WEB SNIPER's special AV review.
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スナイパーAVレビュー!
寝取られ好きな夫の願いでAVに出演している人妻・夏海あや。着させられているという卑猥な服装で待ちあわせ場所に現われた彼女と、早速ラブホへ。さらにさびれた温泉宿へ移動して、日帰りながらに贅沢な時間を味わい尽くす。
しかしHMJM作品ですからココはガチだ。30才の人妻・夏海あやさんがAV出演を決意した動機は、本作冒頭、前作であり同じ梁井一監督作品『となりの奥さん NTR 夏海あや』の予告編が流れて説明される。曰く、ある日旦那さんが浮気をした。怒った夏海さんはお返しに自分も初めての浮気をして報告。彼の嫉妬心を煽るためだ。ところが逆に異常に歓び興奮してしまった。そう、夏海さんの旦那さんはNTR男、寝取られマニアだったのだ。AV初出演の夏海あやさんはスレンダーなセックス好き美女。素晴らしい反応だったので、今回2度目のオファーとなったとのこと。
2017年8月7日。梁井監督はまず彼女の住む、都内から約2時間離れた地方都市へと車で向かう。すると「こんなところまではるばる~」と、花柄の超ミニスカ、白いピチピチのニットブラウスという郊外ギャルみたいな格好で、マックのアイスコーヒー片手に登場する夏海さん。梁井クンも思わず「サイコーだね、今日のスタイルも」と絶賛。〈お勧めのラブホテルを案内してもらった〉というテロップがあって、温泉宿に行く前に一発楽しもうという予定らしい。デリバリーでカレーを取って食べながら(カンパニー松尾だけでなく、HMJMの人は本当にカレーが好きだなあw)よもやま話。夏海さんの今日のスタイルについて梁井クン、「今の流行りとはちょっと違うよね?」。そう、少し前のギャル風だ。すると「着て欲しいって言われるの」と。ウーン、観る側は「旦那に愛されてるんだなあ」と感じると同時に、「そんな人妻がこれからセックスししちゃうんだなあ」とエロ期待感は高まる。
梁井監督もそのようで、シャワーを浴びると言う彼女を後ろから抱きしめ、「(シャワーは)後でいじゃん」と誘う。ベッドに入ると生脚にオレンジ色のパンティ。「エッチな下着穿いてきてくれたんだね」とスカートをまくり、キス、乳首舐め。微乳で乳首が大きい。こういうコは感度がイイんだよね。と思ってると梁井クンもオ××コを触り「もうビショビショじゃん」と感想を洩らす。「ウン、アンッ」という控えめな声を出すのが可愛い。人妻、NTRと言ってもまだ撮影4本目の素人さんなのだ。そんなAV的でない、ごく普通のセックスがいい。ココまで40分。〈この日は台風5号が関東に接近していた〉とのテロップがあって、車のワイパー越しの風景。雨の降りしきる中、温泉宿へ向かう。
旅館着。旦那への不満を語る夏海さん。彼は様々な面でコダワリが強すぎる人らしい。「ついていくの大変だよー」と、そんな会話をしつつも、梁井監督はブリーフの上からチ×ポを触らせ、彼女も照れたようにさすり、キスに応じる。この恥じらいがいい。ところがココで旦那からとおぼしき電話が。中断し、ソッと隣の部屋へ行き、ひそひそと会話があるのも「人妻不倫旅行モノ」ならでは。熊蝉とヒグラシが鳴く中、お風呂。「ご馳走だあ」と、旅館の豪華な食事(伊勢エビ付き)という温泉旅行ならではのエピソードがあって、夜のセックス。どうやら夏海さんは指マンがお好きなようで、梁井クンもひたすら責める。「出ちゃう」と、AV女優的でないナチュラルな潮吹きがまたエロい。
最後に本編と関係ないといえばないのだが、「ああ、コレなんだよなあ」と思ったシーンについて。ラブホテルでのセックスの後、何気なくベランダに出た梁井クンが「わあっ、スゲエ降ってる!」と驚く。夏海さんと待ち合わせしたときは実に夏らしいカンカン照りの朝だったのが、いつの間にか台風が接近。しかしセックスに夢中になっていた2人は少しも気づかなかったのだ。そんな雨に煙る森と鉄塔の風景が美しく、なぜか懐かしく感じてしまう。これはタートル今田の初監督作『初恋 愛里ひな』(HMJM/2007年9月)観たときに抱いたのと同じ感情だった。端的にいうと映像の持つ大きな力なのだ。撮り手と女優だけが体験している世界の中に、観客までもがすっぽりと入り込んで感情移入してしまう。NHK朝ドラ『ひよっこ』の宗男叔父さん役でもお馴染み、峯田和伸サンもかつて同じような感想を、カンパニー松尾監督作品について書かれていた。これは特にAVという個人映画的映像ならではの可能性だと思うのだが、最近はそういう作品がめったに観られなくなってしまったなあ。
文=東良美季
『となりの奥さん2 NTR日帰り温泉 夏海あや』(HMJM)
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17.10.09更新 |
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