web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『緊縛と猿轡15 緊縛秘書(隷嬢寫眞館)』 文=井上文 「秘書」をコンセプトにしてタイプの違う2人のモデルが魅せる、麻縄緊縛と猿轡によるスタンダードな「もがき」と「呻き」。フェティッシュなアイテムに注目するもよし、肉感ボディに酔うのもよし! |
タイトル通り「緊縛」と「猿轡」をテーマにした『隷嬢寫眞館』的ボンデージ作品。設定が秘書ということで衣装はスーツ(タイトミニ)です。第三話まであるオムニバス形式で、第一話、第二話では若さと清潔感のある立川理奈嬢が、第三話では熟女的お色気がムンムン香る吹雪美紅嬢がそれぞれのスタイルで「もがき」と「呻き」を披露しています。
まずは立川理奈嬢の第一話。麻縄によるオーソドックスな後手縛りから始まり、膝上、足首を一括りに。次いで口に詰め物をした上から猿轡。この状態で数分間の放置を行ないます。姿勢は床に尻をついた体育座りのような格好です。
タイトミニが控え目に捲くれ上がって、ガーターベルトとパンティの三角地帯が露となり、黒いハイヒールが脱げてストッキングに包まれた爪先が煽情的に揺れ動きます。やがてバランスを崩して寝ポーズになると、「再び起き上がろうとする」→「失敗する」の繰り返しの中で「自由を奪われた状態」が緊迫感を増していきます。
ひとしきり放置した後、縄を加えて海老縛りに近い形へ(首に縄を掛けて膝上の縄と繋ぎます)。加えて猿轡の上からテープが何重にも貼り付けられ、息苦しさが強調されます。この縛りでは身体を伸ばすことができないため、床に背中を突くと太腿が一層深く露出。裏腿の絶対領域が眩しく映ります。脚が大変綺麗な女性です。
ここで猿轡を追加。テープの上から顔の下半分を布で覆い、さらにうつ伏せにして逆海老縛りに。さすがに息苦しいのでしょうね、前半に比べて呻き声が大きくなっています。この時、女性が縛られた手首を捻って、指先で縄を解こうと白い指をひらめかせます。どうしても解くことはできないのですが、この動きは緊縛ものとしては大変新鮮です。
第二話は第一話の続きから(第一話のラストシーンから数分後という感じ)。下着姿にされた理奈嬢が全身を白いシーツでくるまれ、上から麻縄をグルグルと巻き付けられていきます。やがて顔までシーツで覆われてしまい、ミイラ状態となったところで長時間の放置へ。後はただただ、床の上で芋虫のようにもがき続けて終わります。
拘束に飾り気がなく、また日常的な小道具を使っているだけに生々しくてスリリングなところがいいですね。第一話、第二話を通してシンプルですがツボをきっちり押えた内容。「秘書」というキーワードが持つフェティッシュなイメージに愛着のある方は安心して観られる部分です。
第三話は、フェチアイテムよりはボディそのものにエロスを感じさせる内容になっています。衣装は派手な色遣いのボディコン。もちろんボディコンはボディコンでフェティッシュなアイテムと言えるのですが、モデル女性の呻き声があまりに艶っぽく、また肉感的な体型をしているために、つい直接的な妄想を刺激されがちに。
何しろ縄が締まるたびに「んっ」とも「あっ」ともつかない甘い声が。縛りもボンレスハムを思わせるタイトさと量。縛った上でソファに座らせるのですが、脚全体がムッチリと太く、劇画の中の熟女のような迫力があります。
猿轡は詰め物の上から白テープ、さらにその上から黒いラバーがぴったりと巻かれ、これも肉感ボディに見合ったハードな圧力を感じさせます。やがて彼女はソファから床にずり落ちますが、乱れた髪が猿轡にかかり、やはり濃厚にセクシュアルな雰囲気を醸し出します。
前半の秘書と後半の秘書、どちらもヌードになることはありません。拘束という行為によってのみ引き出される女性の「見慣れない魅力」が最終的なテーマなわけですが、観ていて刺激される脳の部位がそれぞれで違う感じ。好みの問題というより、ボンデージの見せ方にも踏み込む方向次第でいろいろな表現の選択があるのだとしみじみ堪能しました。
文=井上文
『緊縛と猿轡15 緊縛秘書(隷嬢寫眞館)』
発売日:2009/01/09
出演:立川理奈、吹雪美紅
監督:水村幻幽
収録時間:DVD85分
定価:5,880円(税込)
商品番号:DDOS-019
メーカー:隷嬢寫眞館
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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
09.02.10更新 |
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