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神男優・吉村卓オンリー8時間DVDが発売!
『スーパー吉村卓Bomb!8時間』発売記念!
〜吉村卓インタビュー後編:怪優・吉村卓の解剖図


世の中に存在するAV男優について、皆さんは加藤鷹さん以外の方をご存知でしょうか。今回紹介する吉村卓さん、その顔から見たことがあるという方も多いはず。AV男優が取り上げられる作品は、加藤鷹さん以外では本当に珍しいのですが、そんな吉村さんの出演シーンだけを集めた『スーパー吉村卓Bomb!8時間』の発売を記念しまして、吉村さんのロングインタビューを前後編に分けてお届けしています!
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――20代の男優デビューから今まで、吉村さんは男優以外の仕事をしたいと思うことはなかったんですか?

吉村卓「なかったですねぇ〜。その時その時で一生懸命でそこまで考える余裕もなかったし……。僕は、監督兼男優はやらないというのがポリシーで、監督は今までしたことがないんです」




――男優以外の仕事はしたくないんですか?

吉村卓「したくないっていうか、男優と監督の仕事は別のものだから、どっちつかずになるのが嫌なんです。ハメ撮りはたまに頼まれてやることがあるけど、去年一年間でハメ撮りは一回しかしてないというのが自慢です。その前の年は一回もない。カメラを持つのが嫌いなんですよ。カメラはカメラマンに任せたほうがいいと思ってるから」

――監督やカメラマンという仕事に対して尊敬があるから、自分が簡単にやっていいことじゃないという感覚ですかね。

吉村卓「そういう気持ちですね。古くさい考え方なのかもしれないけど、なんでも手軽になって、素人でも簡単に撮れちゃうからと言って自分も撮ろうとは思わないです」

h.m.p広報さん「実は、今回の作品には卓さんの貴重なハメ撮りが収録されてるんですよ」

吉村卓「えぇっ!? そんなのあった?(動揺)」

h.m.p広報さん「ハイ。若菜瀬菜ちゃんの、吉村さんの自宅で撮影されてるパートです」

――若菜瀬菜ちゃんがホントに酔っぱらってかなり素の状態になってて、いいですよね。




吉村卓「瀬菜ちゃんとはその撮影以前にも会ってて、思い出ありますね。まだ20代後半で、僕が彼氏役やったりしてて。思い出に残ってる女優さんというと、小室友里さんか瀬菜ちゃんか……でも瀬菜ちゃんのほうが印象深いかな」

――若手時代は学生役や彼氏役といった役柄で出演されることが多かったそうですが、最近は変態教師やストーカーの役などが多いですよね。いつからそういう風になってきたんでしょう?

吉村卓「昔から山本竜二さんや島袋浩さんといった男優さんの名演技を見てきてたけど、彼らは最初に『こうして下さいよ』と打ち合わせしたことを敢えてブチ破るんです。開始5秒で打ち合わせと全然違う方向に行っちゃって、そういうのを見てて『いいなぁ〜』と思って。そういう撮影現場をビックリさせるようなことを自分もしたい、っていう気持ちがこういう方向に進む理由の一つだったんじゃないですかね」

――吉村さんが乳首をナメたりする時に、クワッと目を剥くあの演技はすごいと思ってたんですが、山本竜二さんの影響があると思うと納得です。

吉村卓「いや〜、竜二さんには全然及びませんけどね。ああいう面白い人がいるっていうのを制作時代に見れたのは財産です。ハーフ女優の河合メリージェーンに顔ナメをベロンベロンやって『ヤメテー、竜二サンヤメテー』『やめへんで〜』とか言いながらさらにベロベロ。みんなゲラゲラ笑いながら撮影してましたね。鼻の穴までナメまくってました。竜二さんのあのすごさは真似できません。
まぁ、そういう演技に憧れてたのもありますけど、ある程度歳を取ってきたんで、若い頃とは違うキャラを目指すのは当然ですよね。それでこういうキャラになったのもあります」




h.m.p広報さん「この作品を観てもらうとわかるんですけど、卓さん3、4年前からブリーフに変わってるんですよ。その前は普通に男優パンツというか、そういうのを着用されてて」

吉村卓「男優パンツも持ってるけど、やっぱキャラがそういうんじゃないんでねぇ」

――プライベートではブリーフじゃないんですか?

吉村卓「ブリーフじゃないんです。でも、ブリーフは綿100%だからすごく穿き心地はいいですよ! しかも僕、ウエストがヒモゴムのやつじゃないとダメなんです。ウエストが厚手のゴム素材になってるやつだと、ちょっとカッコよすぎる。そういうのじゃなくて、ちょっと着古してゴムが見えてるぐらいの感じがいい」

――吉村さんが愛用されてるブリーフはどこのなんですか?

吉村卓「こだわってるわけじゃないけど、グンゼの快適工房とか、昔ながらのものを使ってます。銭湯で牛乳飲んでるオヤジが穿いてるようなイメージのものですね」

――意図してそういうオヤジっぽさを演出されているんですね。

吉村卓「実際オヤジですしね」

――でも、ブリーフを着用し始めたのは30代で、今年で40歳というのは世間的にはオヤジでもないと思いますよ。

吉村卓「いや、高校時代から同級生と並んでても『コーチの方ですか?』とか聞かれたりしてたんですよ。太ってたわけじゃないのに。だからオヤジキャラの素質はあったのかもしれません。
若い頃から、台本をもらうと全体の構成を見て自分の役割を考えてました。自分には『本当はもっと女のコをイカせられる』っていう気持ちがあっても、求められてるのは女のコより先にイッちゃうしょうもない男の役だったりすることもある。『こんなにできますよ』ってアピールすることが全体にとって必ずしもいいことじゃない。出しゃばったほうがいい場合は出しゃばるし、出しゃばらないほうがよければ役柄をわきまえて、作品の中で自分に与えられた役をきちんと演じたいって気持ちはずっとありますね。たとえそれがしょぼい役でも、変な役でも」

――変態ストーカー役でも、スケベなオヤジの役でも……。

吉村卓「若い頃見てたエロ本では、中年のオヤジが若いコをヤッてるのが多かった。だからオジサンと若いコみたいな設定は僕自身も興奮しますね」

――吉村さんの演技は、マンガに出てくる理想のスケベオヤジを地で行くような感じで、セクハラさせたり、変態っぽいオジサンを演じさせると天下一品という印象があります。

吉村卓「リアルさも追求しつつ、エンターテインメント的にも見せるのは心がけてますね。観てて『こんな変態教師いそうだな』ってリアルさも見せたいけど、それだけじゃ面白くないかな?って、ちょっと遊び心を加えるというか」

――教師役をやるときに、普通の男優さんだとなかなか教師っぽく見えないんですが、吉村さんはすごくしっくり来ます。お話をうかがっててもすごく常識人でいらっしゃるからなのかな、と感じますが、意識してそう心がけてこられたところもあるんですか?

吉村卓「自分なりの基準なんですけど、品は持ちたいなと思ってます」

――その「品」の基準はどういうところなんでしょう?

吉村卓「普通に言う『品』とは違うかもしれないんですが……。たとえば女優さんをガチンコで騙すような企画、仕事とはいえ心が痛むような企画は嫌なんですよ。ムリヤリやらせるのはねぇ。仕事とはいえ、嫌な気持ちになるものはお断わりしてます」

――女優さんに対して気をつけていることはありますか? 吉村さん、キスをする時に女優さんがちょっとでも顔をそらすと、顔をグッと自分のほうに向かせて濃厚なキスをされることがありますよね。

吉村卓「キスをちゃんと見せたいんですよ。そりゃ女優さんの気持ちはわかります。やっぱり俺みたいなのとキスしたくないんだろうし、形だけちょっとやってすぐ唇離せばOK出しちゃう監督さんも多い。でも、観てる人は観たいでしょうから。
キスって大事だと思うんですよ。唇は第二の性器って言いますし。しつこくやってれば女優さんも本気になってくることがある。僕がキス好きなのもありますけど、最近はそういうのを求められることが多いんでやってる部分もあります。『吉村イズム』って言うと大げさですけど、強引にキスするような役を求められることが多いんで」




――逆に責められ役になると、プライドをかなぐり捨てたような喜び方をされてますよね。それも『吉村イズム』なんでしょうか。

吉村卓「自分が受け身になることに関しては、代々木忠さんの撮影で教えてもらったことが大きいかもしれませんね。本当に受け身になるっていうのはどういうことなのか教えられました。代々木さんの撮影では、カラミをやってもダメなんですよ。本当のセックスをしなきゃいけない。男も心を開いて、身も心も女優さんに預けなきゃいけない。それで責められることに抵抗がなくなったのかもしれません」

――責め役で、レイプする役を吉村さんが演じられてても、いい意味であんまり怖くなくて安心して観れるんですが、そこは意識されてますか?

吉村卓「いや、それは僕の難点なんですよ。悩んでるんです」

――吉村さんがふざけてるわけじゃないんですが、なんか笑えるというか、人情味があってホッとします。

吉村卓「そう、ふざけてるわけじゃないんです。一生懸命やってるんですけど、スタッフがクスクス笑ってたりして『何ですか?』って聞いても『いや、何でも……』みたいな。あんまり怖くないみたいなんです。向いてない役なんですかねぇ……」

――AVではきっちり台本がある作品と、ない作品がありますよね。アドリブでセリフを言うことも多いんですか?

吉村卓「言ってます。養成所に言ってた頃、アドリブの訓練があったんですよ。エチュードといって、設定だけ与えられてその役になりきってしゃべっていく、その訓練が少しは役に立ってるかもしれないですね」

――言葉が非常に上手ですよね。セックス中の言葉もいいですし『今こんなふうになってるよ』っていう、実況系の言葉もバリエーションが豊富で。

吉村卓「それは観てる人を意識しているからかもしれません。モザイクで見えなくなっちゃうし、匂いもわかんないじゃないですか。でも観てる人はどんなふうなのか知りたいですよね。だから『こんな色してる』とか『これが何センチぐらいある』、『こんな匂いがする、味がする』って、女のコに対しても言いつつ、観てる人にも密かに『こんなコなんだぜ〜』ってメッセージを発信してる」

――ラジオの野球中継みたいですね。見えてない人に親切に解説するという。

吉村卓「それをあからさまに図々しくやると引かれちゃうから、コッソリやってるんです。わかる人にだけ『なるほど、あんなビラビラしてるんだ』ってわかるように。僕は観る側だった頃に、全然わかんなくてくやしかったですから」

――昔の、AVを観る側だった自分をガッカリさせないようにという視点が吉村さんにはあるんですね。

吉村卓「ええ、観ていた頃のくやしさをバネにしてますね。僕もモテなかったからわかりますけど、モテる人はAVなんか観ないでヤッてるわけでしょ。友達同士でエッチしちゃったとか……それもできないわけですよ、僕らは!(声が大きくなる) そういう僕みたいな人たちが基本的にAV観てるわけじゃないですか」

――そうですよねぇ。普通に3Pとかやるような生活してたら、別にAVとか観ないですよね。

吉村卓「そうなんですよ! モテない男にとっては難しい世界ですよ。よく女優さんのインタビューで『経験人数は?』って聞くと、彼氏以外に『友達としちゃった』とか言うんですけど、『その友達っていうのは何なんだよ!』って言いたくなりますよね。友達とセックスっていう展開が想像できない。そういう人たちが観てるんだと思ってますから、自分がそういう人の代表って言うとおこがましいけど、僕はこういう仕事好きだし、できるからやってみようって思ってやってます」

――吉村さんのプライベートについてもうかがいたいんですが、普段の生活はどんな感じなんですか?

吉村卓「今は休みの日は普通にゆっくりしてるか……まぁ、まだ独り者なんで洗濯したり掃除したり、時間があれば岩盤浴に行ったりしてます」

――男優さんって、すごく健康に気を配ってらっしゃる方が多いですよね。

吉村卓「やっぱり病気になると休まなきゃいけないし、会社みたいに健康診断があるわけじゃないんで、個人で気をつけるしかない。睡眠はなるべくとるし、ちゃんと食べるようにはしてますね。ジムは行ってないけど、歩いたりはしてるし、料理も自分で作ってますよ」

――得意料理は?

吉村卓「h.m.pの方がおととい撮影で自宅に来たんですけど、そのときはパエリアとチーズフォンデュ作りました」

――パエリア!? パエリアって専用の平たい鍋みたいなの要りますよね?

吉村卓「パエリアパン持ってます。作るのも好きだけど、食べるのも好きなんでいろいろ食べに行ったりもしてます」

――料理以外のご趣味はありますか?

吉村卓「ワインと神社巡りですね」

――二つ並べられると何だかスゴイですが、神社巡りはどういうところに興味を持たれて?

吉村卓「30歳ぐらいのときに口唇ヘルペスが毎月出てたことがあって、治るけどまたすぐに出てきてしょっちゅう現場を休んでたんですよ。30になって体力も落ちてきたし、毎月毎月現場を休んでたら仕事がなくなるのも目に見えてる。『もう辞めようかな』と思ってたら、メイクさんが『宮司さんが占いをやってくれる神社がある』って紹介してくれたんです。行ってみたら『吉村さんね、あなた毎日いろんな人と会ってるから、いろんな念や悪い気をもらってしまう。家に神棚を作って、神様にその悪い気をもらってもらうようにしなさい』って言われて、実際そうしたらヘルペスが出なくなったもんで、そこから少しずつ興味が湧いてきて。こういう仕事って精神的な部分にも気を遣わなきゃいけないんだな、という意識も出てきた。その宮司さんにお祓いをしてもらったときに、本当に暖かい風がフワッと吹くのを感じたんですよ。明らかに体感として感じたんで、少しずつそういうのに興味が湧いてきました」

――この業界自体、色と欲とカネが渦巻く世界ですからねぇ。

吉村卓「最近、江原さんとかスピリチュアルの人の本を読んで、僕は霊能力とかはないし、宗教的なものも信じてないんですが、言ってることに説得力があっていいなと思った。僕のような仕事だと、いろんな人と性行為という形で接触するんで、念とかももらいがちなんですよ。AVってやっぱり、普通の女のコだったら出ないっていう第一条件がある。出てるからには何かあったり、何か持ってたりするわけで」

――そういうことがあっての「神社巡り」だったんですね。

吉村卓「まぁ、神社に行きさえすればいいってものでもないんで、日頃からそういうことを意識していよう、と思ってます。1日と15日には氏神様のところに行って榊を交換して、神棚は毎日拝んでますし。こういう仕事なんでバックに会社がついてるわけでもないし、自分がダメになったら終わりなんで、神頼みってわけじゃないけど……。それからいろいろ遠くの神社に行くようになりました」




――20代の若手時代を経て、今年吉村さんは40歳になられるわけですが。

吉村卓「いやー、こんなに続けるとは思ってなかったですね。昔は30歳になったら辞めようと思ってました。続けられないだろうと思ってたんですよ。そんなにずっと食っていけないだろう、と」

――今後の吉村さんの活動はどうなっていくんでしょう?

吉村卓「いやもう40歳ですしねぇ……。男優として仕事がなくなったらすぐ辞めようっていう気持ちは今もあるんです。だからこういうもの(『吉村卓8時間』のパッケージを手に取る)も積極的にやってます。前だったら『いやちょっと、目立ちたくないんで』って断わってたと思う」

――いつ辞めるかもわからないから、やっておこうと。

吉村卓「そうです。こういう作品を出してもらえること自体ありがたいですしね」

――長い間AVの世界を見てこられて、感じることはありますか?

吉村卓「僕らの世代はAVってレンタルして観るものでしたけど、今はセルビデオが中心で1本3千円ぐらいしますから、失敗したらもうすごいダメージですよね。セルビデオ屋さんの店長に聞くと『買う人は、一時間でも二時間でも迷うんです』って言う。真剣勝負なんです。だから買って観て『期待を裏切られた!』と思われたら……僕らの責任は重いですよね。真剣にやらなきゃいけないなってすごく感じます。
最近、若い監督さんが『昔観てたんです』と言って、僕を使ってくれるのは嬉しいです。若い人でもオヤジの良さってわかるんだなと(笑)」

――女優さんに関してはどうですか?

吉村卓「最近の女優さんは、昔に比べると顔やスタイルはめちゃくちゃ良くなってるけど、セックスに対する感情があんまりないんです。セックスに重みがなくなってきた分、感情の重みもなくなってる。アソコも開くし、フェラもちゃんとするし、やることはしっかりやるけど、来るものがないんですよ。『1回でいいや』と思っちゃうくらい、感情がないのか、意志表示がないんです。
AVで『とにかくカワイイ娘がセックスしてるのを観たい』っていうユーザー側の希望もあって、そういうことが増えてるとは思うんです。でもそんなやり方をしてると女のコも使い捨てになっちゃう。何回やってもいつも同じ反応なわけだから、観てるほうも飽きますよね。だからデビュー作しか売れないということが起こる。業界自体、なかなか女のコを育てる余裕がないのもあるし、女のコも求められることが多くてそれに対応するのが精一杯。しょうがないっちゃしょうがないけど……女優だからってモノみたいに扱うのはよくないし、興奮しないですよ。そのコのキャラを活かしていかないと、女のコもやりがいがないし、2、3本出て終わりってことになっちゃいますよね」

――でも、だんだん吉村さんにつられてイヤラシくなったり、人間味を見せてくる女優さんもいますよね。「キモーイ!」ってゲラゲラ笑ってるシーンであっても本当に楽しんでるのが見えたり、ねちっこく責められてるうちにだんだんその気になってきたりすると、「おおっ」と思います。

吉村卓「ポイントは自分が本気でいくことですね。僕も女優さんが仕事モードだったらすぐわかりますし、女優さんもわかると思うんです。だから演技でも本気でベロベロしつこくやらないと、向こうも崩れない。本性を出さないんです。昔の金八先生みたいですけど、生徒に本気でぶつかっていかないとナメられちゃいますから、相手の本気が見たかったら、まず自分が本気見せなきゃダメなんです。
この作品も、年齢的には自分よりずっと若い女優さんばっかりなのに、これだけ見せてくれたのはねぇ……キャパシティ広いなって思いますよ。こういう責めを受け入れて認めてくれる女のコはすごいです。まぁ、変わってる女のコなのかもしれないけど……。これ、普通の女のコにやったら間違いなく訴えられてますよ! あくまでもAVというリングの上だから許される行為であって、普通には許されない」

――マネはしないほうがいいんですかね。

吉村卓「自分の彼女とかだったらいいかもしれませんけど、嫌われる可能性もありますからねぇ。だって僕、女優だったらこんな男優ヤだもん(笑)。こんなにベロベロされてねぇ、嫌ですよ」




――昔の吉村さんのように、AVを観ている方に一言お願いできますか。

吉村卓「僕はそういう人たちを興奮させるものを作りたいと思ってるんです。今の若い人って、男優でも『辞めようか悩んでるんです』とか、やたら悩んでるんですよね。20代なんて風が吹いても勃つ年頃じゃないですか。そんな時期に女のコとセックスできて何を悩むんだ、と思いますけど、悩んでるんですよねぇ。草食系男子って言いますけど、ホントに受け身の男っているみたいだし、童貞でも『ヤリたい』とすら思わない人も実際にいるって聞いたりして……僕からすると不思議です。
若い女のコは逆に30代、40代のオヤジのギラギラしてるところを喜んでくれたりするんですよ。撮影でも最初はイケメンの男優がいいって言ってるのに、ヤリ始めると『(佐川)銀次さんのほうがいい』って言い出す。ガツガツ求めてこられるとやっぱり嬉しいみたいで。オヤジはちゃんと向き合いますから、オヤジにとっては希望のある世界なんじゃないでしょうか。
けっこうこっちが責めてると、相手もそれにハマってくることも多いんですよ。かすみ果穂ちゃんなんて、最初はアナル舐め恥ずかしがってたのに、何回目かの撮影では微妙にお尻突き出してましたからねぇ……欲しがってるんですよ(悪い顔になる)。そういうところが今の若い男にはないんじゃないですかねぇ」


AV男優という仕事は、世間では人でなしがやっているように思われることが多い。確かにある意味突き抜けた人が多いのも事実だが、現在は非常にプロ意識の高い、女優に対しての気配りも、観る人への気配りもできる人が増えている。

吉村卓もそういう気配りは、できる。そしてその気配りに、心がある。17年間男優を続けていても、常識や普通の感覚をなくすことなく、人間対人間として女優に接し、ガッツリ悪い念を浴びたりしながらも戦ってきているのだ。

キモい、けど、カッコいい。取材の席に同席した全員が取材後には吉村卓に惚れ、吉村卓のパエリアを食べたいと心から願っていた。そんな彼の魅力を、この作品から受け取ってもらえたらと思う。激しい拒否反応が出たら申し訳ないが、パッケージの白いブリーフ姿の吉村卓に感じるものがあれば、ぜひ観てみてほしい。

インタビュー・文=雨宮まみ

『スーパー吉村卓Bomb!8時間 (h.m.p)

定価 2415円
販売元: ビデオバンク
DVD発売日: 2010/04/21
時間: 480 分
品番 BNDV-00758
メーカー:h.m.p

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雨宮まみ エロ本を中心に活躍中のエロ・AVライター。1976年生まれ。2000年ワイレア出版入社、投稿系エロ雑誌の編集に携わる。2002年フリーライターとして独立。主にAV誌を中心に取材やレビューなどの執筆活動を続けている。また、弟に向けてAVを紹介するという形式のAVレビュー系ブログ「弟よ!」も話題に。
雨宮まみブログ=「弟よ!」
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10.05.01更新 | WEBスナイパー  >  AV情報
文=雨宮まみ |