web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 〜GIGA2009 G1グランプリ全作品紹介〜 『斬闇のダルク(GIGA)』 文=井上文 21××年、暗黒に澱む酸性雲に覆われた第二東京では、凶悪犯罪が横行していた。月魔(つくま)CITY警察署の若く美しい女性署長・月漏雫(つくも りみお)は、天才科学者といわれた亡き恋人の遺した特殊強化コスチュームに身を包み、マスクで素顔を隠し、法を逃れる悪を日々退治していた。彼女こそ、正義のヒロイン・ダルクその人である――。 |
【G1 GRANDPRIXとは】 GIGAグループ9人の監督が、 部門別売上ランキング(特撮研究所、取引店、ダウンロード、DVDトースター、総合売上)、 投票ランキング (作品賞、キャラクター賞、パッケージデザイン賞)を競い合う、問答無用の熾烈な闘い! 売上ランキングは発売開始から1ヶ月での集計結果で決定。 投票ランキングはの推移はhttp://www.giga-web.jp/g1/result.htmlでチェック!!
舞台は第二東京都。時は21××年という近未来ものです。暗黒に淀む酸性雲に覆われた街は凶悪犯罪者の巣窟。その不穏な大都会で闇夜に活躍する正義のヒロイン=ダルクが卑劣な罠に堕ちていくまでの物語。
都市の光景がCGで描かれているのですが、レベルが高くて驚かされます。全体に映像が綺麗で、黒一色の特殊強化コスチュームに身を包むダルクの姿にも安っぽさがありません。
さらにダルクを演じる詩音の演技が不自然でなく、シリアスな場面はシリアスに、エロティックな場面はギャップの分だけ緊張感たっぷりに楽しめるという隙の少ない作品です。
普段は正体を隠しながら警察署長をしているダルク。日常の均衡を破るのは、ある日街にやってきたサーカス団。頻発している女性誘拐事件の黒幕がそのサーカス団だという密告を受け、ダルクに変身した詩音が一人でテントに潜入するのです。そのすべてが罠だったと知った時、ダルクはすでに拘束され、客たちの前で鼻責めをされたまま精子を舐めさせられた挙句、汚れたブリーフを口に詰め込まれた惨めな姿でスパンキングを受けるなど屈辱的な舞台出演を果たすことになります。
ストーリー上のポイントになっているのは、ダルクが自分の正体(警察署長であること)を隠し通さなければならないこと。サーカス団はその秘密をネタにしてダルクを脅迫し、徹底的に辱めていくのです。たとえばダルクを警察署に戻らせて間抜けな部下のペニスをしゃぶらせたり、再び舞台に上げてSMショーに出演させたり……。ちなみにこのSMショーでは縄師として神浦匠氏が出演し、本格緊縛×GIGA流コスチュームの豪華なコラボレーションを見せてくれています。
ついには催淫剤の付着したダーツの矢を肌に打ち込まれ、客たちの前で悔し涙を流しつつ、ヨダレを垂らして喘ぎ狂うダルク。秘密を守るための出演であったのにもかかわらず、マスクを無残にはぎ取られるシーンが印象的です。縄に両乳房をくびり出され、ローターと電マで辱められる時、端正な顔が赤ん坊の泣き顔のようにくしゃくしゃになって、落花狼藉のエロティシズムが鮮やかに演出されます。
ついには首に鎖を付けられて、秘裂も素顔も晒したまま舞台の上を犬のように歩かされるダルク。催淫剤と責めの効果で理性を失い、自ら「おちんちん欲しい! マンコん中ぐちゃぐちゃにして下さい!」と叫ぶまでに堕落させられてしまいます。ここからのピエロとのカラミや客たちによる大量ぶっかけが作品のクライマックスです。
全体に、光っているのは詩音の演技と細部の演出の美しさですが、責め手の中心となっているサーカス団の女団長も言葉責めの巧みさで作品を盛り上げています。また、ストーリー上の締め括りがエンドロールの後にさ用意されているので、最後の最後まできっちり観て物語のすべてを味わうと、エロとは違う部分での満足感も得られます。AVというよりも映画を見た後のような余韻が残る作品でした。
文=井上文
『斬闇のダルク(GIGA)』
発売日:発売中
出演:桜田さくら・詩音
監督:陣寺陣多
収録時間:本編97分 メイキング10分
定価:10.500円(税込)
商品番号:GG-TGGP-05
メーカー:GIGA
メーカーサイトで作品詳細を確認・購入する>>>こちら
関連記事
【AVレビュー】『古びたアパート(GIGA)』
井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
09.05.15更新 |
WEBスナイパー
>
AV情報