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スナイパーAVレビュー!
死んだ夫に代わって桐島組を仕切る美奈子が、抗争の中で敵の手に落ち、屈辱の官能責めを味わわされる。緊縛嬲り、コブによる股間擦り責め、オムツ調教、拘束凌辱......生き恥に咽びながらも淫らに艶めく美奈子。その運命や如何に! エート、ですね。こりゃダメだ、思ったワケです。桐島美奈子も男優たちも芝居が下手過ぎる。台詞は紋切り型過ぎるし、関西弁もムチャクチャ。そもそも今どき「ワテ」なんて芦屋雁之助かて言いまへん(涙)。そもそも「ワテが、雁之助だんねん」というのも雁之助自身が言ったワケじゃない。松竹芸能「トリオ・ザ・ミミック」のネタです、って、マニアックな解説ですみませんね。また美奈子の啖呵に対して義侠会の子分が「何ぬかしてけつかんねん!」だって。これまた奥目の八っちゃんこと岡八郎(吉本新喜劇)じゃないんだからさ、って、またまたマニアックな解説で申し訳ありませんが、ともかく芝居部分がヒド過ぎて、コレじゃあエロシーンに入り込めないよ、と思ったのだ。ところが、だ!
美奈子は義侠会の三下に隙を突かれ、背後から棍棒で一撃、気を失う。場面代わるとワンピース姿のまま縛られ猿轡を噛まされていた、という展開。するとムッチリした熟女体型が何とも縄映えし、太股に入った牡丹の刺青もエロい。「まず身体検査や。姐さんが妙なもん持ち込んでたらアカンからな」と、兄貴分の責めが始まる。「やめんかい、舐めたらアカンで」と猿轡の中からも抵抗する美奈子だが、ミニスカートの裾から手を入れられ「縛られただけてビチョビチョやないけ」「この音、聞いてみいや。姐さんのイヤらしい音」とからかわれ、続いてブラウスを破られ、乳房を丸出しに。「乳首、勃っとるやないか。スケベな女やで」「やめてやめてと言うわりには、オメコが大洪水やで」と、一気にSM的猥褻ムードが高まっていく。
続いて全裸で縛り上げられ天井から吊られ、「ワイはな、プライドの高い女が崩れていく様に、めっちゃ興奮すんねん。姐さんをマゾに目覚めさせて、ワイの肉便器に調教してやるさかいな。覚悟しいや」。そう、この男、実は元々桐島組にいて、密かに美奈子に憧れていた。ところが組長の逆鱗に触れ破門。そこから対立する義侠会に入り幹部にまで登り詰める間に、彼女への想いが屈折していったというわけだ。グロテスクな巨大ハリカタで後ろからズボズボ、気丈に「やめんかいッ」と叫んでいた美奈子がタマらず「イヤーン」と甘い女の声になってしまうのがなんともエロい。
全裸であお向けに縛り上げられると、桐島美奈子の肉体の素晴らしさに改めて眼を奪われる。昭和ポルノの女王・谷ナオミを思い出した。そう言えば顔立ちも似てる。谷ナオミにも女博徒がヤクザ者に陵辱される、『団鬼六 縄と肌』(1979年)という名作があったっけ。そんな熟女ボディをローションでヌルヌルにされ、電マでクリ責め。筋肉隆々の若者にセックスさせ見物するという展開もイイが、よく審査団体通ったなと思うのが、ラストのシャブ入りアルコール浣腸。これで美奈子は完全にマゾ奴隷にされ、憎っくき義侠会幹部の男に「親分、早よしゃぶらせて~ん」と甘えておねだりする始末。そしてラスト、まさかのどんでん返しもまたニクイ。繰り返して言いますが、ヤラれました。まいりました。特ににっかつロマンポルノなどを観ていたオールドファンには超オススメ。
文=東良美季
『緊縛任侠道 極道の妻(シネマジック)』
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16.11.02更新 |
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