web sniper's special AV review. WEB スナイパーAVレビュー 『昭和哀歌(アタッカーズ)』 文=安田理央 さや、すまない。この家が没落したのもお前をこんな目に合わさなければならないのも全て戦争のせいだ。このわしに好機をくれ。頼む、この通りだ。私は義理の父に金で売られた。そして私の監禁生活が始まった。 |
なんだかんだ言っても、やっぱりSMは畳だなぁと、こういう作品を見ると再認識しちゃいますね。畳敷きの古い和室。暗い画面にくっきりと浮き上がる縄で縛られた白い肌。SM雑誌のグラビアや黎明期のSMビデオから続く伝統美なのであります。
時は昭和二十七年。戦争によって没落した名家の令嬢であったさやは、義父によって売られてしまう。しかも、その売り先はかつての使用人であり、義父の妾であったたまえの家だった……。団鬼六先生のテイストを強く匂わせるこの設定だけで、グッと来ますね。主演の真琴さやちゃんも、育ちのよさそうな、おぼこいお嬢さんという感じで、突然の不幸にうちひしがれている表情もハマってます。
着物まで、たまえにはぎ取られ、柔らかそうな白い肌を晒すさや。実に形のいい綺麗な美乳に目を奪われます。
「初めてお前にあったあの頃に戻ろう」と、さやの家に古くから出入りしていた小間物屋であった主人は、さやの陰毛を剃り上げてしまいます(残念ながら剃毛シーンはナシ)。主人の言葉通りに幼女のような股間になってしまったさや。待ち受けているのは処女喪失です。
「痛い、痛い」とさやは悲鳴を上げるも、主人はその声に更に興奮をかき立てられて、激しく腰を突き動かします。
主人とたまえの手によって、さやの調教は進んでいきます。すっかり快楽を覚え、自ら腰をふるまでに開発されたさや。もうその表情には、あの哀しい羞恥はありません。
たまえが義父を連れてきて、縛られた全裸の身体をその目の前に晒した時も、妖艶な笑みを浮かべていました。
そしてさやは義父の元に戻されます。しかし、もうさやは娘ではありません。女となっていたのです。自分の義娘であることなど忘れてしまったかのように、さやの白い肉体に溺れる義父。ふたりはいつ果てることなく、快楽を貪っいくのでした……。
前半の薄幸そうな処女の表情と、後半の妖婦のような表情。同じ女性とは思えないほどのさやの変貌ぶりに驚かされます。女は魔物ですねぇ。
軽い縛りに剃毛、強制放尿くらいしかSMプレイ的なものは登場しないのですが、ストーリー自体が、日本のSMを強く主張しています。派手で過激な責めをすればSMになるというもんじゃないのですよ。
文=安田理央
『昭和哀歌(アタッカーズ)』
発売日:発売中
出演:真琴さや
監督:宇田川恭一
品番:RBD-121
収録時間:80分
定価:3990円(税込)
メーカー:アタッカーズ
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安田理央 エロ系ライター、アダルトメディア研究家、パンク歌手、ほか色々。この夏、ついに四十代に突入ですよ。もう人生の折り返し地点かと思うと感慨深い。主な著作に「エロの敵」「日本縦断フーゾクの旅」「デジハメ娘。」など。趣味は物産展めぐり。でも旅行は苦手。 |
08.10.12更新 |
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