毎週土曜日更新！ The dancing girls are in full bloom at their best.
咲きほころぶ踊り子たちの肖像 舞姫爛漫 第４回「卯月朱美」【５】
写真・文・インタビュー＝インベカヲリ★
モデル＝卯月朱美
ストリップ劇場でのストリップショー。黄金時代は過ぎたといえ、根強いファンはいまも劇場に通っています。そして踊り子たちもまた踊り続けているのです。そんな彼女たちの姿を追う「舞姫爛漫」第４回卯月朱美さんは今夜で最終回！
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綺麗と言われるよりエロいと言われなきゃ嫌だ
エロに関しては考えることが趣味なんです
エロに関しては考えることが趣味なんです
ベッドの話、エロの因縁
卯月朱美のステージはエロい。売りであるオナニーベッドでは、ＢＧＭを消し、静まり返ったステージで激しくオナニーを始める。表情、雰囲気作りにおいて、客を欲情させるプロフェッショナルだ。クリエイティブなものを重視する踊り子さんもいるなかで、卯月朱美はエロさを重視していた。最初にステージを観たとき、私は「エロのプロだ」という感想を持った。
「エロいですか？ それはたぶん元々の性格ですね。私は別に綺麗じゃなくてもいいというか、綺麗と言われるよりエロいと言われなきゃ嫌だ。ストリップのお客さんは、綺麗なものを観たい人もいれば、癒されたい人もいる。そういうのは他の踊り子さんにお任せして、私のときは、本能を丸出しにして楽しんでいってもらいたいんですよ。普段は理性に縛られてる人間に、ここへきて別世界を味わって欲しい。私はやるからにはとことんやりますから。普通、そこまでやるかってところまでね」
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インタビューの中で卯月朱美は、自分はフラフラ生きているだけだと主張していたが、実はものすごく考えている。それは計画的に資格を取り続けたことにも表われているし、ストリッパー卯月朱美としてのポリシーにも表われている。
「音声をなくしてオナニーベッドをするのは、たぶん私だけじゃないでしょうかね。でも本当はね、もっと間接的で、本能にうったえるようなことがしたいんですよ。だから、今の内容プラス、他に観せられるものはないかと考えているんですけどね。たぶんね、エロに関しては考えることが趣味なんです」
そして卯月さんは、面白いことを言い出した。
「エロの因縁がある家なんですよ。お母さんの話は、まあ伏せるとして（笑）。小さい頃から痴漢や変質者に会うことも多かったし、それは軽いトラウマですけど、自分が女だということをものすごく意識させられた。子供の頃に近所の男の子と変な遊びをしていて、両方の親が心配して話し合いしてたってこともあったし（笑）。知識はないけど本能で遊んでたんでしょうね。なんていうか、小さい頃から異性の目は意識してました。だからなのかなー？ エロいのは因縁なんですよ（笑）」
インタビューが終わり、一緒に食事をすることになった。卯月さんがワインを飲むと、突然「うぴたん」が現われはじめた。キャッキャと嬉しそうに笑い、駅までの道を跳ねるように歩いている。さっきまでの落ち着いた大人の女性の雰囲気とは大違い。突然、子供のようにはしゃいでいる。物事に動じない気の強さと、３歳児のうぴたん、そしてエロの因縁。卯月朱美は一体、何者なんだろう？
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卯月朱美
林企画所属。2001年2月1日に新宿TSミュージックにてデビュー。女性らしい淑やかな雰囲気とは対照的に、ＢＧＭを消して行なわれる扇情的なオナニーベッドは、その大胆さとストリップとは思えぬリアルな演出があいまって多くのファンから支持されている。 撮影＝インベカヲリ★
モデル＝卯月朱美
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あけ うえぶ
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| インベカヲリ★ 東京生まれ。編集プロダクション、映像制作会社勤務を経てフリー。写真、文筆、映像など多方面で活動中。著書に「取り扱い注意な女たち」。趣味は裁判傍聴。ホームページでは写真作品を随時アップ中。 インベカヲリ★ http://www.inbekawori.com/ |
08.03.08更新 |
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