毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
毎年毎年同じことばかり言っていて大変申し訳ないのですが、アルバイトと年末進行に追われ心身ともにぼろきれ状態。最近はもっぱら死んだ魚のような目で過ごしております。
老母(65)に肩凝りで吐きそうだとこぼしたら、「パソコンの見すぎよ! せんねん灸したら一発で治るわよ!」と自信満々で言われました。
「え、まじで? 誰に聞いたの?」
「せんねん灸のコマーシャルよ」
ああ、母さん。
忙しいって、心を亡くすって書くのね……。オナニーマエストロ遠藤です。
ゆっくりオナニーに勤しむ暇もないありさまなので、ここはひとつフレッシュな娘さんに頑張っていただこうと思い、恒例のオナニーインタビューを決行することにいたしました。
今回はなんと久々の一般女性。
私も出演させていただいたゴールドマン監督のイベント『濡れる話・勃つ話』で売り子さんをしていた一般人三十路女性・シブメグちゃんです。
初対面なのにもかかわらず、明るいノリのよさと巨乳に惹かれてずうずうしくナンパしてしまったマエストロ。
イエー、素人娘! こりゃテンションあがるなってほうが無理だろ!!
しかし、ここんとこ続いていた肉食系ラインとはちょっと違った「イヤーン、恥ずかしい〜」ってな展開になるんだろうなあと思いきや……。
■お姉さん、パンツがカピカピなんだけど……
――ゴールドマン監督のイベントで売り子をしたり、安田さんのイベントに素人巨乳女性として出演したりなさってるんで、そうはいっても若干そっち関係の方なんだろうと思ってたんですけど、ほんとに友達としてお手伝いしてるだけなんだとか。普段はどんなお仕事してるんですか。
シブメグ「あの、子供電話相談ってあるじゃないですか」
――え、ラジオの? 無着成恭のアレですか?
シブメグ「いえいえ(笑)。相談相手のいない子供からの電話を受けて、話や悩みを聞くっていうやつ。ホットラインとか110番とか、たまに学校や図書館に電話番号が貼ってあったりするんですけど、あのお姉さんをしてます」
――ああ、ああ。……えーっ! エロどころか、もんのすごい真面目な仕事じゃないですか。こう言っちゃなんですけどシブメグちゃんてお胸のほうもすごいですよね(※シブメグちゃんは道行く人が振り返るクラスの堂々Hカップ)。どっちかっていうとラフなイケイケイメージだったんで、ちょっとびっくり。そんなお固い仕事をなさってるとは。
シブメグ「そうですか? お固いかなあ」
――いやいや、少なくとも私は電話相談のお姉さんて初めて会いました。へー、そういう仕事ってどうやって就くんですか。
シブメグ「基本的にボランティアでやってる人が多いんですけど、それでお金をもらうってなると、どうしてもスカウトになりますね。できそうな人に声をかけるっていう。子供向けの電話相談室ってなると、どうしても『空はどうして青いの?』っていうような可愛い質問から『お母さんにオナニー禁止令を出されてどうにもできない』っていう男の子の切ない悩みまでいろいろあるので」
――へー(ニヤニヤ)。オナニーの悩みっていくつくらいの子が電話してくるの。
シブメグ「私が聞いた中で一番小さかったのは小学校6年生の男の子でしたね。その子は家庭がうまくいってなくて、オナニーを覚えたのが早かったんですよ。最初にモヤモヤしたものを感じたのが小学校一年のときで、その時はまだ射精とかはなかったんですけど……」
――それ、電話でそんなこと聞くんですか? 小6の男の子に? うわ、ちょっと萌えるなあ。
シブメグ「聞くんですよ(笑)。両親のケンカを見ちゃってイラッとしたときなんかに部屋に閉じこもってオナニーするって言うんです。それをすれば気持ちよくて嫌なことを忘れられるってわかってるんですね。でも、大きくなって射精するようになると、やっぱり罪悪感が湧いてくるんですよ。下着が汚れたりもするし、どうすればいいんだろうと」
――普通、電話先の人とはいえ、初めて話す女の人にはそんなこと言えないんじゃないですか。
シブメグ「でも、そういう子って何も知らないうちに行為だけ覚えちゃってるから、すごく無防備なんですよね。平気でポンポン言うんですよ。『自分はあれのおかげで結構まともにここまでこれた』とか、小学校6年生のくせに(笑)。でも、親にバレて『このカピカピのティッシュの花は何!?』とか言われると、お姉さんどうしよう、これは悪いことなのって電話してくる」
――ちなみにシブメグちゃんはそういう時、なんて答えるんですか。
シブメグ「『悪くない!』って言いますね」
――えらいッ!
シブメグ「そればっかりになったらいけないけど、でもあっていいことなんだよっていうのはきちんと言います。ただお母さんの身になって考えてみると、自分の息子が男になってくのを見るのは複雑な気持ちだろうから、そこはちゃんと考えてあげてねって」
――はぁー。子供向けの電話相談とはいえ、そこまでちゃんと答えてくれるんだ。
シブメグ「おばちゃんボランティアの人『もうっ、何やってるの!』とか言ってますけどね」
――誰に当たるかで違うんだ。大きな賭けですね。
シブメグ「重い話になっちゃいますけど、今、リストカットの相談が多いんですよね。24時間受け付けてるんで、夜中に『またやっちゃった……』なんて電話がかかってくる。『血が止まらなくて怖い』とか、電話なんてしてていいのかって状態の子がかけてきたりするんで、『手を上に上げてっ!』とか必死でやってますね。でも、そこでうまく『どうして切っちゃったの?』っていうのを聞き出して話を聞いてあげれば、ストレス発散になってちょっとはラクになるんですよ。で、次は切る前に、切りたくなったら電話してねって言っておく」
――ああ、そこで「そんなことしちゃダメでしょ!」って言っちゃうと逆効果なんだ。相手が子供だからいろいろ難しいところも多いですよね。でも、子供相手だとエロ電話はなくていいですよね。
シブメグ「いやいや、かかってきますよ〜(笑)」
――くるんだ! え、子供がかけてくるの?
シブメグ「子供電話相談にかけてきていい対象って、電話がかけられるようになったときから19歳までなんですよ。19歳までは選挙権もないし一応子供」
――はあ〜、そうか。AVには出てますけどね、19歳。子供なのか。
シブメグ「あと、最近はひきこもりの子からの電話も多いです。女性が電話に出ると『女の人が出た! 女の人ですよね…?』みたいな」
――女の人と話すことがもう事件なんだ。やっぱりそういうのって増えました?
シブメグ「増えましたねー。私、この仕事を始めてまだ3年なんですけど、この一年間でものすごい件数カウントしてますよ」
おお、なんだか初っ端から社会的な話に! マエストロとしてオナニーの話を聞くつもりだったのに、蓋を開けてみたらシブメグちゃんのほうがリアルなオナニー事情を知っていそうだというこの状況。うーむ。
■彼、死なないかな〜。
――うーん、特に思春期ともなると、シモの相談はもちろん出てきますよね。
シブメグ「オナニーに関する話、けっこうありますよ。小学校高学年の女の子が跳び箱を飛ぼうとして間違って股間をぶつけちゃったんだけど、すごい気持ちよかったって相談とか」
――なんですか、そのエロマンガみたいな話は! ていうか、そんなことで電話相談に電話するほど悩んじゃうピュアな子が今の時代にいるんだ。
シブメグ「極端なんです。今、少女マンガやちょっとませてる雑誌を見ると、フェラチオのやり方とか、カリ首がどうのとか書いてあるんですよ。
――昔でいう『ポップティーン』みたいな感じですね。
シブメグ「そうそう。すごいこと書いてあるんですよ。あと、雑誌で読まなくても今はインターネットでいくらでもそういう情報は入るんで、耳年増な子は耳年増ですね。ちなみに、中学生くらいの子から夏前にくる相談で一番多いのは『夏休みにいよいよ彼となんかありそうなんだけどどうしよう』っていうの」
――中学生が? けしからんなあ!
シブメグ「けしからんですよ。小学5年生の女の子から『ヤッちゃった……』って電話が来たりしたこともありますし」
――ヤッちゃったって言われてもねえ……(絶句)。どうするんですか、そういうときは。
シブメグ「ヤッちゃったじゃなくて、何をヤッたのかちゃんと言いなさい、と。そこはやっぱりちゃんと叱らねばいけないところなので。小学生でそんなことしていいかどうかわかるでしょ?って言うと『だって彼に嫌われたくないしー』って」
――彼はいくつなの!?
シブメグ「彼はねえ、中学2年生でした。ちなみに『どこでしたの?』って聞いたら『秘密の基地で』って言われた」
――はははは。なんでそこでメルヘン入るの。“ホテル・秘密の基地”とかじゃなくて!? あの、私はずっとオナニー推しの立場を貫いてるんですけど、やっぱりそういうのを聞くと、自分の考えは正しいと確信しますよね。小学5年生はそうなる前にオナニーに情熱を傾けるべき。
シブメグ「いや、そっちのほうが正しいですよ。ほんとにそう思います。オナニーをちゃんとして、ある程度自分で性欲をコントロールできるってことを覚えれば、中学生が小学生に手を出そうなんて絶対に思わないですもん」
――中学生がランドセル背負った小学生とヤリたいっていう欲望のあり方が、面白いというかわからないですよね。普通にエロ本見てムラムラしてるような中学生だったら、小学生じゃなくてボディコンの女子大生のお姉さんステキ!ってならないですか(←時代が透けて見える)。その部分は常識的に年下に行っちゃうんだ。
シブメグ「要するに、自分が手篭めにできる相手ってことですよ。嫌がらない、強く言えば自由にできる相手」
――うわー、リアルな話だなあ。ファンタジーもくそもない。小学校5年の女の子はどういうつもりでヤッてるんでしょうかねえ。妊娠しちゃうという心配はしないのかな。
シブメグ「彼に嫌われちゃうって、それだけですよ。生理もきてるっていうんで『もし妊娠したらどうするの?』って聞いたら、まず“外に出したから大丈夫”って。あと、“家に帰ってすぐにシャワーで流したから妊娠はしない”」
――……。コーラで洗えば大丈夫って都市伝説と同じじゃないっすか! そのレベルで大丈夫って安心しちゃうんだ。マジメな話になっちゃいますけど、今マンガでもティーンズラブとかって凄い過激じゃないですか。あれ見ると、面白いんだけどちょっと怖いとも思うんですよ。私、自分が好きだからってのもあるけど「エロマンガは子供に悪影響与えるから有害図書にしろ」とはそんなに思わないんですよ。エロくたっていいじゃんて思う。でもティーンズラブって“愛があればヤッていい。性病上等、むしろ中出しもOK!”みたいな感じがあるでしょ。間違った恋愛至上主義みたいな。
シブメグ「そう。そうなんですよ! あと、携帯小説ね。もう、完全に携帯小説の世界に憧れてるの。すごいなって思ったのは中学2年生の女の子の相談で、幼なじみの高校生の彼氏がいると。で、中学2年になって告白されて付き合いだしたんだけど、キスしたり体を触ったりはない。これって愛がないんでしょうか?」
――うわ。むしろ愛があるからでは。
シブメグ「ほんとにそういう感じなんですよ。『好きなら押し倒してでもするでしょ?』って。過激な恋愛漫画の世界ですよね」
――アキバ系の男子は電車男とか言ってるのに。格差だなあ。
シブメグ「あと、高校生の女の子から、同級生の彼氏が先輩に借金をしてて、そのカタに先輩に自分が輪姦されそうなんだけどどうしましょうって相談とか。『逃げなさい!』って言いますよね。そうすると、私が体を投げ出せば彼の借金はチャラになって助かるみたいなこと言うんですよ。これって愛?みたいに思ってる。一番びっくりしたのは、付き合って2年になる彼氏がいる高校生。高校生で2年も付き合ってるなんてすごいな偉いなって思って聞いてたら、最近マンネリだって話になって。その子ね、最後に『彼、死なないかなー』って言ったんですよ」
――え、なんで?
シブメグ「『だって携帯小説だと死ぬじゃん』って」
――まじっすか。ギャグじゃなくて? オナニーがどうのこうのなんて言ってる場合じゃないじゃないですか!
シブメグ「どういうものか実感としてわかってないのにセックスしちゃうんですよ。お互いをわかりあうとか、一つに溶け合って云々って話の前に、とりあえずヤレば愛し合ってる証拠になると思ってる」
――うわー。そういう話を現場で聞いてると、やっぱりオナニーのほうがいいと思いません? ねえ!(強引なもって行き方)
シブメグ「思いますよ。オナニーとかね、必要悪ってわけじゃないですけど、そういうのがあるんだから、もっとガンガン広めるべきです(笑)」
――いやあ、オナニーについてセクハラじみたインタビューをしようと思ってたのに、思いがけずショッキングな話を聞いてしまいましたね……。
シブメグ「昔はオナニーの相談をしてくる女の子、部屋で座ってるとついつい股間に手が伸びちゃって……どうすればいいの、みたいな相談もよくあったんだけど、最近はすごく減ったって。古くからいる相談員の人はみんなそう言いますね。そんな可愛い相談はない」
――ヤバイじゃん、オナニー! ヤッちゃったとか、彼氏死なねえかなとか聞くと、オナニーなんて超かわいい。スイーツ(笑)ですよ。あ、シブメグちゃんておいくつなんでしたっけ。
シブメグ「36歳。バンドブームをくぐりぬけた元バンギャ(バンドギャル)です(笑)」
ああ、なるほどとなんとなく納得のマエストロ。
バンギャルの流れでサブカルに行って、現在はエロ畑にもちらほらって流れですね。ああ、なんかすごくいい人を引き当てた気がする!
私のナンパの目もなかなか捨てたもんじゃないなと自画自賛しながら、次回に続きます。
(続く)
10.12.18更新 |
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