特選AVレビュー『義父に溺れて...／内村りな （ワープエンタテインメント） 』

茶道の名家に嫁いだ人妻・内村りなが、すれ違う夫とのセックスレスに悩むうち、家元である義父に悪戯される妄想を抱き、自慰行為に耽りだす。そんなある日、淫靡な妄想が現実になってしまう魔の瞬間が訪れて......。禁断の関係の中、徐々に花開いていく若妻のマゾ性癖を描いた、インモラル長編エロドラマ。
いやあ、コイツはヤラれました！
Waapのドラマ物ってことで軽い気持ちで観始めたんですが（すみません）、いやいやどうしてかなりの本格派。ちょっとびっくりしてしまいました。

茶道の名家に嫁いだものの、家業を継がずエリート商社マンになった夫は仕事が忙しくてかまってくれない。欲求不満の溜まった若妻・りなは、茶道の家元である義父と2人で過ごすうちに彼の変態性欲に呑みこまれ、マゾ性を開花させていく――と、まあストーリーはこんな感じ。
茶道の家元に嫁いだ人妻っていうだけでも十分面白いのに（和服プレイが存分に楽しめるところがナイス！）、それだけじゃ終わらない丁寧で深みのある描き方についつい引き込まれるのは、私だけじゃないでしょう。

夫がいない昼の間は、着物姿で家元の嫁としての務めを果たしているりな。最初は義父を気味悪がっていたものの、次第にそのいやらしい視線が忘れられなくなり、洗濯機の隅にアソコをこすりつけてオナニーしたり、茶道のレッスン中に義父にセクハラされる妄想をしたりするようになっていきます。

そんなある日、コタツの中で義父にイタズラされたのがきっかけで、2人は義父と嫁という一線を越えることに......。
でもこの義父、最後まで嫁と一度もセックスはしないんですよ。
茶道に使う茶釜にディルドを貼りつけて騎乗位オナニーさせたり、前は普通のエプロン姿なのに後ろは素っ裸というちょっと笑っちゃうような露出スタイルで新聞勧誘員とやりとりさせたり、新聞勧誘員が玄関先にいるのに物陰で嫁のアソコをバイブ責めにしたり......。
そう、自分がハメるよりも嫁の恥ずかしい姿を見ることに興奮するという筋金入りの変態なんですね。しかも歯がないキモメン系のルックス。一体どこがいいのかわからないけれど、エリート夫との噛み合わないやりとりや義父の強引さを見ていると、りなが異常な情事に溺れていく気持ちも自然に理解できるから不思議です。

2人の関係はどんどんエスカレート。やがて義父は、和服姿のりなを縛りあげ相手を知らせぬまま例の新聞勧誘員に抱かせたり、目隠しをした自分の弟子にご奉仕させたりするようになっていきます。
「私、とんでもない人に犯られてるんですか......？」と怯えていたのに、久々のセックスに「チンポすごいぃ～！」と痴態を晒しすりな。目隠し男の上で腰を振りながら切なそうに義父を見つめるりな。それを見てニヤニヤとオナニーする義父。この共犯関係がセックス以上にいやらしい。

そして、この作品を傑作にしているのは、なんといっても主演の内村りなちゃんでしょう。
学生時代は新体操でオリンピック強化選手に選ばれたこともあるという変わり種の女優さんで、元々は軟体物の作品によく出てたんですが、こんなに演技がうまいなんて知りませんでした。さらに新体操をやっていたせいか、腰からお尻のあたりのラインも絶品。後ろからバイブ責めにされるときのお尻を突き出したポーズなんて、フェロモンだだもれですよ。
うーん、女の子って、ちょっと見ない間にびっくりするくらいエロくなるんですねえ。
女優、脚本、演出と三拍子揃った、しっかりヌケるドラマ物。おすすめです。

余談ですが、最後にちらっとタイトルロールを観たらドラマ物に定評のある「サイドビー制作室」の文字が。え、じゃあ監督のバレット永江ってながえSTYLEの......。そりゃ完成度高いはずだわいと一人で納得してしまいました（わかる人だけわかって）。

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