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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
ある日のこと。
私、オナニーマエストロこと遠藤は、普段ほとんど使ったことのない東武伊勢崎線に揺られ、煎餅で有名な埼玉県の某都市に向かっておりました。
あー、都心から一時間近くも離れると景色ものどか。癒されるわ〜。
ミスひきこもりの呼び声も高い私が、平日の昼間から一体どこへ遠出しているのかといいますと、なんと! エログッズ会社なのであります。
しかもバイブ買いにいくとかじゃなくて、取材。そう、お仕事。
十数年前は、ローター一つ買うにもいっぱいいっぱいだった私が、憧れのエログッズ会社に堂々と行けるようになるなんて(そのうえギャラまで貰える!)。
えーと、こういうの、なんて言うんだったっけ。
「自慰は身を助く」?
「自慰こそものの上手なれ」?
いずれにしても、この状況は「オナニストとして登りつめた」と言っていいんじゃないでしょうか。
ニートからオナニストに転職してはや数年。お母さん、私もこんなに立派になりました……。
ああ、いけない。なんだか涙が……オナニーマエストロ遠藤です。
実を言うと、最近こういうオナニーマエストロとしてのオファーが結構あるんですよね。
まあ、自分で言うのもなんですけど、以前やってた『ぶらりエログッズの旅』から数えるとこの連載ももう200回超え。徹子の部屋や笑点にはかなわないものの、ちょっとしたご長寿連載です。
さらに、編集部Iさんから「エログッズについて書いてください」と言われて適当につけた“オナニーマエストロ”って名前も、ここに来て徐々に定着してきた感があります。
知らない人に紹介されるときなんて
「あ、こちらオナニーマエストロの遠藤さんです」
って普通に言われますからね。
もう、いっそのこと名刺の肩書“オナニーマエストロ”にしちゃおうかしら。むははははは。
というわけで、今回は近況報告も兼ねて、遠藤のオナニーマエストロとしての活躍っぷりをご紹介したいと思います!
●某月某日。
若手ドキュメンタリー作家・ササタニーチェ氏のDVDマガジンで取材を受ける。
前にもちょっと書いたんですが、秘宝館のドキュメンタリー『昭和聖地巡礼〜秘宝館の胎内〜』を撮ったササタニーチェさんが、バイブについてのドキュメントを撮るということで、例によって電マのよさについてまくしたててきました(バイブのドキュメントなのに……)。
ササタニーチェ氏は、WEBスナイパーを見て連絡くださったとのこと。アカデミックで真面目な内容のドキュメンタリーなのに、こんなフザけたコラムですみません。
でも、テンパりつつもわりと真面目に喋った記憶が。
あと「顔出しNGで」とお願いしたら、ものすごい勢いで顔にモザイクをかけてくださって(ササタニーチェさんはとても真面目な人です)ちょっと面白いことになっております(笑)。バイブを作ってる人の話なんかも聞けて面白いと思うので、よかったら観てくださいまし。5月25日発売だそうなので、興味のある方は是非。
●某月某日。
WEBスナイパーで連載していた『監禁志願アリス』を読んで連絡をくれたスイス人のドキュメンタリー監督に「監禁」について取材を受ける。
しかし、監禁についてはド素人の私(オナニーについてはプロはだしだけど!)。
結局、たいした話もできないまま中華料理をおごってもらって帰ってきました。国際的食い逃げ……すみません。
日本のエロやサブカルチャーについての作品を撮ると言ってらっしゃいましたが、きっと地震で滞っちゃってるんだろうなあ。いつか再開することを願っております。小籠包おいしかったです……。
●某月某日。
元AV女優ライターの峰なゆかちゃんに取材を受ける。
なゆかちゃんが東スポに連載中の“エロの人”を紹介するコラムでオナニーの達人としてまたもやまくしたててきました。
まず秋葉原のオモチャ屋でエログッズについてウンチクを垂れ(でもやっぱり電マのことしか言ってなかった気がする……)、カラオケボックスにてビールを飲みつつオナニーマエストロの半生を語り(バイブを片手に写真を撮られたりした)、そして最後には時間が余ったので2人カラオケ。
なゆかちゃんのロリ声ラップに、四十路女は骨抜き状態でありました。ああ、こんな取材だったら金払ってでもやりたい……毎月やりたい……。
5月の日曜日、4週にわたって掲載されていた模様。彼女のインタビューはたいへんおもしろいので読みたかったんですが、ついつい買いにいくのを忘れていて未読です(いや、あの、引きこもりだからさ……)。
見かけたという方、どんな感じだったかご一報くださると嬉しいです。
●某月某日
『BUBKA』(コアマガジン)の取材で、埼玉県のエログッズ会社へ。
これだけエログッズ三昧の毎日を送っているのにもかかわらず、これまではずっと“使う人”だったマエストロが遂に“取材する人”に。
いやあ、一度エログッズ作る側の話が聞いてみたかったんですよね。むふふふふ、VIVA、職権乱用!!
しかし、バイブの話を聞きに行ってみたら開発者の方は基本的に男性(まあ、だいたいのところはそうなんでしょうね)。しかも皆さん妙齢のイケメン。
逆に「遠藤さんはどんなバイブがお好きなんですか」「気づいたことがあったら聞かせてください!」と聞かれ、またもやいい気になって「バイブはクリバイブを充実させるべき」とか「すべての女は電マ好きなんですよ!」とかまくしたてて帰ってきました。
それにしても面白かったです、エログッズ会社。
なんといっても、作る側の人がわたくしごときの要望を真面目に聞いてくれる喜び! ほんとにオナニスト冥利に尽きる。ああ、オナニー連載しててよかった……。
そして、なんと!
取材後、エログッズ会社の方から「電マ好きでしたら是非使ってみてください」と新製品が。
うう、遂に私もここまで来たか。
仕事で編集部からAVサンプルを送ってもらえるようになったときも「こんな公私混同してていいの?」と思ったけど、今やエログッズまで送ってもらえちゃうんですよ。うわー、タダでオナニーできるじゃん。これを登りつめたと言わずしてなんと言おう。
ちなみにこの新作電マ、早速使ってみましたよ。
貰ったから言うわけじゃなく、たいへんイイ具合でありました。私にはマルちゃんがいるのでそうそう浮気はできないんですが、なんつーかこう、妹がいたらプレゼントしてあげたい感じ。
何がいいのかといいますと、まず見た目がカワイイ。そんでもって、コードが長い。これけっこう重要!
うちの狭い6畳間だったら、部屋の端から端まで伸ばせるくらいの長さです。テレビの前でAV観ながらオナニーする場合、わざわざタコ足配線のコンセントからゲームの電源抜いて使わなくても、部屋の隅のコンセントを使えるんですよ。
あと、フェアリーと同じく無段階調節になってるんですけど、マックスにするとかなりな振動。そしてそのわりに音が静か。
いやー、いいもの貰っちゃった!(そそくさと押し入れのマイ電マ箱にしまいこむマエストロ)
また新しい電マできたらよろしくお願いしますね。うふふふふ。
むー。こうやって見るとけっこう役得というか、面白い思いをさせてもらってるなあ。これは本当に“オナニーマエストロ”って肩書の名刺作ったほうがいいかも。いや、他の人に美味しいところを取られないように“オナニーマエストロ”で商標登録しとくべきかも。ああ、悩ましい……。
(続く)
11.06.04更新 |
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