特選AVレビュー『ヲタサーの姫。01 長谷川るい（PRESTIGE）』

待望の女子部員が入ったアニメ研究会。女性に免疫がない男性部員たちにとって新入部員・長谷川るいちゃんはお姫様！　そんなある日、終電を逃した姫を自宅に泊めてあげた部長は、彼女と魅惑の体験をすることに。ところが......。
みなさん、「オタサーの姫」って知ってますか？
ネットで調べると、こんなふうに出ています。

【オタサーの姫】
"男性の割合が多い文化系サークル（オタクが集まるようなサークル）に存在する数少ない女性メンバー。サークル内では希少な存在であるため、圧倒的美女でなくともオタク男性メンバーに姫扱いされることから「姫」の名を冠している。"（はてなキーワードより）

そういえばたまに街で見ますよね。化粧っ気がなくて、黒髪で、リボンやフリルがついた（でもちょっとダサめな）服を着てて、太めの巨乳で、男子に囲まれてる女の子。
そんなに可愛くもないのにどうしてモテてるのか不思議だったんですが、なるほど、あれがオタサーの姫だったのか！

さて本作は、そんな「オタサーの姫」をテーマにしたキャッチーなドラマ物であります。
ヒロインは「学校ではアニメ好きって言うの恥ずかしいから」と、社会人のアニメサークルに入った女子大生・るいぽん（長谷川るい）。
女に免疫のないキモオタ部員たちは、待望の女性部員である彼女をちやほやお姫様扱い。るいぽんも、思いっきりアニメの話ができる場所を見つけて満足していた。
そんなある日、終電を逃して部長（鳴沢ゴロー）の家に泊めてもらったるいぽんは彼に「俺みたいなキモオタと仲良くしてくれてありがとう」と言われ、ほだされてついセックスしてしまう。
経験が少なく思いっきりマグロな部長を騎乗位でイカせ、「今日のことは内緒ですよ」と言いながらお掃除フェラまでしてくれる彼女に、さらに夢中になる部長......。

ネットによると「たいしてかわいくない」というのがオタサーの姫の特徴のようですが、ヒロインの長谷川るいちゃんは身長150センチのミニ美少女。
イカ臭いオタクのふきだまりにこんな子が入ってきたら、そりゃ誰だって惚れちゃうでしょう！
でも、彼女が演じるオタサーの姫にリアリティがないかというとそんなことはないんですよね。フリルのブラウスにニーハイソックスといった服装、ウブに見えてわりと簡単に男とヤッちゃうところ......。「超かわいい」ってこと以外は、むしろかなり忠実に再現しています。
アニメ知識をひけらかす部長に「すごい、尊敬します～」とヨイショしたり、ちゃっかり大学のレポートをやってもらっちゃったりする小悪魔っぷりもイイ。ルックス云々よりも、こういうのにオタ男子はコロッといっちゃうんでしょうね。このへんのあるある感は、ほんとうまいなって感じがします。

しかし、キモオタさんたちとの蜜月も、そう長くは続きません。
道端で出会ったイケメン（イセドン内村）に恋をしたるいぽんは、彼とのエッチに溺れてアニメサークルを休みがちになっていきます。そして、様子を見に行った彼女の家で2人のセックスを目撃してしまった鳴沢部長は、可愛さ余って憎さ百倍。キモオタ部員たちとともに、よってたかってるいぽんを性処理道具に......！

こうやってあらすじだけ書くと「オタク男子の純情を弄ぶヒドイ女は制裁を受けてもしょうがない！」と思うかもしれませんけど、実はるいぽん側もけっこう切なかったりするんですよね。
好きになったイケメンは本当はヤリチンの遊び人。オタサー内ではお姫様な彼女も、外の世界ではモテ男に翻弄される側で「いつか本当に好きになってくれたら......」なんて健気に思っているんです。
うーん、そりゃあオタサーの姫だって女の子。マグロのキモオタよりも、セックスうまくて世慣れたモテ男のほうがいいもんなあ......。
なんか、期せずして"恋愛のヒエラルキー"みたいなものを見せつけられた気分になってしまいました。

悪気なんてまったくないのに、恋する相手も、せっかく手に入れたオタクとしての居場所も奪われてしまった美少女オタサー姫・るいぽん。
やっぱり、オタサーの姫はあんまり可愛すぎないほうが幸せなのかもしれません。

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『ヲタサーの姫。01 長谷川るい（PRESTIGE）』

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