特選AVレビュー 『母乳若妻1泊2日軟禁焦らし／松野朱里 （ワープエンタテインメント）』

子どもが生まれてからセックスレスになってしまい、もう1年もSEXをしていないという松野朱里さん。そんなただでさえ欲求不満状態の彼女をあの手この手で焦らしに焦らし、欲情が限界を突破したタイミングでご褒美ファック。母乳を噴射させながらイキ狂う彼女は、それだけでは飽き足らず、スタッフを押し倒して逆レイプ。監督の制止を振り切り、勝手に電マオナニーまで始めてしまうのだった......
主演女優の松野朱里（しゅり）さんは、28歳で結婚4年目の専業主婦であり、一児の母。
まだ1歳の赤ちゃんを子育て中の朱里さん、多忙な育児と夫の仕事の忙しさが重なり、セックスレス歴もついに1年になってしまったと語ります。
そんな欲求不満に陥っている朱里さんを、寸止めしまくって焦らしに焦らし、彼女のチンポ欲が頂点に達した時に挿入したらどうなるのか......というのが本作のコンセプト。

まず一日目は彼女をホテルの一室に呼び出してインタビューをした後に、感度チェックと称した軽い一絡み、そのままホテルに宿泊して寸止め性感マッサージを受けてもらいます。
翌日はいよいよ男優二人がかりの3PでSMチックに焦らしまくった末の挿入......という流れで進行していきますが、とにかく気になったのは彼女のキャラクター。

冒頭のインタビューから感度チェックの中盤くらいまでは、「騙されて連れてこられたの？　大丈夫？」って思わず言いそうになるくらい、とにかくめちゃめちゃノリが悪いというか、かなり気だるい感じなんですよ。
最初はすごくシャイな人なのかなって思ったんですけど、だんだんやる気ゼロオーラ全開になってきて、今時のAVギャルには珍しいヘンな雰囲気が漂っていたんですよね。
そんな感じだからちょっと心配しつつ見守っていたんですが、感度チェック後半で膣口に勃起チンポ擦りつけられてる時は、「挿れて欲しいです......」なんていじらしくおねだり。
二日目の寸止め3Pでも貞操帯をつけられて焦らされまくっていると、顔を真っ赤にして泣きながら「何でイカせてくれないの！　早く挿れたい」と怒っちゃうしで、やる気ないんだかノリノリなんだか......。
要するにツンデレなのか？
最後までいまいちキャラクターの掴めない、不思議な人でしたねぇ。

普段はアンニュイでやる気ないように見えるけど、やる時はやります！っていう切り替えの凄さは、伝説のAV女優・森下くるみさんに通ずるものを感じました。
......と言うとちょっと褒め過ぎかもしれませんが、良くも悪くも観ててこんなにハラハラさせてくれる女優さんって、今時なかなかいないんですよねぇ。
今の女優さんって、みんな常にカンペキ良い子ちゃんなので。
それは皆やる気を持って仕事をしているってことなので、良いことではあるのですが、あまりにも自分の本音を置き去りにして「理想のアイドル」に徹している姿を見ると、逆に痛々しく思えてきちゃうんですよね。
私は女の子の不完全な部分も見せてくれるAVが好きなので、あんまり完璧アイドルな人ばっかりになっちゃうとちょっとツラいなぁと常々思っていたのですが、そういう意味で朱里さんは希望を持たせてくれる存在です。

最後の男優二人との3Pを終えた後に、「まだ足りないんですけど」と言ってスタッフを押し倒して逆レイプしちゃうところとか、その後電マオナニーをおっぱじめちゃうのとかは、まぁそれも「筋書き通り」って感じではあるのですが、予定調和を崩したいという制作側の気持ちは伝わってきましたね。
彼女がもっと経験を積めば、本当に皆の予想を良い意味で裏切る面白いAVが作れるんじゃないか......というポテンシャルは持っていると思います。

ただ最後にちょっと苦言を呈すると、タイトルに「母乳」が入ってる割に、母乳が出るシーンはあまりないので、母乳好きの人はちょっとガッカリしちゃうかも。
メインは粘着質なほどの「焦らし」と、朱里さんのツンデレっぷりを味わうこと、という認識で観てもらえれば、お楽しみ頂けるかと......。

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