web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『人妻自己犠牲レイプ 私は自ら犯されにゆく。(アタッカーズ)』 文=井上文 由佳(青木りん)は夫の幸一とその妹の夏樹(姫咲りりあ)と3人で幸せな結婚生活を送っていた。ある日強姦魔が家に侵入、夏樹と共に犯される。さらに夫は目の前で強姦魔に殺されてしまう。時空の歪み……? 何故か由佳はそんな悪夢のような1日を何度も繰り返すことになってしまうのだった。 |
ちょっと変わったタイトルだと思いませんか? 「人妻自己犠牲レイプ」というサブタイトルからレイプものと分かりますが、レイプと言ったその唇も乾かぬうちに「私は自ら犯されにゆく」とはこれいかに。ヒントを探るべくパッケージ裏を読んでみて、ますます混乱してしまいました。初めて見る言葉がキャッチコピーとして載っていたのです。
「リスタートレイプ」
え? そんなレイプ、誰か聞いたことのある人がいるでしょうか? いや、いないでしょう。詳しく読んでみて分かったのですが、実は本作は、「タイムスリップ・レイプもの」のようなのです。「タイムスリップ・レイプもの」という括りがもうわからないはずです。どういうことかというと、強姦魔たちにレイプされた人妻が、タイムスリップでレイプ前の時刻に逆戻りし、またレイプされ、また逆戻りしてレイプされ……
それはこんな物語です。
夫の幸一、そして妹の夏樹と共に幸せな結婚生活を送っていた人妻由佳が、ある朝、突然家に現われた脱獄中の強姦魔二人に夏樹共々レイプされます。その挙句、抵抗したために目の前で夫を殺されてしまうのです。
「私が彼らの言う通りにしていれば……」と悔やむ由佳に、とんでもない奇跡が訪れました。ハッと気がつくとそこはベッド。隣には幸一が寝ています。ラジオからは聞いたことのあるニュースが……。そう、それは昨日の朝。夫を送り出した後に強姦魔たちと出くわし、夕方、帰宅した夫を殺された悲劇の一日の始まりだったのです。
どうなると思いますか? 由佳は当然、昨日とは違う行動をとります。しかし、未来を変えるためにとった由佳の行動は、残酷にも別の悲劇を生んでしまいます。強姦魔が侵入していることを予期して警察を呼んだ結果、家の中で警察と強姦魔が銃撃戦を開始し、夏樹が死んでしまうのです。
そしてまたリスタート→悲劇→リスタート……というのが本作の基本的な流れ。こうして何度も同じ朝を繰り返すことになった由佳は、誰も命を落とさないようにと、少しずつ自分の行動を変えていくことになります。それが最終的に「人妻自己犠牲レイプ 私は自ら犯されにゆく」になるというわけです。
毎回、あと少しというところで悲劇が起きます。「10分以内に俺たち二人をフェラでイカせろ」と言われ、舌遣いがわずかに及ばず夫射殺。「10分以内に俺たち二人に中出しさせろ」と言われ、腰の振りがアマくて夫射殺。妹も何度か死にますが、夫が射殺されるシーンは何回見たか分かりません。
それでも、リスタートができるという利点を活かして犯人たちの性感帯を探り出した由佳は、やがてパーフェクトな娼婦となってあらゆるミッションをクリアし――。
主演は青木りん。Kカップ108センチの巨乳が魅力の女優です。乳房だけが大きいのではなくて、ポッチャリ気味の体型。ファンの間ではその体型を賛美する意味で「樽ドル」なんて言われているようです。巨乳でありつつ幼児体型でもあり、なおかつロリ顔。好みは分かれるところでしょうが、エロポテンシャルの高さは疑うべくもありません。
犯人たちにその立派な白桃を無理やり掴み出され、ブニャブニャ揉みしだかれながら、縛られた夫の前で強姦魔たちを満足させようと必死にテクニックを駆使するヒロイン。監督のなぎら健造氏は『夫の目の前で犯されて』シリーズを手がける監督ですから、自身でも燃えるシチュエーションなのではないでしょうか。リスタートのたびに同じ場面がやってきます(で、夫役の俳優が何回も死ぬという……)。
よかったのは複雑な構成をスムーズに理解させてくれる伏線の丁寧な引き方。過去に戻ったことがラジオの朝のニュースでわかったり、偶然の地震が物語の展開に関係していたり、時間の経過が時計のさりげない位置で明確にされていたり、細かいところの演出にきちんと意味があり、安心して物語に没頭することができます。
全体に構成のユニークさが目立つ本作ですが、青木りんの肉体的ボリュームと丁寧なシナリオが合わさって、各リスタートごとに新たなヌキどころへの期待が持てるのはAV作品として嬉しいところ。全てのミッションをクリアしたかに見える彼女の朝はいったい……最後まできっちり観させられてしまうところもにも(エロを含めた)クオリティへのこだわりが感じられます。
文=井上文
『人妻自己犠牲レイプ 私は自ら犯されにゆく。(アタッカーズ)』
発売日:発売中
出演:青木りん 姫咲りりあ
監督:なぎら健造
品番:DVD/ATID-145
収録時間:DVD/100分
価格:DVD/2940円(税込)
メーカー:アタッカーズ
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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
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