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田舎に帰省したある夫婦が抱えていたトラブル、その果てに――。妻・ゆうは夫が親戚に貸した大金がいつまでも返ってこないことに腹を立てていた。はっきりとした態度をとらない夫に苛立ちを抑えられなくなった彼女はついに自ら返済を求めて親戚に詰め寄っていくが......。弱みを握られ、屈辱の中で弄ばれていく三十路妻。その匂い立つエロスを〈ながえstyle〉一流のタッチで生々しく描き出した1本。
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ながえ監督は、セックスのリアルさを描くことにかけては、AVの世界で最高の存在だと思う。いや、彼の場合撮るものはすべてドラマだから、セックスに至る男女の機微を生々しく現実的に描写すると言うべきか。そんな彼が本作で最もやりたかったのは、川上ゆうというこれまた最上のAV女優を、いかにリアルに生々しい「女」として魅力的に描けるか、ということだったのではないか。

何しろ物語は車で帰省中の若い夫婦、その車内から始まるのだが、川上ゆう演じる妻は終始プリプリと怒っている。というのは夫が実家の父親の弟、つまり叔父に150万円の金を貸し、それがもう3年も返済されていないからだ。夫婦はそのために結婚式すら挙げることができず、しかもその叔父というのが調子のいいことばかり言って金を返さないばかりか、自分は仕事もせずに毎日酒を飲んでは麻雀三昧の日々を送っている。

ヒロインたる女優が冒頭から怒りに満ちているというのが何ともながえ監督らしい。つまり彼はこう言いたいのだ。アダルトビデオによく出てくる貞淑な妻、常に夫を立て、美味しい食事を作って帰りを待つ、ホントか、そんな女どこにいる? 嘘っぱちじゃないか。そんな嘘っぱちの女がエロいか、そんな女で抜けるのか? と。

一方、そんなダメ叔父を演じるのが我らが「安っさん」こと、安大吉。元々〈ながえstyle〉のファンで、メーカーに押しかけて来て男優になってしまったというユニークな経歴を持つこの人は、こういう役をやらせるとこれまた最高の存在である。ダメ人間なくせにこと女に関してはだけ小ずるく立ち回り、相手の弱味を見つけ、それをネタに犯してしまうなんて役をやらせたら右に出る者はいない。

さて、物語は以下のように続く。夫婦が実家に着くと、その夜は親戚や近所の者が集まっての宴会となる。妻はその席でも怒りが収まらない。安大吉演じる叔父がお気楽に飲んだくれているのに加え、夫の態度が煮え切らないからだ。もちろん悪いのは明らかに叔父のほうである。ところが夫からすれば子どもの頃から可愛がってもらっている「おいちゃん」だ。強くは言えない。そこで彼女の怒りは爆発する。ダメ男のやっさんに容赦のない罵声を浴びせ、金を返さない彼のだらしなさを、親戚や友人たちの面前でなじるのだ。

ながえ監督は以前ある雑誌のインタビューで、「僕たち日本人の男の奥底には、必ず〈男尊女卑〉の志向がある」と語っていた。つまり口では男女平等やフェミニズムと言いつつ、どんな男にも内心「男のほうが偉い」「女を力でねじ伏せてやりたい」という歪んだ願望がある。しかもこの物語の舞台は封建的な田舎だ。安大吉の叔父はもちろん、親戚の男たちの中にも「生意気な嫁だ」という感情が芽ばえる。こうして対立の構図が見事に描かれていく。シナリオの名手・ながえ監督、その真骨頂である。

さらに演出面ではこの若妻に、徹底的にリアルな役作りをさせているところが素晴らしい。メイクはすっぴんに近いナチュラルメイク、眼鏡に髪も後ろでまとめ、服装もパンツルックとも呼べないほどダサいズボン姿。下着もわざと大きくて色気のないブラジャーとパンツを身につけさせる。ところがココが川上ゆうという女優のすごいところで、そんな地味な格好にもかかわらず、いや、地味でダサいスタイルだからこそ、彼女の色香は、まるで衣服を破って溢れ出すかのごとく、濃厚にムンムンと発散されるのだ。

親戚の男たちは「生意気な嫁」と思いつつ、心の奥では「なんてエロい女なんだ」と感じる。それが都会の女へのコンプレックスも相まって、「一発ヤッてみたい」「チ×ポぶち込んでヒイヒイ泣かせてみたいぜ!」という感情となる。これがタイトル〈妻がまわされた。〉の伏線だ。

そしてもうひとつ、ドラマとは対立の構図が壊れたとき大きな展開を見せる。言わば「起・承・転・結」の「転」だ。そのカギを握るのが人気中年男優、小沢とおる演じる杉田という男である。貧しい田舎の村で彼だけは経済的に成功しており、近々新しい事業として養鶏場を譲り受け、そこで安大吉のダメ叔父を働かせるという。杉田はヒロインに「俺にまかせておけ」と告げる。周りは敵だらけの若妻は、思わず心が緩む。
何より杉田は優男の夫にはない、男臭い魅力を放っている。夫は実家に戻ってからも何度も、妻に夫婦生活を迫っていた。しかし精力の弱い夫はいつも中折れしてしまい、彼女は密かに欲求不満だった。ながえ監督はこの辺りをまた心憎いほど丁寧に描いていく。つまり彼女は密かに欲求不満だった。当然だ。妻はセックスがしたくてたまらない、30代のまさに女盛りなのだ。さあ、どうなる? 〈ながえstyle〉ならではの泥臭く陵辱的なエロと共に、川上ゆう、小沢とおる、安大吉が織りなす濃密な心理セックスが堪能できる一作。

文=東良美季

『投稿実話 妻がまわされた。 ~帰省中の出来事~ 川上ゆう(ながえstyle)
監督:ながえ
発売日:2014年8月1日
品番:AVOP-059
収録時間:120分
定価:2,980円
メーカー:サイドビー
レーベル:ながえstyle

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東良美季 1958年生まれ。編集者、AV監督、音楽PVディレクター、グラフィック・デザイナーを経て執筆業。著書に『猫の神様』(講談社文庫)、『東京ノアール~消えた男優 太賀麻郎の告白』(イースト・プレス)、『代々木忠 虚実皮膜~AVドキュメンタリーの映像世界』(キネマ旬報社)、他。
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16.08.04更新 | WEBスナイパー  >  AV情報
東良美季 |