web sniper's special AV review.
WEB スナイパーAVレビュー!
目を覚ました場所、そこはほの暗い牢獄の中だった! 不気味な黒仮面、容赦なく振り下ろされる強鞭、真っ白い柔肌に滴る真紅の熱蝋、仮面の欲望のまま弄ばれるえみり――。不要な説明を排してストイックな責め風景を鮮やかに描きだした、アートビデオの真骨頂的な力作!!
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目を覚ました場所、そこはほの暗い牢獄の中だった! 不気味な黒仮面、容赦なく振り下ろされる強鞭、真っ白い柔肌に滴る真紅の熱蝋、仮面の欲望のまま弄ばれるえみり――。不要な説明を排してストイックな責め風景を鮮やかに描きだした、アートビデオの真骨頂的な力作!!
SMビデオの最老舗メーカーというだけではなく、アートビデオの作品には共通したストイックな魅力がある。光と闇を強調した独特のライティングにもそれは感じられるし、ひたすら女をイカせまくるという責めのスタイルにもそれは顕著だ。優しい声で子供を可愛がるかのようにイカせるミネックのプレイでも、それは決して甘ったるいものにはならないストイックさがキープされている。
女を誘拐し、地下室で調教するというこの「麗肉の獄舎」シリーズは、正にストイックの極北といってもいいだろう。本作では一応、女には22歳のカリスマ店員で、性格は勝ち気で男勝りというキャラクター付けは与えられているものの、それを説明するような描写は全くない。女はわけもわからないまま、責め立てられ、イカされる。ただ、それだけだ。
女の口はボールギャグで塞がれ、うめき声をあげることしか許されない。尻を揉まれ、ムチで打たれ、ローソクを垂らされ、電マで刺激されても、獣のように吠え、呻くばかりだ。
何度も絶頂を迎えさせられた肉体はガクガクと痙攣し、極度に敏感になっている。少しの責めでもイキまくり、そして失禁を繰り返すようになる。呆れるほどの失禁。もはや女にはカリスマ店員としてのプライドも残っていない。
ボールギャグを外されても、責める黒仮面の男を罵るような言葉は、もう出ない。逆さ吊りでローソクを垂らされれば
「熱いよう、死んじゃうよう」
と童女のように泣き叫ぶばかりだ。そのあどけない声は、茶髪の彼女のルックスからは想像もつかない。快感のあまりに幼児退行を起こしているのかもしれない。
おどろおどろしい個性豊かな責め道具もアートビデオの魅力だ。開脚ブランコにギロチンのような拘束具、巨大な疑似ペニス、三角木馬。どれもこれも黒光りして妖しい魅力を放っている。強烈な勢いでピストンする電動ペニスマシーンなどは、ベイビーエンターテイメントの作品でもおなじみだが、アートビデオの作品で使われる時は、なんだかひと味違って見えるのだ。エンターテイメント色の強いベイビーと、あくまでもストイックな姿勢を貫くアートの違いと言えばいいのかもしれない。どちらも女をイカせまくる責めモノであり、共に魅力的だが、オールドSMファンにとっては、やはりアートのほうがしっくり来るかもしれない。
闇と光、白い肌に赤い蝋。アートの追求する美学に揺るぎはない。この作品を見て、つくづくそう思った。
『麗肉の獄舎\x87V(アートビデオ)』
監督:東園賢
発売日:2009年09月30日
品番:ADV-R0468
収録時間: 90分(DVD)
定価: 17,115円
メーカー:アートビデオ
メーカーサイトで作品詳細を確認・購入する>>>こちら
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【AVレビュー】『縄玩弄レオタード2(アートビデオ)』
安田理央 1967年生まれ。エロ系ライター、アダルトメディア研究家、パンク歌手、ほか色々。主な著作に「エロの敵」「日本縦断フーゾクの旅」「デジハメ娘。」など。趣味は物産展めぐり。でも旅行は苦手。
女を誘拐し、地下室で調教するというこの「麗肉の獄舎」シリーズは、正にストイックの極北といってもいいだろう。本作では一応、女には22歳のカリスマ店員で、性格は勝ち気で男勝りというキャラクター付けは与えられているものの、それを説明するような描写は全くない。女はわけもわからないまま、責め立てられ、イカされる。ただ、それだけだ。
女の口はボールギャグで塞がれ、うめき声をあげることしか許されない。尻を揉まれ、ムチで打たれ、ローソクを垂らされ、電マで刺激されても、獣のように吠え、呻くばかりだ。
何度も絶頂を迎えさせられた肉体はガクガクと痙攣し、極度に敏感になっている。少しの責めでもイキまくり、そして失禁を繰り返すようになる。呆れるほどの失禁。もはや女にはカリスマ店員としてのプライドも残っていない。
ボールギャグを外されても、責める黒仮面の男を罵るような言葉は、もう出ない。逆さ吊りでローソクを垂らされれば
「熱いよう、死んじゃうよう」
と童女のように泣き叫ぶばかりだ。そのあどけない声は、茶髪の彼女のルックスからは想像もつかない。快感のあまりに幼児退行を起こしているのかもしれない。
おどろおどろしい個性豊かな責め道具もアートビデオの魅力だ。開脚ブランコにギロチンのような拘束具、巨大な疑似ペニス、三角木馬。どれもこれも黒光りして妖しい魅力を放っている。強烈な勢いでピストンする電動ペニスマシーンなどは、ベイビーエンターテイメントの作品でもおなじみだが、アートビデオの作品で使われる時は、なんだかひと味違って見えるのだ。エンターテイメント色の強いベイビーと、あくまでもストイックな姿勢を貫くアートの違いと言えばいいのかもしれない。どちらも女をイカせまくる責めモノであり、共に魅力的だが、オールドSMファンにとっては、やはりアートのほうがしっくり来るかもしれない。
闇と光、白い肌に赤い蝋。アートの追求する美学に揺るぎはない。この作品を見て、つくづくそう思った。
文=安田理央
『麗肉の獄舎\x87V(アートビデオ)』
監督:東園賢
発売日:2009年09月30日
品番:ADV-R0468
収録時間: 90分(DVD)
定価: 17,115円
メーカー:アートビデオ
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安田理央 1967年生まれ。エロ系ライター、アダルトメディア研究家、パンク歌手、ほか色々。主な著作に「エロの敵」「日本縦断フーゾクの旅」「デジハメ娘。」など。趣味は物産展めぐり。でも旅行は苦手。
09.10.01更新 |
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