特選AVレビュー『神レイプ 神谷まゆ （h.m.p）』

『日常』で女性AVファンの支持を集めた鬼才・嵐山みちる監督が、再び神谷まゆとタッグを組み、今度は幸せな「日常」を壊す「レイプ」を描く。一般のレイプAVとは一線を画す綿密なドラマが、観る者の心に爪痕を残す傑作。
神谷まゆの『日常』で女性AVファンの支持を集め、倖田梨紗の『復活』では男優と女優の恋愛というタブーに踏み込み話題をかっさらった、今をときめく若手監督・嵐山みちる。
そんな彼が再び神谷まゆを主演女優に抜擢し、今度は幸せな「日常」を壊す「レイプ」を描いたドラマ作品に挑戦しました。

まず前半は、都内で派遣OLとして働き一人暮らしをしている神谷が、ケンジという男性と出会い、恋に落ち、恋人同士になってセックスをするという、『日常』を彷彿とさせる平凡な男女の恋愛ストーリーから入ります。
ここで、恋人になったばかりでまだ身体の関係を結んでいない二人が、神谷宅へのケンジのお泊まりで初めてのセックスを迎えるのですが、このシーンの緊張感がすごくて、観てるだけでドキドキしてきちゃうんですよ。
着替えを用意している神谷の背後を、落ち着きなくウロウロと歩き回るケンジが、意を決したように後ろから神谷をギュッと抱きしめ、キスをします。
それに対して「どうしたの？」と返す神谷が、少々白々しさを感じさせるほどの小悪魔っぷりを発揮しているのですが、ケンジは構わず「愛してるよ、まゆ」なんつって、チュッチュチュッチュして、ゆっくり服を脱がしながら、丁寧に神谷を愛撫していきます。
この時にケンジが神谷の腕時計をはずそうとして、なかなか上手くいかずモタモタして「これどうやって脱がすの？」と聞いて結局本人にはずしてもらう場面もあるのですが、それがすごく自然で、初めてのセックスでの緊張をうまく表現していましたねぇ。
こういう細やかな演出が隅々まで行き届いているので、AVを観ているというよりは本当にリアルなカップルのセックスを覗いているような気分になるし、何より「自分もセックスしたい！」と思わされます。
このケンジ役の男優が、一徹さんみたいないわゆるイケメン男優ではなく、本当にふつうの男の子の雰囲気を持っているところが、また良いんですよねぇ。

と、ここまではまるで女性向けAVのような幸せセックスが繰り広げられるのですが、本作はあくまでもレイプAV。
もちろんこれは序章にすぎません。
この後も順調に交際を続けている二人が、ケンジの会社の社長（ピエール剣）と三人で居酒屋に行くのですが、飲み過ぎて泥酔し、すっかり眠りこけてしまうケンジ。
寝ているケンジをおぶって神谷の家まで送ってくれた社長は、そのまま家に上がってお茶を飲んでいたのですが、突然神谷にキスをして襲いかかります。
「離してください！」「助けてケンジくん！」と必死に抵抗する神谷の口を塞ぎ、ビンタして頭を床に打ち付け、下だけ脱がしてバックから無理やり挿入する社長。
泣きながら抵抗する神谷の髪を掴み、何度も犯して最後はお尻に射精してしまいます。
「このことを彼氏にバラしたら、アイツが仕事のミスで背負った会社の損害金800万円を請求するからな」と脅され、さらに後日ホテルに呼び出される神谷。
そこには社長と社長の取引先の男二人が待ち構えており、ハードな4Pレイプに突入していきます（取引先の男を演じるのは、森林原人と吉村卓）。
この4Pレイプをビデオカメラに収めるため、カメラマンの男性も呼び寄せる社長（カメラマン役は嵐山みちる監督本人）。
これまでのシーンは、引きの画が多くてカメラもほぼ固定されていましたが、ここからは手持ちハメ撮り映像に切り替わります。

神谷を三人がかりで無理やり脱がしてキスし、スパンキングやイラマチオをしていくと、嫌がりながらも顔を真っ赤にして、おまんこをぐっしょりと濡らす神谷。
手首を縄で縛って、バイブ・電マ・ローターで、クリトリス・膣内・アナルの三点責めをすると、無言でイッてしまう神谷。
そこですかさず森林が「お前今イッただろ。わかるんだよ、肉便器が」と責め、神谷をクンニしながら同時に社長をフェラさせます。
そのまま代わる代わるに神谷をバックで突きながら、同時にイラマチオさせてグチョグチョに犯していきます。
最後は正常位でのピストンから、顔や口の中にそれぞれ発射していき、強制ゴックン。

幸せなセックスから一転、恐ろしいレイプ地獄へ堕ちていく一人の女性を描いた本作。
普段から陵辱AVを見慣れている身としては、前半の強烈なリアリティと比べると後半は「ザッツAV」な感じで、逆に後半のほうが平常心で観られましたねぇ。
でもそのバランスも込みで、本当に良く出来た作品だと思います。
ここでは書きませんが、物語のオチも見事に決まっており、さすが嵐山監督！とうならされました。
個人的には、いま一番注目の監督だと思います。

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『神レイプ 神谷まゆ （h.m.p）』

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