web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『ヒロイン排泄地獄Vol.17(GIGA)』 文=井上文 ドクロの壊滅それだけが生きがいに生きてる妃エミ(セイントダイアモンド)はやっとのことでドクロの尻尾を捕まえることに成功するのだが……アジトに乗り込んだ先にはドクロの首領ブラッティードクロとドクロ魔人が。逃げられない闘い、壮絶な闘いの末セイントダイアモンドは捕虜として捕まり身体を研究されることに……。 |
これで17作目となる人気シリーズ「ヒロイン排泄地獄」。敵に捕まった正義のヒロインが強制排尿や強制脱糞の恥辱を味わわされるというマニアックな内容な訳ですが、今作はマニアックを通り越してシュールの域にまで達しています。世界征服と強制排泄が交わる奇跡の物語……ヒロイン=セイントダイヤモンドvsドクロ団の熱き闘い、始まり始まり!
まず、冒頭でセイントダイヤモンドの辛い過去が明かされます。それは目の前で父親を殺された挙句、キモいオヤジ(ドクロ団所属)にレイプされるという酷い経験です。そしていつしか時が経ち、復讐の鬼と化したセイントダイヤモンドが、ようやく掴んだチャンスをあっさり潰されるところから本編が始まります。
戦闘中に肩を銃で撃たれるのですが、その弾に利尿剤が仕込まれており、凄まじい尿意によって一歩も動けなくなってしまうんですね。「父の仇を前にして尿意なんかどうでもいい!」とは思わないところが彼女の最大の特徴です。因縁のキモオヤジにせせら笑われつつ、「あんたの前で洩らすものか……」と歯を食いしばるセイントダイヤモンドには、最後まで徹底して勝ち目というものが与えられません。
事実、「ううっ」と言って無防備にしゃがみ込み、敵を前にして大量の小便を迸らせながら一切の攻撃をしない彼女は、たちまち後手に拘束されてしまいます。そして金棒で尻を連打された挙句に浣腸を施され、コスチュームの脇から柔らかいウンチをムリムリはみ出させるのです。
相手は父を殺した連中ですから、酷いと言えばこんなに酷い仕打ちはありません。でも、「こんなことが世間に知れたらどうする」と意地悪を言われ、「やめて、言わないで」と必死で口止めしようとする姿は、もともとのシビアな設定からすると絶対的にシュールです。肌に優しそうな布で敵にお尻を拭かれるとか、確かに屈辱的ですしムゴいシーンではあるのですが、個人的には少し笑ってしまいました。
それに加えて、ドクロ団の連中がさらに妙なことを言い出したことから、事態はますます異次元の領域に突入していきます。アナルビーズに似た機械を取り出した敵の首領(女)が、してやったりという顔でこんな発言をするのです。
「この機械でね、あなたの肛門力を測り、そして、クローンを作るの」
まず、肛門力とクローンの関係がよく分からないでしょう。それだけではありません。最終的な狙いとしてはセイントダイヤモンドを大量に作り出して自分たちの兵士とし、それで世界征服を成し遂げようということらしいのですが、その方法はアナルビーズを肛門に挿して電気を流し(特撮)、失禁させて尿を採取するというものなのです。
えっ、肛門力は関係なし?と、セイントダイヤモンドは聞きません。聞かないどころか、されるがままに「もうダメ、我慢できない」とオシッコを勢いよく放出し、挙句に(クローンを作られてしまう以上)「この世は終わり! 貴方たちの好きなようにしなさい!!」と完全にふてくされてしまうのです。
「もうどうでもいいわ!」
ケツをまくるとはこのこと。こうして父の仇を取ることも世界を守ることも放棄したセイントダイヤモンドは、大量の浣腸液を注入された上で紙オムツを装着させられ、世界の滅亡を前にして脱糞に次ぐ脱糞……。これをシュールと言わずして何と言いましょう。
全体に、羞恥の表現や抵抗の描写がもう少し欲しいかなというところ。最後に全てを投げ出してしまうところはとても面白いのですが、最初からほとんど抵抗が見られないのでせっかくの衝撃が薄れてしまっているような……。ウンチは自然便に近いものと液状のものをそれぞれじっくり見せてくれますから、排泄物自体に興奮できる人か、このシリーズに独特のユニークな世界に浸りたい人・興味のある人はチェックしておいて下さい。
それにしても、セイントダイヤモンドのクローンを大量に作って本当に世界征服ができるのでしょうか……。
文=井上文
『ヒロイン排泄地獄Vol.17(GIGA)』
発売日:2009/01/09
出演:直江裕香
監督:肥前嬉介
収録時間:DVD 64分(+10分)
定価:10,500円(税込)
商品番号:JHHD-17
メーカー:GIGA
メーカーサイトで作品詳細を確認・購入する>>>こちら
関連記事
【AVレビュー】『緊縛と猿轡15 緊縛秘書(隷嬢寫眞館)』
井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
09.02.14更新 |
WEBスナイパー
>
AV情報