ミストレスランド 2 本家三行広告 1 イエローキャット 女王様・M男動画サイト 2
最新記事20件
美しすぎる美淑女が敏感すぎて初回起動から絶頂連発! 「イキすぎてお星さまが見えました...」『チャレンジ!タイマー電マ あん』発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  芳野流人生相談 10代からの飲酒案内【26】
オリジナル同人誌即売会という魂と魂が握手する場の歴史/『コミティア魂 漫画と同人誌の40年』(フィルムアート社) 著=ばるぼら+あらゐけいいち 編=コミティア実行委員会 文=三木学
タイマープログラムに翻弄されっぱなしの連続絶頂連発アクメ!『チャレンジ!タイマー電マ しゅほ まり』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  ゴールドマンのロックンロール・エロ漫画【27】『オトナペット』 著者=中山哲学(茜新社)
ふたり揃ってずーっとずーっとイキっぱなしの限界アクメ!『チャレンジ!タイマー電マ さらら まち』(大洋図書)発売!!
【サーバーメンテナンス完了のお知らせ】
【サーバーメンテナンスのお知らせ】
「ああはあん...もうイケないよぉ」めくるめく快感に何度も腰を震わせて絶頂に浸り尽くす!『チャレンジ!タイマー電マ みすず ゆずな』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  特選AVレビュー女弁護士、堕ちるまで...(アタッカーズ)』
全身を突っ張らせて叫ぶ激イキ乙女たちのノンストップ・アクション!!『チャレンジ!タイマー電マ りお ひなた』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  大肛門大学|第12講 エメロン浣腸の威力【2】
初めてのワイルドな刺激にガチイキ痴態を赤面披露!『チャレンジ!タイマー電マ ちはる まいな』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  「セックス・ムーヴィー・ブルース 」【4】エロの原点・理想のキャスティング
固定カメラで女の子たちのアクメ姿を定点観測『チャレンジ!タイマー電マ つむぎ すみれ』(大洋図書)発売!!
ショーとゲームの化学反応が生んだ参加型イベントで非日常のひと時を楽しむ 新感覚のSMハロウィンイベントが開催!!
読者代表SM体験レポートスペシャル 東京・新宿「ロボットデリヘル」ライムさん&新宿・歌舞伎町「PARAPHILIA~パラフィリア~」アンリ女王様【2】
読者代表SM体験レポートスペシャル 東京・新宿「ロボットデリヘル」ライムさん&新宿・歌舞伎町「PARAPHILIA~パラフィリア~」アンリ女王様【1】
コントロールできない快感の嵐に翻弄される緊迫の絶頂ドキュメント『チャレンジ!タイマー電マ ゆほ ゆりか』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  濡木痴夢男の猥褻快楽遺書 【30】「立ったままで果てた」
アクセスアップ
新刊情報
カテゴリー
特集記事
体験取材記事
お尻の学校
アーカイブス
フォトギャラリー
ニッポンの年中行事
食卓リンガフランカ
御菓子司 なゝた
あぶらいふ
雪村春樹・現代成熟交合
濡木痴夢男の猥褻快楽遺書
芳野流人生相談
官能小説
口中の獄
百鬼女衒とお化け医師
稲荷山デイドリーム
赤い首輪
監禁志願アリス
セックス・ムーヴィー・ブルース
セックス・マイナス・ラヴマシーン
レビュー
美少女ゲームの哲学
現場から遠く離れて
エロティカルパレード・ジャポン
オナニー平和主義!
やる夫がSM風俗に興味を持ったようです
カヲリチャンネル
青山正明の世界
舞姫爛漫
イベントレポート
女性向けAVの現在形
Twitter
『SMスピリッツ』1989年5月号
『SMスピリッツ』1989年5月号
出版社:ミリオン出版
Pornographic design in Japan
意識しなければ気がつかないほどに世の中にはデザインされたものがあふれています。アダルトコンテンツに対しても多くのデザイナーが携わってきましたが、ほとんどのポルノは特別な注目を浴びることがありません。 これまで省みられてこなかったポルノ・デザインの変遷を、日本のデザイン青史のいち潮流として、ばるぼら氏が読み解きます。
 | 
プロローグ

『GON!』1998年12月号
『GON!』1998年12月号
出版社=ミリオン出版
エロ本のデザインを研究する気になった直接のきっかけは『GON!』(ミリオン出版)1998年12月号に掲載された藤木TDC氏の不定期連載「ダメエロ本列伝」だった。昔あった一癖あるエロ本を紹介するコラムなのだが、毎号載るわけではなく、しかも掲載ページが前後あっちこっちに飛ぶせいで、よほど熱心に読んでいた読者でない限り、それが載っていることにも、ましてや連載であることにも気づかなかっただろう。

この回で紹介されたのは1989年の『SMスピリッツ』(ミリオン出版)。キャッチコピーは「アートなデザインに、極小の文字!!時代の先を行きすぎたエロ本は...」。そこに掲載されている同誌の写真やエディトリアル・デザインを見て、もうとにかく一発で参ってしまった。蛍光ライトに照らされた幻想的なヌード写真、『AKIRA』とドラッグカルチャーを絡めた記事、サイバーなイラスト、図と一体化した文字組。これは本当にエロ本なのか? とにかく現物を確かめたい! この雑誌の編集長〈工藤晃一〉とデザイナー〈野田大和〉の名前を胸に刻み込み、野田氏が担当した『SMスピリッツ』を全部集めることは当面の目標となった。

『GON!』1998年12月号
『SMスピリッツ』1989年5月号よりグラビア「sex future」

次のエロ本ビッグバンは『SMスピリッツ』の探求で入った古本屋で一冊の『URECCO』(ミリオン出版)を見つけた時だ。ロゴと女の子と最低限の文字だけのスタイリッシュな表紙で、多くの模倣を生んだヒット雑誌だというのは知っていた。しかしその時手に取った『URECCO』1991年7月号はどこにもエロ本らしさのないコラージュで構成された違和感の塊で、直感的に「これを買わないとまずい」と思ってしまった。すぐにレジに急いだ。値段を見ずに買ったのは久しぶりだった。たしか800円。

その時は「もしかしたらこの『URECCO』も野田デザインではないか?」と思ったのだが、クレジットを見ると知らない名前が書かれていた。デザイン〈ARGONAUTS〉。初めて聞く名前だった。読み方もわからない。とりあえずこの字面も忘れないようにしようと『URECCO』も購入対象に拡張した。

『BD』13号
『BD』13号
発行=1994年5月
ARGONAUTSが判明するのはそれからすぐ。たまたま読み返していた90年代前半のミニコミ『BD』13号(1994年5月発行)のコラムに、まさに『URECCO』とARGONAUTSについて書かれていたのである。このミニコミをいつも手に取れる位置に置き、何度も開いたはずのページなのに、まったく頭に入っていなかった自分に驚き呆れた。「『URECCO』誌のメインデザイナーの古賀氏は、間違いなく今の日本で最も字組みのかっこいいデザイナーだ」と短いながらも適切な紹介のおかげで、ARGONAUTS=アルゴノオトは古賀智顕氏というデザイナーの名義で、エロ関係をメインに活動しているため知名度は低いが、AVパッケージも多数手がけ相当の影響力を持っているらしいことがわかった。『BD』の編集は自身もエロ本のデザインを手がけるこじままさき氏で、もともとこじま氏のデザインのファンだった自分は、こじまデザインのエロ本はちょくちょく買っていたのだが、そのバックグラウンドの一つがわかったような気がして嬉しかったものだ(誤解も含む)。

こうして〈野田大和〉と〈古賀智顕〉の名前をエロ本二大先駆的デザイナーとして意識するようになり、その二人の名前を見つけるためにエロ本を買い、その二人に匹敵するデザイナーを見つけるためにエロ本を買う日々がしばらく続く。しかしある日、「古賀智顕というデザイナーがすごい」と映画好きの友人にメールしたところ「自分の持ってる映画のパンフレットや雑誌『イメージ・フォーラム』の後期デザインにもその人の名前がある」と教えられ、一気に謎度が深まった。どういうことだろうかとその時は気づけなかった。

『サブカルチャー世界遺産』(扶桑社、2001年)
『サブカルチャー世界遺産』
出版社=扶桑社
発行=2001年
エロ本と並行してAVも意識してパッケージを見るようになった。きっかけは『サブカルチャー世界遺産』(扶桑社、2001年)の安田理央氏のAV紹介コーナーにやはり〈野田大和〉の名前を見つけたからである。それは『TOKYO BIZARRE BONDAGE RED』という聞いたことのないボンデージ・ビデオの紹介で、一見して主張のあるパッケージ・デザインが、自分の所有欲をそそった。その後『TOKYO BIZARRE』シリーズを買い集めるうちに安田氏が文章、ゴールドマン監督が映像、そして野田氏がデザインという三人組ユニット〈Ha!〉の仕事だということがわかり、次は〈Ha!〉の活動の痕跡を追うことになるのだが、あまりにも見つからないために結局安田氏本人に聞いたのだったと思う。

そうこうしているうちに自分は大洋図書の「WEBスナイパー」に原稿を書くようになっていた。大洋図書は大洋グループ傘下の出版社で、グループには他にワイレア出版やミリオン出版もあった。ミリオン出版はつまり『SMスピリッツ』『URECCO』の出版社だ。仕事で出版社に足を運んだ時、もしかして工藤晃一氏がいるのでは?と思いつき、編集部に聞いてみたところ「工藤さんなら上の階にいますよ」とあっさりお会いでき、『SMスピリッツ』当時の野田氏との話をいくつも伺えた。さらに『URECCO』はすでに休刊していたが、休刊時の編集長のオオシマ氏がたまたま通りかかったのを紹介していただいて、古賀氏の仕事がどんなものであったかを体験的に教えていただいた。古賀氏がペヨトル工房にいたことや、具体的にどのAV会社のパッケージを担当していたのかという話は、この時聞いたものだ。自分が漠然と追っていたものが輪郭を持ったのはこの日だった。

他にも国会図書館で百種類近くのエロ本のデザイナーの名前を調べた日や、『Chuッ!スペシャル』(ワニマガジン社)のエチカデザイン、AV『girlfriends』(銀河映像)シリーズの革新的なパッケージとそれを手がけたターボ向後監督のことを知った日など、この探求過程の話はいつまでも続けることができるが、ワタシが興味を持ち続けているエロ本のデザインとは何かについては具体的なビジュアルを見て知ってほしいと思う。なぜこれらが、エロであるというだけで、デザイン史にまったく登場してこなかったのか、不思議で仕方なかった。これから書きはじめるのは、エロ文化史ではなく、デザイン史のエロ編なのだ。
文=ばるぼら

man.gif
ばるぼら  ネットワーカー、古雑誌蒐集家、周辺文化研究家。著書に『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』『ウェブアニメーション大百科』(共に翔泳社)、『NYLON100%』『岡崎京子の研究』(共にアスペクト)など。共著で『消されたマンガ』(鉄人社)。
「www.jarchive.org」 http://www.jarchive.org/
 |