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スナイパーAVレビュー!
はなちゃんとみみちゃんは仲良し姉妹。ある日、友人のいさむちゃんがおねしょをしたことを知った2人は、彼を縛ってとんでもないいたずらを始めました――。「全国のベビーのみなさまに捧げる」はちゃめちゃおむつストーリー。※本編顔出し
思わず耳をドアに押し付け盗み聞きするはなちゃん、「いい歳して、小さい子じゃないんだから、おねしょなんてお母さん、ご近所は恥ずかしいわ」との声にニヤリと意味ありげに笑う。高校生のくせにおねしょ！と思うが、現われたいさむちゃんは長身で、吉本のお笑いコンビ「ソラシド」の本坊元児似の爽やかなイケメンだ（この例え、マニアなお笑い好き、吉本好きしかわからないだろうがw）。学校への道を仲良く歩く2人。「ところでさあ、さっきお母さんと何話してたの？」との質問に「別にー、何もないよ」とトボけるいさむ少年。するとはなちゃん、「はなねー、聞いちゃったんだ」と言ってから両手でメガホンの形を作り、「皆さ～ん、聞いてくださ～い、いさむちゃんは恥ずかしいことしましたー」と大声で叫ぶ。「そんなことボクがするわけないだろう」と抵抗するも、「本当のこと言わないと、学校でみんなにバラしちゃうよ」と迫られると、「ゴメンよ、。はね、ボク、おねしょしちゃったんだ」と素直に告白するいさむちゃん。すると「いいよ、黙っといてあげる。その代わり、はなのの言うこと聞いてくれる？ 面白いことしようよ」と提案。そう、はなちゃんといさむちゃんは井口昇監督の最新作にして問題作、映画『惡の華』に於ける春日と仲村さん、伊藤健太郎と玉城ティナなのだ。
場面変わって放課後、はなちゃんとみみちゃんの自宅。はなちゃんは赤い紐を鞭代わりにして、「さあ、いさむちゃん。これからはなとみみの奴隷になってもらうわよ」と宣言。「最近はなはね、退屈してるの」と言ってから、「みみちゃ～ん、みみちゃんの宝物、もって来てくださ～い」。するとみみちゃんはロフトの上にのぼり、おむつを何枚も持ってくる。どれも「金魚さん」や「バンビさん」など可愛いイラスト柄のついたものだ。「ねえ、みみちゃん、いさむちゃんはねー、みみちゃんと同じようにおねしょしちゃうんだよ。そんなときはどうするのかなあ？」と聞くと、みみちゃんはクマさんを手に「おむつをしま～す」と高らかに赤ちゃんプレイの開催宣言。「いやだー、やめようよー」といういさむちゃんだが、先ほどの赤い紐で「グリグリグリグリ～」と言いながらアッという間に縛られてしまう。「邪魔なものは取っちゃうぞー」「暴れるなー」と言いながらズボンを脱がしパンツも脱がされおむつを装着。さて。めでたくおむつ姿になったとろで、みみちゃんが「ハーイ、赤ちゃんごっこしますー」。
はなちゃんは「大きな赤ちゃん、ミルクの時間ですよー」と哺乳瓶で「美味しいでちゅよー」と飲ませる。みみちゃんはウクレレを弾きながら子守歌を唄うという狂ったような展開。するといさむちゃん、「トイレ行きたいよ」と訴えた。「何言ってるの、アナタは赤ちゃんでしょう」「赤ちゃんはおしめにするもんですよ」とその場にウンチングスタイルになっておむつに放尿させられる。「シッシ上手ですねー」とからかわれ、「恥ずかしいよー」と涙にくれるいさむ少年。「臭いのこんなに出たわよ。自分で臭いを嗅いでみなさい」と言われ、次はバンビちゃん柄のおむつに交換。やがて「みみちゃん、もうお家での赤ちゃんごっこは飽きちゃったね」「ウン、飽きちゃったー」「じゃあ今度はお外でお散歩ごっこしようか」となり、当然「イヤだよー」と抵抗するいさむちゃんだが、「お出かけするからロンパースに着替えましょう」と、制服のワイシャツに赤い花柄のロンパースというド変態な格好に。ママチャリの荷台にみみちゃんを乗せて漕がされ、併走するはなちゃんには「いさむちゃんたら、高校生なのにロンパースでお散歩で～す、ロンパースの下は、おむつで～す、恥ずかしいねー」という野外露出羞恥プレイだ。30分強の小品だが、全編白日夢のような映像で、ラストのSF的でホラーテイストなオチも不気味で味わい深い。マニアならずとも楽しめると思う。
文＝東良美季
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『おむつなんて、やだ！！』（パナシアプロダクション）
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東良美季 1958年生まれ。編集者、AV監督、音楽PVディレクター、グラフィック・デザイナーを経て執筆業。著書に『猫の神様』（講談社文庫）、『東京ノアール～消えた男優 太賀麻郎の告白』（イースト・プレス）、『代々木忠 虚実皮膜～AVドキュメンタリーの映像世界』（キネマ旬報社）、他。
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19.11.03更新 |
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