編集者突撃モニター 東京SM見聞録 最終回 プレイ報告=本村夏彦 スナイパーアーカイブ、数回にわたって当時の記事をご紹介します。 |
●陶酔する0夫妻●
昇りつめた夫人を、O氏は休む間も与えず上体に菱縄、股間に股縄を打って四つん這いにした。両手は自由で縄は背中でまとめられ、その縄尻をO氏が手に取り、一方の手にした竹笞で夫人のヒップをしばくのだ。
「歩け!」
夫人は四つん這いで這い回りはじめた。しなやかな体つきの牝犬だ。細くくびれたウエストから形よく優美に張ったヒップが歩くたび悩ましく揺れる。尻朶のあいだに見え隠れする股縄の喰い込んだクレバスがなまなましい。
O氏は夫人の牝犬の姿をポラロイドで撮ると、夫人を磔台を背にして立たせ、両手を縛って頭上に吊り上げた。
O氏の手が夫人の腋下をくすぐる。顎を突き出すようにしてのけぞる夫人の悩ましい表情を見ていると、くすぐったさよりも快感のようだ。
さらにO氏の手は乳房に這い、乳首をつまみ上げてシコシコと揉みたてる。感度はバツグンのようだ。夫人は快感をこらえて泣きだしそうな顔をのけぞらせる。が、こらえきれなくなって、せつなげに喘ぎ、身じろぎする。
O氏は片手で乳首を玩弄しながら夫人の股縄に手をかけ引き上げた。
「ウッ、アアッ!」
キリキリとクレバスに喰い込む股縄に夫人は呻き、表情をゆがめる。
「い、痛いっ」
「そこっ」
「そこではわからんよ。どこだ? いってみろ」
股縄を締め上げるO氏に、夫人はイヤイヤをするようにかぶりを振る。
「本村さんがいるから恥ずかしくていえないのか?」
O氏は笑っていうと夫人の両手両足を磔台にひろげて縛りつけた。
大の字ポーズだ。
O氏は夫人の股間に通した縄を引き上げた。
「ウーッ、アアッ!」
夫人は体を前に反らせ、苦痛にゆがんだ顔をのけぞらせる。グイグイと繰り返し股縄を引き上げて責めるO氏。秘裂にキリキリと喰い込む縄に呻く夫人。が、責める部分が部分だけにO氏も当然手加減はしている。そのせいか夫人は苦痛をにじませながらもその顔にはどこかマゾヒスティックな陶酔とでもいえるような情感が漂っているようだった。
O氏は股縄による責めからバイブ責めにかえた。バイブは大小二つの突起をもった“熊ん子”だ。
スイッチを入れて夫人の首筋に這わせる。
「ああっ」と喘いで顔をそむける夫人。
「由紀、そろそろこいつがほしいんじゃないのか」
O氏は夫人の胸から脇腹へとバイブでなぞる。その刺戟に裸身が悶える。バイブは下腹に下りていき、繁みの下に這った。
「アッ、アアッ!」
夫人はとたんに昂ぶった声をあげ激しく体をくねらせた。といっても両脚の膝を縛られているために下半身はほとんど動かせない。
両手に力をこめて上体をくねらせるだけだ。
「どうだ、ん? ほしいか?」
O氏はバイブの先でクレバスをなぞる。
「アッ……ウッ……アアッ…」
夫人は昂ぶって切迫した声をきれざれに洩らす。
O氏の嬲りはつづく。夫人は荒い息遣いになってすすり泣くような声を洩らしはじめた。
「いやっ、いやっ」
焦れるように泣き声でいう。
「入れてほしいか?」
「入れてっ!」
すがるようにいう。
「どこへ?」とO氏はなおも焦らして嬲る。すると夫人はもうたまりかねたらしく、「お××こに入れてっ」となりふりかまわず泣き声で哀願した。
O氏はバイブをインサート。夫人の体奥を大突起がクリトリスを小突起がそれぞれ責めたてはじめるとたちまち室内は夫人のなまめいた声につつまれた。
一度昇りつめた夫人をたてつづけにアクメが襲った。そのたびに「いくっ、いくっ」と息せききっていい、やがて夫人は感泣しはじめた。
O氏はそこではじめて夫人の中のバイブを取り出し縄をほどくと夫人を抱きとめ、「おおよしよし」と頬ずりせんばかりにして慰めるのだ。そこにサディストO氏のふだんの一面が覗いたというところだろう。
だが、それでO夫妻のプレイが終ったわけではない。ぐったりとした夫人をO氏は後手に縛ると、ローソク責めを開始したのだ。
突伏している夫人のヒップの上にローソクのしずくがしたたると、夫人は呻き、網の上で焼かれるイカのように体を縮めて身悶えはじめた。
アクメの余韻にぐったりとしていた夫人は、したたり落ちる蝋涙の一滴ごとに余韻から醒めていくようだった。というよりふたたびマゾヒスディックな官能を燃えたたせてきたといったほうがいい。蝋涙に呻き、狂おしく悶える夫人の姿はまさにそれだった。
O氏は再度夫人を磔台を背にして立たせると、後手の縄尻を磔台の上に縄止めし、まず片脚の膝を縛って吊り上げた。
夫人のクレバス一帯は濡れ光っている。O氏はその花びらをビッグなクリップで挾みつけた。夫人の顔に苦痛とも快感ともつかない表情が浮かぶ。
さらにもう一方の膝も縛られ吊り上げられる。
夫人の体は磔台を背に宙吊りになった。
花びらを挾むクリップが痛々しい。
O氏はクリップをはずすと、おもいがけないことをいいだした。
「由紀、喉がかわいた。飲ませてくれ」
「だめよ、出ないわ」
夫人は苦しいポーズに声をうわずらせていう。すると、O氏はローソクに点火して夫人の股間の上にかざし、その前に跪いた。
私は撮影するのも忘れて夫人のクレバスに見入っていた。
ローソクのしずくが淡い繁みの上に落ちる。夫人は呻き、膝をふるわせる。
しずくはしだいにクレバスに近づいてくる。
と、そのときだった。呻いた夫人が不気味な感じでふるえを湧きたてた。
「アアッ、出る!」
昂ぶったふるえ声と同時に花びらがわずかにひらいた。その前でO氏があんぐりと口をあける。その瞬間夫人は放尿しはじめたのだ。
それをO氏は喉を鳴らして飲みほした。
そして、放尿後の夫人のクレバスをO氏の舌が這いはじめると、夫妻はともにうっとりと陶酔しているのだ。
私のほうはただ茫然と見ているだけだった。
その翌日、ホテルのO氏から編集部の私に電話がかかってきた。
前日の撮影はいい記念になるとお礼をいわれたのだが、お礼をいうのは私のほうだった。
そのあとで、昨日はあれからどうされたのかと訊くと、O氏曰く、ホテルに直行して夫人にたっぷりとねだられたとか。
勿論、夫婦の愛情交換である。
おわり
プレイヤー紹介 O氏夫妻=夫36歳、妻29歳(当時)。名古屋在住。自営業。結婚7年。SM歴は夫13年、妻7年少々(結婚前から夫と)。夫はS,M両刀使い。妻はM、ただ時々夫の要求でSも演じる。共に好奇心旺盛。今度の上京は東京のSMクラブやSMショーの探訪、鑑賞も目的の一つとか。勿論、第一の目的は今回の本誌への出演。すこぶる人柄のいい、息の合った夫妻である。 |
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