブを挾み込んだのだ。
スイッチ・オン。
ビィー。ミニバイブの音がたちはじめると同時に夫人は腰を振りたて全身をくねらせはじめた。
「アアッ……アッ、ウッ……ダメッ」
息せききった昂ぶった声をあげて夫人は腰を左右に揺さぶる。
「なんだ、その腰つきは」
「ウッ、アアッ……ダメッ、もういくっ」
O氏が股縄ごとバイブを押さえつけると夫人は腰を前後に揺すりたてながらいい、後手縛りの縄に上体を預けるようにして反り返ると同時に、「いくっ、いくっ!」と泣き声を放ってふるえだした。
(続く)
プレイヤー紹介 O氏夫妻=夫36歳、妻29歳(当時)。名古屋在住。自営業。結婚7年。SM歴は夫13年、妻7年少々(結婚前から夫と)。夫はS,M両刀使い。妻はM、ただ時々夫の要求でSも演じる。共に好奇心旺盛。今度の上京は東京のSMクラブやSMショーの探訪、鑑賞も目的の一つとか。勿論、第一の目的は今回の本誌への出演。すこぶる人柄のいい、息の合った夫妻である。 |
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