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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa. |
先日、見かけない番号から携帯に電話がかかってきたので「お、ついに『anan』からオナニー特集のコメント依頼が来たか!」と思って出てみたら、まったく知らない殿方でした。
「……あのう、◯◯さん(遠藤の本名)ですか。あなた独身ですよね?」
――はぁ、そうですけども。
「僕、××っていうんですけど、今度お食事でも行きませんか」
――……へ?
「あのー、よかったら結婚を前提にお付き合いを……」
――……しません。
なんだなんだ、四十路を前にして今さらモテキ到来!?
でもさすがに顔も知らない人と結婚すんのはムリだよ……。
農村部の嫁不足を身を持って感じた夏の夕暮れ。みなさんお元気ですか。オナニーマエストロ遠藤です。
友人に話したところ、「あ、そういうの2ちゃんねるの“農家の暗部”スレで見たことある!」と言われたので、早速見てみました。
それによると、嫁不足の田舎では独身女は結婚式なんかでしっかりチェックされていて、後でいきなり電話がかかってきたりするんだそうですよ。あと、のこのこ出向くと軟禁されたりすることもあるんだとか。
うわ、私ったら軟禁の危機だったの?(2ちゃんねるがそう言ってるんだから多分ほんとです!)
今、田舎の結婚事情ってそこまで切羽詰ってるんですねえ。とりあえずマンコさえついてれば、あとは応相談でいけるってことか。怖いような、ちょっと嬉しいような……うーん。
とまあ、それはさておき。
私、先週末ちょっといいところに行ってきたんですよね。
あまりの暑さで性欲も低下気味なので、夏休み自由研究・オナニーパンツ編は一回お休みにして、今回は番外編ってことでお送りしたいと思います。
マエストロが行ってきたいいところ、それは……ピンク映画上映会。
え、ついこないだ「ヌケないしヨイヨイのじいさんしかいない!」って文句言ってたばかりじゃないかって?
……いや、まあそうなんですけど、今度はちょっと違うんですよ。
あのときのコラムでも触れたように、ピンク映画館“上野オークラ”がこのたびリニューアルすることになりまして、オープン記念で「ピンク映画館へ行こう!」というイベントが催されたんですね。
これがなんと、ピンク映画上映会にもかかわらず女性限定、しかも2本で500円という破格の料金(いつもは1600円とか)。さらには倖田李梨・翔田千里・友田真希という、AVでもバリバリ活躍してる美熟女ピンク女優3人のトークショー付きという、これでもかってほどの大盤ぶるまい。
いやあ、チンコついてなくてよかったわ〜。こりゃ観に行かなきゃ嘘でしょう!
場所は、上野駅不忍口から徒歩3分。
ピンク映画館=中高年というイメージがしっかり刻みつけられていたため、わざわざピンク映画を観にくる女の人ってどれくらいいるのか興味津々だったんですが、会場10分前に行ってみたらけっこうな行列。しかもお若くてカワイイ子がゾロゾロいるじゃあないですか。
何これ! じゃあ、この間マエストロが観たおじいちゃん達の楽園はなんだったのっ!?
一緒に列に並んでたかわいこちゃんにリサーチしてみたら、どうもネットで知って来てみたって人が多かったみたいです。
そうかあ。みんなWEBスナイパーを見て来てくれたのね……(というのは嘘で、本当はヤフーニュースに取り上げられたせいらしい)。
劇場の中は当たり前だけど女子オンリーで満員御礼。
ロビーは明るく、プロモーション映像を流してるビジョンがあったりしてイイ感じです。劇場内に入ると、新しい映画館特有の革の椅子の香りがプーン。ああ、やっぱり女房と畳と映画館は新しいのがいいわあ。
ちなみにトイレの中はこんな感じ。
すごい、ピンク映画館なのにちゃんと女子トイレがある!!(感涙)
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しっかり女子トイレがあることや、女子限定上映会を開催してることからもわかるように、上野オークラさんは女子にも積極的にピンク映画を観て欲しいと考えてる模様。
今回の上映作品も、たぶんそんな観点からセレクトしたんじゃないでしょうか。かなり面白かったです。エロエロっていうより、クスクス、じんわり。
1本目に上映されたのは『もどりびと』。
ドジな天使がオナニーに夢中になっていたせいで間違って死ぬハメになったアラフォー妻が、同時期に死んだカワイイ女子校生の体を借りて復活。頭の固い夫に事情をわかってもらおうと、女子校生の彼氏の助けを借りて奮闘するというコメディタッチの作品であります。
これがねえ、もうなんとも言えずイイんですよ。
エロくてカワイイ天使、熟女が可憐な女子校生に乗り移った面白さ、そしてなんといっても、どこにでもいそうな熟年夫婦のロマンと絆!
女子校生の姿をした妻と冴えない中年の夫が、公園で昔デートで観た映画について話すシーンなんて、おばちゃん号泣ですよ。ピンク映画なのに。隣の美女も泣いてたよ……。
エロのほうも、思わずバリアフリートイレに駆け込みたくなるような激しい濡れ場はなかったけど、映画館いっぱいの妙齢女子が雁首揃えてセックスシーンを見てるんだと思うと、妙な興奮がありましたね。
それまで笑い声あげたりしてたのに、濡れ場になるとちょっと空気が固まってシーンとなるんですよねえ。思わず唾飲みそうになるんだけど、ゴクリって音が聞こえると恥ずかしいから飲めない、みたいな。「あたし別にエロシーンなんてどうってことないんだからねっ!」みたいな。うひひひひひ(←悪趣味)。
ちなみに、劇場公開時のタイトルは『多感な制服 むっちり潤い肌』だそうです。
気になったので観てみたいという方は『もどりびと』じゃなくて『むっちり潤い肌』で調べてみてください……。
前回、別のピンク映画を観た時も思ったんだけど、シナリオタイトルと公開時のタイトルって全然違うんですよね。やっぱり配給会社としては劣情を催させるようなタイトルをつけなきゃいけないってことらしいんですが、まったく原型留めてません(笑)。
2本目に上映された『川の字』っていう作品なんて、いつまで経っても仲のいい夫婦と、その一人娘との家族愛を描いたハートフルな話なのに、劇場公開時のタイトルは『潮吹き花嫁の性白書』ですよ。
ここまで違えば、むしろ清々しいってもんです。なんてったってこの作品ヒロインは、レイプされたトラウマで彼氏と手をつなぐこともできないという女の子。よって、本編には潮吹き花嫁が出てこない(というか、出てこれない……)。
代わりといってはなんですが、ヒロインのお母さん役の倖田李梨さんが頑張ってジョボジョボと潮を吹いてらっしゃいます。
え、「それじゃ『潮吹き花嫁のお母さんの性白書』じゃないか」ですって?
ま、まあ細かいことはいいじゃないですか。このざっくりした感じもまたピンク映画の魅力だったりするわけです。
1時間強のオススメ作品を2本観た後は、美熟女女優3人によるユニット“female-ing”のトークショー。
「女のお客さんで満員なんてほんとに嬉しいです〜!」と満面の笑みでおっしゃってて、本当に来てよかったと思いました(家に帰って、思わず翔田千里さんのAVを再見してしまったのは秘密。すみません、実は中身はおっさんなの……)。
でも、つくづくピンク映画って面白いなあと思いました。
ドラマはもちろん、その中で描かれるセックスの力の抜けた感じも味わい深いんですよね。
AVほどエゴや欲望が幅をきかせておらず、メジャー映画ほど綺麗ごとじゃない。笑いも涙も惰性もあって、もちろんエロもある。むしろ女の人向けのメディアじゃないかって気さえします。まあ、今回はそういう作品を選んで上映してくれたっていうのもあるんでしょうけど。
興味がある方は、上野動物園でパンダ見た帰りにでも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。オススメですよ。
そうだ、“農家の暗部”もピンク映画化してくれないですかね。嫁不足で悩む田舎の中年男と、彼に見初められて軟禁される熟女のラブストーリー。ちょっと面白そうじゃないですか?
公開時にはきっと『熟女花嫁は極太大根がお好き』とかいうタイトルになるんだろうな〜。ふふふ。
(続く)
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