編集者突撃モニター 女子大生は蝋燭がお好き −第二回− プレイ報告=本村夏彦 スナイパーアーカイブ、数回にわたって当時の記事をご紹介します。 |
●可愛い二十歳●
翌日の午後一時、私と編集部のSは渋谷道玄坂にある喫茶店Rで、呼び出しを待ちながら、しきりにレジのほうを気にしていた。
ミツコとの約束の時間は午後一時。彼女のほうが私を呼び出すことになっていたのだ。
それより十五分程前から待っていた我々は勿論、そのときから店内の客にも注意していた。
一人の女性客は二人いた。一人は一見して水商売風、もう一人はもしやとおもったのだが、二十歳の女子大生にしては可愛らしすぎ、もっと若い感じ。
ただ、気になるのは、彼女も店内の客を見回していることだ。
視線が合ったりすると、
「そうかもよ」
「まさか」
「そうだな、はたちっていうより十八って感じだもんな」
私とSはそんな会話を交わしたりしていた。
ところがどうだ、一時きっかりにその彼女が席を立ち、レジに向かうではないか!
まさかとおもっていた彼女がミツコだったのだ。
初対面の挨拶もそこそこに、
「はじめはそうじゃないかとおもったんだけど、はたちにしてはあまり可愛らしいんでちがうだろうって、いってたんだ」
そういうとミツコは笑って、
「アタシ、いつも高校生にまちがわれちゃうの、アタシもさっきから、そうじゃないかと思って見ていたの」
笑うと、かつてアイドルだった浅田美代子そっくりなのだ。
名前もミツコとミヨコ――あまり関係ないか。
どういうヘアスタイルなのか頭上の髪を束ねて斜めうしろに垂らし、全体は肩にまでかかるそのヘアスタイルが、眼のパッチリした可愛い容貌に似合っている。身長は一五五センチ前後。中肉中背。ダウンジャケットといくらかミニのスカート。線のきれいな脚からプロポーションのよさが窺える。
喫茶店Rで我々三人はしばらく話した。初めて会ったばかりだがすぐに打ちとけ話が弾んだ。
プレイ志願者にはめずらしい、といっても最近の若いコには多くなったが、ミツコは性格的に“根アカ”なのだ。
話の内容は、なぜ彼女のようなタイプがSMに興味を示し、まして一人でローソクプレイをするようになったのか?
ということから、冒頭の(プレイ志願者紹介)に書いたようなことにおよんだのだが、私には彼女が彼と別れてしばらくはオチ込んでしまい、一転、“根クラ”になったというのがピンとこなかった。
話すのを聞いているかぎり、顔に似ずドライな感じで、そこから正反対の彼女を想像するのは、きわめてむずかしいのだ。
だが、考えてみれば、外見や喋り方だけで心の奥まではわからない。
それは虚勢なのかもしれないし、本人もいうように、「意外にマジメ」な性格だとすれば、ふだん“根アカ”だからこそ、失恋のショックで一転、“根クラ”になったときのオチ込みも激しいということだっていえるのかもしれない。
プレイ志願した動機を、ミツコは、何か自分でも気持にふんぎりがほしかったのと、プレイそのものにも興味があったからだというような言い方をした。
やはり、根はマジメなのだ。
私とSはミツコの気持にふんぎりをつけてやるべく彼女を促すと喫茶店を出た。
行先はたまに本誌でも使う近くのホテル、というより連れ込み旅館である。
ところで今回の私のパートナーのSだが、彼はカメラも使えるので、今回は前号のY夫妻のときとはちがい、私がプレイヤーに回り、彼が撮影をすることになっていた。
(続く)
プレイ志願者紹介 ミツコ(仮)。20歳。都内の某私立女子大英文科在学中。初体験は高二の夏。以来、男性経験3人。これでも以外にマジメ、それに根アカとは本人の自己診断。が、その3人目の今までで最も好きになった彼との関係が3カ月前に破局。一転して根暗に。傷心、自暴自棄、自虐的気分……そんな時、書店で本誌を手に取った。自分で手足を縛ってローソク責めを試みた。その時から求虐の気持ちがめばえた。ただし、実際のプレイ経験はナシ。 |
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